見出し画像

【ゴルフ】ロフト22度UTのすすめ~スコア100切りの先へ#6~

橘です。スコア100を切ることができても、毎回100が切れるとは言い切れないアベレージゴルファーへ、ギア・スイング・マネジメントなどさまざまな角度から提案する本コラム、今回のテーマはUT=ユーティリティについてです。要は「アイアンより飛ぶ安定したギア」が必要ですよね、という話。おすすめは22度です。

UTが必要な理由は、安定して飛ぶから

画像6

UTとはユーティリティクラブのこと。メーカーによってはレスキューといったりハイブリッドといったりしますが、本コラムではいわゆるタラコ型、ウッドとアイアンの中間の形状のクラブを指してお話しをすすめさせてください。

アナタのセッティングに、UTは入っていますか? 私はなんと4本も入れています。男子プロではありえません。女子プロでも4本使っているのは、ほんの一握りです。なんでこんなややこいことになったか? 理由は単純です。アイアンより簡単だから。

画像6

最近のアイアンは8本セットが主流ですね。5番アイアンから9番、そしてPW。ウェッジと3番・4番アイアンは別売り。だからでしょうか? スコア100前後の人でも、無条件に5番アイアンを使おうとします。でもですよ。体格的に劣る女子プロでも、男子のアベレージと同等かそれ以上に飛ばします。そして彼女たちのクラブセッティングで5番アイアンを見ることは非常に稀になってきました。なんなら、6番アイアンもないぐらい。彼女たちは別に使えなくて使わないわけではありません。UTのほうが楽にスコアが作れることを知っているからなんですね。

では、なぜ簡単なのか? 要するにアイアンよりミスが少なくなる構造のクラブなんです。そして、スコア100前後のアベレージの方でUTを持っていない方には、ぜひロフト22度のUTを1本購入してもらい、練習してほしいと思っています。理由。それはアイアンより簡単であることに加えて、100切りに欠かせない「勝負クラブ」だからです。

ドライバーのミスをカバーする

画像6

ティーイングエリアに立ちました。ここはパー4のミドルホールピンまでの距離は350Y。レギュラーティからは標準的な長さです。アナタは当然ドライバーでティーショットを打ちます。200Y飛べば、残りは150Y。7番アイアンの距離だと考えます(それも実は怪しいとは思っていますが、それはまた別の話で)。よし、200Y! そう思って力みまくり、結果はチョロ。50Yしか飛んでいません。

残りはいきなり300Y。ここでパーオンまで3回かかり、2パットだと、ダボ。素ダボです。それはできれば避けたい。でも、300Y先のグリーンに2回で乗せることができますか? そこで登場するのが22度のUT。力まず軽く振れば160~170Y。残り130~140Yであれば、ミドルアイアンの距離。ドライバーでチョロしても、UTとアイアンで3オン。ここで2パットならボギーでしのげます。このダボかボギーかの差は、とても大きな差です。

22度が最も使えるロフト角

画像6

一般的にロフト22度のUTは4番アイアンの代替品とされ、19度は3番アイアン、25度は5番アイアンの代わりと位置付けられることが多いようです。実際、5番アイアンとウッドの間に3番UT、4番UTをセッティングする男子プロは多いようです。翻ってアベレージはどうでしょうか? アベレージと同等かそれ以上の飛距離を持つ女子プロでも、3番UTを持っているのは稀。なぜなら、ヘッドスピードが遅くボールに浮力を与えれれない。つまり、3番UTは上級者のためのクラブなのです。安定して100切り達成を目指すアナタには、ちょっと早いです。

一方、ロフト25度のユーティリティはどうでしょうか? 実際にゴルフショップで手に取って構えてみてください。ロフトが寝ているように感じます。実際そうです。そしてこれをうまく打つには、ちょっとしたコツが必要になってきます。最初に手にとるUTとしてはちょっと難度が高い。

という消去法で、おすすめするのは22度。ロフトが立ちすぎず、寝すぎていない。そしてうまく打てばそこそこ飛びます。おそらくアベレージのアナタなら、160~170Y。ウッド型とアイアン型の中間ですから、多少ダフっても、ソール(クラブの底の部分)が滑ってボールに当たりますから、ぜんぜん飛ばないということはありません。少なくとも、4番アイアンをダフったときよりは、確実に飛びます。このミスが少ない22度のUTを使いこなせるようになってくると、スコアが急にまとまってきます

ロングホールの2打目に重宝

画像6

アナタはロングホールにやってきました。ピンまで480Y。ティーショットはまずまずのあたりで200Y飛びました。2打目は残り280Y。少しでもグリーンに近づきたいと思います。手に取ったのはスプーン(3番ウッド)とクリーク(5番ウッド)。ボールはフェアウェイ。悩んだあなたはスプーンでスイング。そして結果は案の定チョロで50Yしか飛びませんでした。結果、残り230Y。もはやパーオンどころかボギーオンも厳しい状態。ダボは覚悟しなければならない状態になりました。なぜ?

スプーンをティーアップせずに打つのが難しいことは、一度でも100切りを達成したアナタは充分に分かっているはず。ここで必要なのは、安定して飛ぶクラブ。もちろんここでも22度UTの出番です。うまく打てなうても150Y飛びました。残りは120Y。9番アイアンか8番アイアンでパーオンが狙える場面です。

そう、そもそも、100切りが目標のうちは、3W=スプーンは必要ありません。ロングホールの2打目は、いつも22度のUTでいいのです。

長いパー3攻略に22度UT

画像7

いつでも100切りを目指すアナタは、ゴルフが楽しくて仕方ない時期。誘い誘われ、いろんなコースに出向くことでしょう。河川敷、山岳、林間。。。いいと思います。いまはどんどん経験を積むべき時期ですから。そしてときどき長いショートホールに出くわすこともあるでしょう。ピンまで195Y。長い。さぁどうする? アナタは練習中の3Wを持ちます。ドライバーはみっともないし、かといってアイアンの距離ではありません。しかし、結果はどうでしょうか? もしグリーンに乗せることができるのであれば、すでにいつでも100切り達成者です。そうでなければ、ここは22度のUTの出番。グリーンには届きません。でもガードバンカーにも入りません。残りのアプローチは30Y。そう、AWの出番です。うまくいけばパー。すくなくともダボやトリを防ぐことはできるはずです。

いかがですか? 22度のUT。ミドル・ロング・長めのショート。100切りを目指すアナタにとって、万能のクラブとなるはずです。ぜひ導入を検討ください。

................................................................................

橘ダイスケのマガジン一覧

一度スコア100切りを達成しても、毎回90台でラウンドできないアナタに、セッティングやクラブごとの練習方法、コースマネジメントまで、多彩な切り口で紹介する橘のメイン・マガジンです。

90台で安定したら次の目標は90切り、80台でのラウンドですよね。ここからは緻密な戦略が求められます。上記マガジンでは物足りないアナタに向けたスコアアップのためのアドバイス集です。

橘が普段ラウンドするコースや日々研鑽を重ねている練習場を紹介するマガジン。位置的に埼玉が中心ですが、地元関西も追加していきます。

橘のクラブセッティングや買ってよかったもの、ゴルフ業界に対する雑感などを、自由気ままに書かせていただいています。

公開してきた記事本数も増えてきたので、それらをまとめたリンク集です。マガジンとは違う観点で記事を分類しております。

................................................................................

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。私自身はレッスンプロでもなければ、ゴルフ業界関係者でもありません。素人なりの気づきについて、書かせていただきます。引き続き、よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?