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海とオットと運転とわたし

先日下記のようなつぶやきをインスタでしていまして、大地で禊をさせてもらった上に、たくさんの方々にいろんな励ましをして頂きまして、なんて恵まれているんだろうと感動しました!

インスタをご覧になっていない方&インスタを読んでくださっても更に詳しい今までの流れをに説明致しますと、

我々一家(私・モシモシ・ムスメ)で海にはおじいさんの車で出かけました。
「そろそろお前も俺の車で練習するがよい」とおじいに言われて2020年2月くらいに自動車学校に5回通って練習を重ね、

「後は自分の車で練習するしかないわね!頑張って!」と先生に送り放り出されてからすぐに国全体がロックダウンとなりました。

どうなん、このタイミング(笑)

いや、本音を言えば神にお礼を言いたくなるほどにホッとしましたよ。
やっぱり怖かったから。

そして、ロックダウンが明けて数回買い物で近所を回った程度でまだまだミッションを換えることには全身全霊使わねばならぬという状態で海にやってきたわけです。




この日、私は夫と海のアパートから翌日のバーベキュー用の肉を買いに、15キロ先の町までスーパーに買い物に出かけました。
その帰りに「アパートまで私が運転しよう・・・」
と気分的に思ったのです。

行き慣れないスーパーの出口がどこなのかわかりにくくて、ちょっと駐車場でグルグルしつつどうにか抜け出て帰りを急ぎました。

なんせ浜辺で義姉一家とムスメが待ってますのでね・・・。

まず、イタリアは右車線です。
アメリカなどと同じように左側に運転席があります。
変なところに信号があります。
日差しが強いので信号が何色なのかわからぬ時があります。
そして、町中にロータリーがバンバン出てきます。
このロータリー(イタリア語ではロトンダ)に入るときは左側から来る車が優先で、それが途切れるまではじっと待たなくてはいけません。
そこで入る前に一旦停止するんですけど、あまりにもす〜〜っと美しく流れていて、「おっはいんなさい♪」の縄跳びに入るようにスル〜〜ッと入りそうになってしまったわけです。

するとすると、モシモシが

ンガ〜〜!!!!
ッッッッッアホかっ!!!
あっちが優先やろが〜!!!
なんでわからへんねん〜〜〜意味がわからんっ!!!

と叫ばれました。

心が一気にギュギュギューーーンと縮こまり、ようやく一速に入れて止まって冷静になって流れに乗りました。
このね、線のところで3速から1速までにギアチェンジをするというこの変速がマジで出来ない人っているんですね・・・(ここに)

そして、そのままスムーズに進もうとしましたら、変な形の道に入っていくよ??〜〜と思ったらそれも変な形のロータリーだったようで、一旦停止をせなばならなかったようで、そのときには

**
・・・・・!!!!
事故起こす気か〜〜!!!!!!
道路標識も読めずにどうやって運転してきた??
お前なんかバスに乗っとけ!すっとこどっこい!!!
知らんわ!!!**

プンプン!!!!


(運転にいっぱいいっぱいで定かなイタリア語は実は覚えてません)みたいなことを喚き散らかされて、それは静かに静かに決心したのです。

えぇ、えぇ、もうオートマ以外の車は運転しまい・・・!!

と。
いや、だって本当に間違って誰かを怪我させてしまったり、誰かの車を廃車にしたりしたら目も当たられへんですからね・・・。

じゃあ、止めるわ!!!とそこで止まれればよかったんですけど、後続車がいっぱいいて、結局山道を越えて25分ほどかけて意地でアパートまで帰ってきました。

お腹の中で色んな恐怖感や怒られたことへのむかつき感や、
今まで見てみないふりをしていた他の事への色んな不安がドロドロと出てきまして・・・

我々の荷物をたっぷり浜辺に置いてきてしまっていたのでとにかく誰かが向かわなくてはいけなかったので、

「私はひとりになりたいのでひとりで行ってきてくれ」

と頼むと、イライラした表情でモシモシが出て行きました。
私はその雰囲気から自分から何から何まで全部がもう情けなくてアホらしくて、
「運転したら誰かに褒めてもらえる!」という他人任せの気持ちでいたことにも気づいて、変速をする意味がどこにあるのかもどんなに説明してもらってもずっと腑に落ちないことにも情けなく、すぐに人の運転を罵倒してくる(そのくせウィンカーとか絶対に出さない)イタリア人の中に混ざって運転するのが怖くて怖くて仕方がないんだなぁ〜〜〜
運転に関する様々な感情が次から次に沸き起こり、
近くのアパートに初老のおじいさんがいたのもどうでもよくなって、大声で子供みたいにワーンワーン泣きじゃくりました。

もうね、録音したかったくらいの大声で。

こんなにいつまでもマニュアル車の運転が出来ないなんて、やっぱり何かのサインよなぁ〜〜〜・・・
車の運転の応援をしてくれている友達にメッセージしたら、
「そんな間違いやりまくってて今に至ってるから!がんばれ〜〜」
とかって、送ってくれてありがたい・・・
泣きじゃくったからか「スネ子」根性が突出していたそのときには「この辛さ、あなたには分かるまい・・・!」などといやらしい気持ちで居たのですが、(トホホ・・・その節は励ましてくれてありがとう!)たっぷり2時間その庭の芝生の上でほぼうたた寝までした後には、かな〜〜り色んな事がスッキリしていました。

しばらく運転はやめとこう!
やっぱり怖いもんは怖いわ!
と。

その後、ムスメが絶妙に仲をとりもってくれたものの、今度はバトンタッチでスネ夫になったモシモシが義姉たちとの夕飯をパス。
んもぅ・・・なんかやらしい〜なぁ・・・・
と思いつつ義姉の方のアパートのテラスで星を見ながらスピ話。

そのあと義姉のフォローと、自分の国で慣れてしまった交通規制が染み付いている事と、オートマでない事がどれだけ自分にとってきっついことなのかを説明したり・・・。

 オートマ運転から見事にマニュアル車に乗れている友達もいるけど、それが出来なくて、オートマを買うしかなかった友達もいる話もしたりしました。

 (みんな、なんかどっちもすごい!すごいよ!!!(涙)
私はどっちも出来てない〜〜)

それらを聞いて
「そうか、そうだったな」と言いつつ納得してくれた感を出してくれてなんとなく収まったように見えつつ、でもギクシャクしていました。

そして、海から戻ってくるまで車の運転はしなかったのですが、家に戻ってくる前の日の夜に農園レストランでたらふく食べ過ぎて、私とモシモシは散歩でもして消化させねば眠れない・・・!!!と、月明かりだけを頼りに近所をかなり長い間ウロウロしたのですが、その時にポツリポツリとモシモシが自分の話をしだしました。

そう、数年前に我が家の3人でエルバ島に出かけたのですが、その時に太陽の光が強い時間帯に新しく行く浜辺を目指しました。
私にとってはそれは美しい紺碧の浜辺だったのですが、その時にその強烈な日差しを受けたモシモシが、すご〜〜く不安な気持ちになってそのままドンドン落ち込んでしまう事がありました。

 その日の後、彼はぐっすり眠る事もできす食欲もわかず、結局新しい場所を全然満喫出来ないまま戻ってくる事になってしまいました。

今回の滞在中も、それもまさに私を怒鳴った日の日差しがあまりにもきつくて、その時の同じような症状が出ていたそうで、私がロータリーに突っ込んで行った時の恐怖感でドカーンと不安感が爆発したと・・・。

そうやったのね〜・・・。

私の中の車の運転怖い!っていう恐怖感と
モシモシの不安感が膨れ上がってくる恐怖感と実際に他の車を気にせずドンドンぶっ込んで行く恐ろしい嫁の運転のトリプルパンチ・・・。
どんなに怖かったろう。
気の毒・・・

モシモシにも泣かせてあげたい・・・。
最愛のマンマが亡くなった時も泣いてない。
それを「俺はえらい」的に語ってるけど、不安感がぷぅ〜〜っと大きくなる事がある繊細さんだから、あんまり考えないようにしてやり過ごしているのを私は随分前から分かっている・・・。
そんな事言ったら「そんなことないー!!!」とぶちギレるかもやけども・・・絶対そう!

実はきっと色んなことが溜まってるはず。

そんなこんなで、一方的に私が怒鳴られてかわいそうだったというよりも、
モシモシの方がもっと心身的にヤバかったらしい・・・というのが分かりました。

なので、その後彼なりに反省したみたいなのと、
私やっぱりオートマじゃないと無理みたいなんで買う方向で!
と、伝えた時点で、ともかく今ある宿題もう一回取り組んでみるか・・・と、(あんなにオートマしか運転しない!と決めたのに!)なんとなく気楽に思い立って一昨日ムスメとモシモシを乗せてIKEAに行きました。

エンストする事もなく、スムーズに到着。す・・・すごいぞ・・・!
そして、モシモシに送られてきたバースデーカフェ&ケーキをおやつに食べました。このスェーデンアーモンドケーキが見た目と違って美味しかったです。
コーヒーも良くなった気がする。

IKEAの中はマスクコントロール隊がかなりウロウロしていて、鼻を被せてないと凄い剣幕で怒られるという事が発覚しましたので、近々行かれるご予定の方はどうぞ宜しくお願いします。

長年懸念していた着物収容するための箱も、包丁研ぎもようやく買いました。

でも、帰りはトイレに行きたくてソワソワするので運転してもらいました。(トイレに行くには一旦出て外の列を並んで入らねばだったので、面倒だった)

この記事のベースは今書いたわけではなく一昨日の夜中、そう3時から6時までの時間帯に書いたものでしかも2時間弱うとうとしてから(恐らくIKEAのコーヒーが効きまくったのだと思う)洗濯したり、昼ごはん作ったり、壇珠さんのオンラインお茶会に出て目からウロコ出したりして、少し横になろうかな・・・と思ったものの、全く眠れる気配がないのでムスメの通学定期の事を聞きに切符売り場の開いている学校の最寄り駅まで行く事に・・・・
まずは我が町の駅舎まで私が運転をして、
そこからモシモシがムスメの学校の最寄り駅まで運転をし、
そこから家まで25分私が運転しました・・・

まぁだからって慣れてきたんですよ〜とかではなくビクビクなんですけどね♡

でもしかししかし、とにもかくにもトライしてて偉い!!!とは賞賛しています。

しっかし、繰り返すけどイタリア人なんでほぼ100%ウィンカー出さないの???
モシモシ的にはそれはもう勘でこいつはあっちにいく、こいつは左折するってイメージするしかないらしい。

そして、疲れ切って22時には爆睡・・・先ほど目が覚めました。
IKEAのコーヒーの威力すごいな・・・あと、運転で興奮してたんだろうと思います。
慣れる日が来るのか・・・

オートマ車を運転し始めの時もこんなんだった気がします。
あの時は駐車で四苦八苦で辛かったな〜〜

そう思うと車にまつわる思い出だけでもいっぱい出てきたー!!!!


という訳でイタリアの早朝の爽やかエナジー満タンの空気とともに投稿ボタンを押させていただきます(拝)

こんな長くてなんかただの心の葛藤の記事を読んでくださった皆様、ありがとうございますしかありません!!!
素敵な時間をお過ごしくださいませ・・・♪

サポート頂けたらすご〜く嬉しいです。 言葉にできないほどに。