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「大変さ」の視覚化

外国語のクラスの練習で、イラストをキューにしてターゲットとなる言葉を引き出す練習方法は一般的ですが、時々イラストをヒントにしにくい言葉や表現があります。「静かです」というのも視覚化しにくいし、「大変です」という形容詞も案外と視覚化しにくい言葉だと思います。これは英語でも日本語でも同じではないでしょうか。

私は上のようなイラストを見せて「大変」という言葉を引き出しています。クラスにいる外国人は全員「学生」ですから、文法も漢字も勉強しなければならないし、毎日のように宿題もしなければいけません。それらを全部こなすのはまさに「大変」なわけで、それらの勉強は学生たちに重くのしかかっています。このような現実があるので、学生たちには上のようなイラストが比較的分かりやすいようです。たとえ学生の本業がビジネスマンであっても、クラスを取っている以上は勉強はしなければなりませんから。

今はまだ印刷された「紙」の教科書やワークブックを使っているので、上のようなイラストで「大変さ」が描写できますが、教科書などが完全にデジタル化されてクラス活動をするようになったら、全く別のイラストが求められるでしょう。

上のようなイラストは、イラストそのものの完成度としては高くないというか、素人の絵そのものなのですが、分かりやすいという良さはあります。こういう分かりやすい絵をもう少し練習して「見られる」イラストにしていきたいと思っています。

今回ペンタブを使って描いていて気が付いたことは、文字が書きにくいということ。イメージしていた文字とは大分違う形でしか書けませんでした。「慣れ」の問題でしょうか。

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