スマブラSPのルカリオとは、アプデとは一体何なのかを考えるやつ
この記事を書いてから半年以上の月日が流れました。
今更ながら多くの反応をいただきました。
化石となったルカリオ使いの、あまり前向きな内容とは言えないものでしたが、これをきっかけに様々な意見を取り入れることができました。
この場を借りてお礼申し上げます、本当にありがとうございます。
さて、10月14日、スマブラSPは「Minecraft」からのゲストファイター「スティーブ」の参戦と共にVer9.0.0へのアップデートがなされました。
そして、待ちに待ったルカリオに変化が訪れました。
上方修正です。
強化です。
待望のバフです。
個別に調整が入ったファイターの中に「ルカリオ」という文字があるだけでテンションが上がりましたね。
さて、その内容ですが、
・波導補正の最大上昇率が1.6倍から1.67倍になりました。
・弱の発生が7Fから5Fになりました。
・横強が連続しやすくなりました。
・下スマッシュの発生が19Fから16Fになりました。
・上必殺技しんそくの専用の着地隙が40Fから35Fになりました。
・横必殺技はっけいの飛び道具部分の吹っ飛ばし能力が上がりました。
以上がルカリオの上方修正になります。
パッと見、「すげー!めっちゃ強化内容多いやん!!」と感じますし、強化調整が入らなかったファイターに比べればずいぶん優遇されている部類です。
・・・のはずなのですが、どうにも様子がおかしいです。
この強化で喜ぶプレイヤーが妙に少ないです。
単純にルカリオ使いが少ないということを差し引いても、うっすい反応しかありません。
それどころか「足りねえ、もっとくれよ」とヨクバリスと化したルカリオ使いが散見されるほどです。
アプデ後のツイッターのトレンドにクッパJr.はいたのにルカリオの文字はありませんでした。(ルカリオ自体の人気ゆえに定期的に呟かれているというのもあるでしょうが)
これほどまでに強化、修正が渇望されるルカリオとは一体何なのでしょうか。そしてアップデートとはいったい何なのでしょうか。
今回はそんな感じのお話です。
※今回も多大に主観が含まれる文章となります。そういうのが苦手な方はブラウザバッグ後「突然!マッチョマン」のマッチョ変身時BGMでも聞いといてください、名曲なので聞いて損はないと思います。
それでは、ここから先はスマ界の化石の戯言です、覚悟してお読みください。
まず、「今回のルカリオの調整」について。
以前の記事はだいぶ言葉に気を遣いました。
「こういう言い回しの方がいいかなー」とか「こういう言葉使った方が見る人はあまり嫌な気分にはならないかなー」とか。
今回はバッサリいきます。
舐めとんか。
・波導補正の最大上昇率が1.6倍から1.67倍になりました。
・弱の発生が7Fから5Fになりました。
・上必殺技しんそくの専用の着地隙が40Fから35Fになりました。
この辺は嬉しい上方修正ですね、ただただ強化された部分。
・横強が連続しやすくなりました。
これも外しにくくなるのはいいことですね。
・下スマッシュの発生が19Fから16Fになりました。
・横必殺技はっけいの飛び道具部分の吹っ飛ばし能力が上がりました。
問題はこの2つです、どうにも調整の意図が見えないというのが現状です。
技的に強くなってるのは事実なのですが、元々の性能が実用に耐えないレベルなので、わずかに強くなったからと言って意識的に使うようになるかと言われたら答えは「ノー」です。
物凄く贅沢なことを言うのであれば、こんな強化をするなら「別に元のままでよかった」というのが本音です。
「強化点貰ったんだから素直に開拓しろハゲ」って人もいると思います。
仰る通りです。
正直ルカリオ使いに開拓力がないのは紛れもない事実…というか開拓の余地が少ないんですよね。
波導補正の影響でコンボの%が他キャラ以上にずれまくるので簡易なコンボ調査しかまともにできませんし、波導や技の性質上吹っ飛ばしが全体的に強めで展開維持能力も高くないので着地狩りに移行するしかない場面が多くなりがちで、というかこんだけ書いて気付いたけどなんかもう全部波導補正とかいうののせいで何もかんも終わっとるやんけアプデも弱とか多少早くなったところで近距離するファイターちゃうし波導強化されてもこれ以上は過剰やしあーもうとにかくこの補正早く削j…
さて、ルカリオの調整内容はこの辺にしておいて、結論。
あんまり変わらん。
さて、ゲームが発売してからまもなく2年、アプデの度に踊らされてきた我々ですが、対戦ゲームのアプデに求められていることとは何なのでしょうか。
個人的にはこういう慎重なアプデが続くようなら強いキャラをナーフする調整でいい、と思います。
例を挙げます。
例えば、スピードキャラのシークとパワーキャラのガオガエンの横強のダメージが2%増えるアップデートが行われたとします。
シークの横強は連携の要となるものですから、恐らくとてつもない盛り上がりになるものと思われます。
使い手は新たなコンボ開拓に勤しむでしょう。ダメージアップの可能性に歓喜するでしょう。使い手じゃない人もシーク使いに転向する可能性もあるでしょう。
一方のガオガエンは横強の撃墜力が上がりました。
以上です。
かなり大雑把な例でしたが、要はアプデの段階でキャラ差があるということがご理解いただければいいです。
ファイターに与えられているものは固有の技のほかに、移動速度、落下速度、ジャンプの回数や高度などがあります。こういった要素をここでは「自由度」としておきます。
例で挙げたシークはファイターは自由度が非常に高いファイターです。一撃が軽い代わりに移動速度に秀でており、技の硬直や速度は他の追随を許しません。
移動性能や技の発生が速いため相手に触りやすく、コンボを伸ばす能力が非常に高いファイターとしてデザインされていますから、何度も当てることになる技のダメージが伸びるというのは非常に大きな強化となるわけです。
一方、ガオガエンはシークとは正反対の典型的なパワーファイターです。移動速度は遅く、技の硬直は大きめなので俊敏な動きというのはできません。
それゆえに自由度というのは高くありません。技を当てに行くというのが難しく、コンボも投げなどの始動技から2発当たればいい方ですし、先ほど挙げた横強に至ってはコンボで使える技ではありません。
今回はわかりやすくシークとガオガエンで比較しましたが、移動性能が優秀だったりコンボに使える技が多くて自由度が高いくせにダメージも高いファイターっていますよね?それが強キャラと言われるファイター達です。
中堅、弱キャラと呼ばれるファイターのほとんどは”火力や吹っ飛ばしはあるけど、当てられるだけの移動性能が足りないファイター”です。シークとかは例外ですが。
そして、移動性能というものは非常に弄りづらい数値です。スピードが速いファイターとしてデザインされたファイターからスピードを取り上げるのはコンセプトが崩壊しますし、今更キングクルールがパルテナ並みの速度で地上空中をギュンギュン走り回ったらあまりにも不自然極まりないです。
なのでバランス調整という名目で技の威力や吹っ飛ばしを高めたり、硬直を短くしているわけですが、技が強くなった程度ではパr…やジョ…の牙城は崩せないのです。なぜならそれらのファイターは火力だけではなく機動力も持っているからです。
結局、機動力の低いファイターのダメージや撃墜力を上げるだけの調整だと、自由度とダメージを両立しているファイターが強いという事実はずっとこのまま変わらないのです。
で、こういった問題を解決するには強キャラの矛を取り上げるのが一番手っ取り早いんです。
キャラそれぞれに定められたコンセプトや移動性能がほとんど弄られない以上、技のアッパー調整だけでは限界があります。技の威力や性能が向上しても、当てられなければ意味がありません。上半身も下半身もゴリゴリでバランスのいい強キャラゴリラには勝てません。
昔は自分も「下方修正せずに上方修正だけしてくれ~~」って思ってたのですが、こういうことに気づいてからはアップデートについてはこう考えるようになりました。
というわけで結論。
「下方修正はよ」
最後に
またしてもネガティブな意見が多くなってしまいまして申し訳ありません。
書いてる途中で気づいた点も多かったので、あれこれと書いているうちにまとまりのない文章になってしまいました。
繰り返しになりますがこの文章はあくまでも個人の見解であり、筆者自身の理想に基づいたものとなっております。
あくまでも一意見です、決して鵜呑みにせぬようよろしくお願いします。
それでは失礼します。
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