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第14話 :「発見名人」

コーチングの基本の『き』に、「相手を観ること」があります。
出会って3秒で、その人との関係を作れるか否かが決まるという話もあります。よくある「一目惚れ」なんていうのもこの類でしょうか?

これに関連して最近気づいたことがあります。我が家の娘のことです。
娘は、「見る」というよりも「観る」という方の、鋭い感覚の持ち主なのかもしれないと思う出来事がありました。

休みの日、娘と2人で近くの大型スーパーに買い物に行きました。
時間があったので、私の洋服を買うのにもつきあってもらうことになりました。
9歳の彼女は私が手に取る洋服を見て、「おかあたん、それ好きそぉー」と言ったり、「ちょっと地味すぎぃ」とアドバイスをしてくれたり、私の洋服選びに積極的に関わってくれます。
何着か手に取った後で、夏物のワンピースを鏡の前で合わせていた私を見るといきなり娘が「プーッ」と吹き出して笑いました。
「ん? 何がおかしいのよぉ」
「だってぇ、おかあたん、またやったんだもん」
「何を?」
「おかあたんは気づいてないかもしれないけど、洋服を当てて鏡の前に立つとき、いつも右足をこうやって前に出すんだよ」
と、その通り右足を前に出して実演してくれました。
「えっ?」
娘は驚いている私がまたおかしいらしく、ずっと笑っています。
「それ、おかあたんのクセだね」
私はまったく気づいていませんでした。鏡の前で洋服を合わせるときは右足を前に出す? そんなことしてたっけ?
でも、それはすぐに確認できました。
その後に行った売り場でまた洋服を手にして鏡の前に立った瞬間、娘と顔を見合わせて2人で「プーッ」と吹き出しました。
私の右足はしっかりと半歩前を踏みしめていたのです。

実は、娘の観察力は夫にも発揮されていました。
「右足事件(?)」を夫に話した数日後。
「今日さぁ、俺も見つけられちゃったよ」
「なになに?」
「俺がさぁ、ばれてないなぁと思ってた『オナラ』、ばれちゃってたんだよ」
「・・・」
娘はこう言ったそうです。
「おとうたんはオナラをするとき、目がクリッと動いて、アッっていう顔をするでしょ。だからすぐに分かるんだよ。」

クセは別にしても、自分が気づいてほしいことに気づいてもらえると嬉しいものです。
よく、奥様同士で「美容院に行ったのに、ウチの主人たら全然気づいてくれないのよね」という会話をします。相手を「観る」、つまり観察して気づくということは、その人に関心があるということの証です。だから奥様たちは、髪型を変えたことに気づかないことにではなく、夫が自分に関心を持っていないことが不満なのではないでしょうか。
朝の挨拶についても同じことが言えると思います。
家族との挨拶、職場での挨拶、何気ないことですが少なくとも相手が見えなければできないことです。だから挨拶は、「私はあなたのことを見ていますよ、関心を持っていますよ」というメッセージになり、ここからコミュニケーションがスタートするのでしょう。
ただし「見る」「観る」という行為が、相手が出来ないところだけを見るという偏ったものになったならば、それは注意や批判の材料になってしまうかもしれません。
でも、自分で自分を見ることはできません。だからこそ人の目が必要なのですが、人の目が常に公平であるとはかぎりません。「関心」にも、自分にとって喜ばしいものとそうでないものがあることは事実です。でも、問題は人の「関心」の質ではないと思います。その事実をどう受け止めるかという自分自身の問題なのではないでしょうか。
こんなことを考えたのも、私の気づいていない部分をしっかり観て伝えてくれた娘のおかげです。小さな「発見名人」に乾杯です。

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2002年から国際コーチ連盟(ICF)認定プロコーチ&講師として活動中。最近では歌を作ってみたり、ファミリーバンドで音楽ライブをしてみたり。またちょいとユニークな自分の昭和物語を書いたりおしゃべりしたりもしている。https://www.gokigen.cc/

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