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ひとりで旅をした記憶 -京都・大阪:喫茶店、思い出編-

旅の記録ではなく、記憶として..
忘れたくないことを

-京都・大阪:喫茶店、思い出編-

わたしの喫茶店ずきは、母親から来ているもので..

母は、店を営んでおり、どこかへ出社するということがなかったので、
毎朝、喫茶店にモーニングを食べに行くことで、
巷の雰囲気、いわば 世の中のグルーヴを確認していました.

小学生時代の夏休み、わたしがラジオ体操を終えて、
朝の配達から帰る母を少し待ち、
一緒に行くのは、モーニング.

そこで、母は 静かに 新聞、週刊誌を読み、
トーストを食べ、レモンティーを飲む.

そのルーティンをしながら、その日 一日を整えていく.

家の近所の喫茶店「リスボン」「たんぽぽ」「壱番館」「ボーゲル」は、
どれも遠い記憶の中にそれぞれ思い出があり、

そんな生活の風景が、自分の喫茶店好きを、知らず知らずにつくり、
学生時代や東京にいた頃にも よく利用していました.

これも、子どもができると、カフェは 一緒にがんばって行けても、
喫茶店には、小さいうちは 一緒になかなか行けなくて、、
(静けさが、サービスでもあるのでね.)

自分の中に、何かを溜めていたんだと思います.

この ひとり旅を計画している時、いちばん何したいかなって思ったら、
「喫茶店に行きたい」と まず思い、
なら、やっぱり、自分の住んでいた大阪の、
あの空気のある喫茶店に行きたいと計画しました.

京都では、六曜社珈琲店、
大阪では、伊吹珈琲店と、喫茶アメリカン.


いわゆる純喫茶で、未だ喫煙OKな店もあったり、w
でもそこが、自分の子どもの頃を思い出させてくれたりして.

40歳は、母が 子ども4人目にして、娘の わたしを産んだ歳で、
自分も40歳になる今年 娘を産み、彼女がどんな気持ちで
あの喫茶店の時間を過ごしていたんだろうかと
あのラジオ体操の後のモーニングを、思う機会になりました..

欲張って、旅中、10件くらい行こうかと思いましたが、
限られた時間の中でもあり、
次の ひとり旅の楽しみのためにとっておきます.

つづく
2022.1121


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