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ソトイク 「子育てしやすい」だけではなく

4月ですね、私の活動暦は、春から始まります.
正確には、ゴールデンウィーク明け.
なぜか、お正月は まだシャキッとしなくて、
春になると、色々なことが始まり、回り出す.

そんなワケで、私の活動の一つ、
「ソトイク・プロジェクト」のイベントを、4/16 に開催します.

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●イベント詳細ページ
https://fb.me/e/1xTv9ZO34

「なぜ」 に辿り着く

昨年から始めた、「ソトイク・プロジェクト」は、
「家の中で 一人している育児を、外(公共の場=パブリック)に出したい」という、私の個人的な考えや思いから始まり、
最初は、“物理的な シェア育児ができる場所” を作ること、
存在させることを仮説し、それを作るには、どうしたらいいのかと、
育児者の方々にアンケートやインタビューをし、
仲間と話し合いを重ね、実際に イベントとして
その空間を1日つくりました.

その活動は、自分が予想していたよりも、大きな気づきを与えてくれ、
育児中にまつわる、育児者たちの苦悩を 解決&軽減するには、
ワンオペ育児を解消する、“物理的な シェア育児ができる場所” をつくることだけが、それを成すワケではなく、

なぜ、ワンオペ育児によって、問題が生じているのか
その状況を体験することから、
育児者の思考やメンタルはどうなっていくのかを、
自分自身、反芻する時間となり、
自分の中で、そのなぜに 辿りつくことができました.

育児中のこと

 それはつまり、育児者が 子供を産み、育児生活の期間に入ることにより、

・「自分」のことを考える & 「自分」のことに費やす 時間や機会がない
・今まで できていたこと(仕事・趣味・学びなど)が、育児によりできなくなる
・人間関係が育児で維持できなくなる、また、新しい人間関係を作りにくくなる
・社会との接点が減少・急激に変化する

などということを、育児期間に経験することで、

「自分のことがわからなくなる」
「自分が何をしたいか分からない」
「これからの自分に不安がある」
「自分の育児が正しいのか…」
「話し相手がいない」
などという、

① アイデンティティ(個)の喪失や、心の孤独を感じるなど、
フィジカル面での ワンオペ育児の問題だけではなく、
メンタル面での孤独が、育児者にとって、
大きな問題
として浮かび上がってきました.

また育児は、従来 それぞれの家の中、家庭の中で行われているものなので、
その育児状態は外部へは見えにくく、また昨今の核家族化や
近所づきあいの希薄化、プライバシー保護の観点からも、
育児中の声を拾うことすら難しく、
② 他者が、育児者を手助けすること自体に ハードルが生じています.

育児を取り巻く課題にソトイク的に向き合う


① アイデンティティ(個)の喪失や、心の孤独感
② 他者(地域住民など)が、
 育児者を手助けすること自体に ハードルが生じている


では、この二つを、どうするか.
どう、ソトイク的に、解決&解消していくかー

ということに、目を向けることで、”場所” を持つということ以外に、
今、私たちが何ができるか. ということを考え、活動を 再始動しています.

私個人としては、実質的な ”場所”を持つことは、念頭に置きつつ、
まずは、まち全体(=パブリック)を、
共同育児できる ”育児プレイス” として捉え、
その「まちづくり」、さらには、「意識づくり」が、
最も大切なこととして考えています.

「共同育児」の言葉の範囲も、育児者たちが 一緒にする育児は もちろん、
まちの人、サービス、機能も含めた意味での 「共同育児」として
意味を置いており、今、まさに アクションを起こし始めたところです.

「自分らしく」 を 大事とする

ソトイクでは、子育てしやすい まちづくりに加え、
「自分」「自分らしさ」「個性」「個」を 大事とし、
「自分らしく、子育てしやすい まちづくり」とコンセプトを改め、

育児者が、育児中でも「個」を失わず、
「つながり」を 大切にすることができ、
みんな(=パブリック)が関わりながら 楽しい育児ができる、
子供が育てやすい まちづくりと 意識づくりの実現に
取り組んでいきたいと思っています.


これ余談なんですけど、


最近、読んでいる本で、印象的な言葉があるので 共有します.

ー 豊かな公共空間は、「与えられるもの」ではなく、
「自ら獲得し育むもの」だという意識 ー

まさに、そんな気持ちです.


次回、4/16 開催のイベント紹介につづく..

2022.4.2
サクラ、早く見たい..

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