
起業家・経営者・リーダーが読むべき10の本
AI英会話アプリ「スピークバディ」プロダクトマネージャーの松永です。
2022年もスピークバディ(テレビCMはこちら)は「誰でも英語が話せるようになるプロダクト」を実現しますので、そちらも是非よろしくお願いします。
さて今回は大企業・起業・外資・スタートアップと経験してきた僕から、おすすめ本の紹介です。起業家でなくても経営者、リーダーになりたい人は必見です。
起業家に特化していることや、実際に読んだあと試行錯誤した結果から、ワンポイントアドバイスできることが特徴だと思います。
僕自身は大学生のときに起業を決意してから、良い時期も悪い時期もありながら、一貫して偉大な人物の本を並走して読んできました。
10年以上やってコツみたいなものをつかんだと思うので、まずそれを紹介したいと思います。
・無理に読まない
・「まとめ本」は読まない
・自分は自分
この3つです。どれもすごく大事だと思います。
無理に読まない
特に学生やまだリーダー経験が浅い人に特に当てはまると思います。
起業やリーダーシップは正解がないので、「とりあえず知識として知っておけばいつか役に立つだろ」ってあまり無いと思います。
僕も起業未経験の大学時代が一番読書していましたが、97%ぐらいは無駄だったと思ってます。実際に何かやってみるか、思い切り遊んでたほうがマシでした。
やはり経験が無くてイメージができないのが原因で、最近になって読んでみて「こんなの大学生が分かるわけないだろ」といまさら思うものが多かったです。
解決策としては、悩んだり疑問に思ったときに読む。またはどうしても読みたい気が乗ったときに一気に読んでしまう、などがおすすめです。
「まとめ本」は読まない
GAFAの株価が伸びまくって数百兆円のメガベンチャーがバンバン生まれた影響か、最近本屋に行くと「◯◯の成功哲学」や「△△社長の7つの習慣」みたいな本がずらりと置いてありますよね。
ただ、そういった第三者が要点だけまとめた本を読むよりも、起業家が実際にどんな経験をしてきたのか書いた本や、成功者自身が書いた本を読むほうが圧倒的におすすめです。
僕がこの後おすすめする本の中でUberの創業者も「起業のアドバイスを聞くよりも、なぜそう思うに至ったのか背景のストーリーのほうが100倍ためになる」と言っていますが、まさにその通りだと思います。
それは後述しますが、起業やリーダーシップの成功論は、知っていれば良いというものではなく、概念的で腹落ちが必要なものなので、自分や本人の経験に照らし合わせながらじっくりと読んだほうが絶対に理解できるからです。
なので、時間はかかりますが必ず1次情報を読みましょう。時短のためにワンポイントアドバイスでコメントできるものはそうしておきます。
自分は自分
起業家はカリスマが多いので、多感な時期に読むと多大なる影響を受けます。そしてそれを無理やり現在の自分に当てはめようとします。
まあ、起業するならそれぐらいの気概がないといけないのも事実ですが、それでもそれがベストではないと思います。
起業やリーダーシップの本当に大事な知見の多くは、フィロソフィーであって、真に理解するにはあくまで自分の経験と往復してじわじわ浸透させていくしか無いと思います。
また、成功論の中で「こんなの聞いたこと見たこともなかった!」というものはほぼ無いと思います。大切なことは、リーダーを目指す人なら誰でも一度は聞いたことばかりです。
つまり、知見の量よりもどれだけをそれを深く理解しているか、どれだけ腹落ちしているかが大事ということです。
僕自身、最近最も大切にしている「選択と集中」という考え方や、「フォーカス」といった発想は、誰でも聞いたことがありますよね。ただ10数年あれこれ試行錯誤と成功失敗を重ねる中で、僕なりにたどり着いたのがたまたまその言葉だったというだけです。
なので「成功者を参考にしても意味がない」ではなく「自分は自分」という考えで、じっくり付き合うことをおすすめします。
おすすめの10冊
ではようやく本題です。全部読む必要はないので、気になったものがあれば是非試してみてください。
(Amazonアフィとかはめんどくさいのでやってませんw 本当に僕が影響を受けたものだけピックアップしてます)
著者も言っていますが数あるジョブズ本の中で一番詳しいです。偉大な起業家はたくさんいますが、人生の生き様含めて示唆を与えられる人は間違いなくジョブスが一番です。
またそもそも起業やスタートアップに興味を持ったきっかけがジョブズなので、仕事論含めて公私ともに最も影響を受けた人物として最初に紹介しました。
今ではテスラはPerson of the Yearになるほどですが、この本がでたときにはそこまでではなかったはずです。しかし末尾で予言されている「将来イーロンは世界一の金持ちになるだろう」などズバリ当たっています。
僕自身も現役の経営者の中では、文句なしにイーロンよりすごい人はいないと思います。武勇伝が多すぎるだけあって、本の面白さという意味ではダントツかもしれません。
あとイーロンの本当のすごさは、実際のテスラの車をじっくり見るとその節々に常識外れのすごさが表れているので、プロダクトやデザイン観点ではそちらもおすすめです。
何度読んだかわかりません。30回ぐらい読んだかもしれません。
「まとめ本」でもAmazonが特に多い気がするのは、その成功論の普遍性の高さだと思います。また、ベゾス自身もそれを強く意識して会社を作っているので、経営者としての実用性の高さでは一番だと思います。
GAFAの中では多額の赤字を抱えながら爆速で成長した異端会社でもあるので「スタートアップ感」も強く、単純に読んでいても面白いです。
4.Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター
ITスタートアップの歴史の中で、Googleの存在がどれだけ大きかったのかよく分かる一冊です。
色んなものが前代未聞だったということで、現代のスタートアップ界隈の方向性や雰囲気を、Googleが形つくったと言っても過言ではないと思います。
特に僕が影響を受けたのは、なんと言ってもラリー・ペイジの経営手腕です。あまり自身がメディアに出ないので会社に注目が集まりがちですが、Googleとはラリーに始まりラリーに終わるんだとよく理解できます。ずば抜けた天才です。
ただ後半は話が薄まったり、ラリーの出番が減るので前半だけで十分だと思います。めちゃくちゃ長いですし。
スタートアップとは急成長するロケットである。そのスピードの異次元さという点ではFacebookが一番かなと思います。数々の武勇伝も合わさり、まさに映画で有名になったようなジェットコースター感があり、これまた良くも悪くも現代のスタートアップ界隈に決定的な影響を与えたと思います。
「モダンITスタートアップの基礎」という意味では、その後VCの教科書的な話になったものが多いので、分かりやすいと思います。
ただ注意点としては成長が早かった分、特に現在は時代の変遷期だと思っており、Facebook自身も「Meta」と社名を変えて方向転換を図っているように、この本の内容を2022年に読んで全て真に受けるのは少し微妙だと思います。
スパイスのように雰囲気を楽しんで読むぐらいでもいいのかなと。
6.UPSTARTS
UberとAirbnbという2010年代の王者だった2社を並走で書いた本です。
それぞれの詳しい本もあるのでそっちでも良いですが、この本だと対比的に書かれているので各社の良いところを学べるかなと思います。
Uberはなんと言っても急成長への執念と、プロダクトの完璧さ。トラヴィスは追放されてしまいましが、もう少しうまくやれば偉大な起業家として残っていたんじゃないかと思います。
Airbnbはなんと言ってもブライアンの成長過程です。Googleから続くIT業界の成功論の常識を色々と打ち破り、ユーザーとの真のコミュニケーションやカルチャーを作ったり、なんと言ってもこのご時世に成果を出す会社として、見た目以上にすごい会社だと思います。新世代?の起業家の中ではブライアンがNO1だと僕は思います。
7.NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX
珍しく起業家本人が書いた本です。
この本のウリはなんと言っても人事論です。永遠の議論が続く人事論にある意味終止符を打った一冊ではないかと思っています。現代の常識からするとめちゃくちゃ外れている部分は多いですが。
僕自身も今現在の人事論はこの本に強く影響を受けており、「最高の人材だけで会社を作ると最高の会社ができた」という、働かないアリ理論を完全に無視した成功例として、挑発的な本だと思います。
今現在、ふだんの生活の中で実際に最も世界に影響を与えているのはインスタでしょう。
それがどのように作られていったか、注目は創業者ケビンのプロダクト力です。ケビンがいなければインスタは存在しなかったし、いまほど成功しなかったと間違いなく言えるでしょう。
起業家として「うまくやる」タイプでは全くありませんが、プロダクトへのアーティストさながらのアプローチは、特にプロダクトマネージャーなど絶対に知っておくべきです。
「Twitterはリツイートで成功した。なぜインスタに”リグラム”をつけないのか?」という質問を何百回もされながらNOを貫いたケビンのビジョンには学ぶものがあります。
特にデータドリブン偏重になっている現在のIT業界に一番欠けているものを教えてくれると思います。
ピーター・ティールは起業家としても成功した投資家なので、スタートアップ理論を最も腹落ちする形で説明できると思います。というか、セオリー的な本でこれ以外に参考になる本を僕は知りません。
なぜスタートアップが大成功を目指すべきなのか、小さな成功ではダメなのか。上場ゴールになって数兆円の会社がなかなかでてこない現代への警鐘は、バブル真っ最中の現在でますます重要な示唆だと思います。
サービスを大きくスケールさせる上では、いつもティールの理論が僕の頭の中にもあります。
10.日本のレジェンド達の本(特定の本はありません)
10冊中9冊が海外の起業家で、日本人がいませんが、そもそも日本は昔壮大なスタートアップ大国だったのです。
20世紀の偉人100選にも選ばれたSONYの森田さん、松下幸之助、TOYOTA創業者、、など挙げればキリがありません。
生きるレジェンド、日本電産の永守さんの経営論なんかも僕は好きです。
ただこれといったおすすめの一冊がないので、自分でレジェンド達の名言や本などを探してみてください。最近はマンガやYoutubeとかのほうが分かりやすくて面白いコンテンツも多かったりします。
数兆、数十兆の数々の会社を作ったレジェンド達に敬意を表わすと同時に、現代人の責任としていつか僕も実現しないといけないと毎日考えながら過ごしています。
以上、もし参考になりましたらチャンネル登録はありませんが、僕がやっているプロダクトもよろしくお願いいたします。
英語が必要ない方でも、記事へのスキやリツイートだけでも応援になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。