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第17話 :「 " 30分 ” の 教え 」

9月に入って気候がよくなったので、久しぶりに友人たちと近所のカラオケ店に行きました。店員さんが2人しかいない個人経営のお店で、初めて入ったところでし た。
団体客と一緒になったので、「もしかしたら・・・?」という不安はありましたがやはり的中 しました。受付のときに頼んだはずの飲み物が、30分経っても一向に運ば れてくる気配がないのです。
「しょうがない」と思いながらも、内心イライラしていました。
だって30分ですよ、 30分。

「30 分」で思い出したことがあります。それは、母の「30分の教え」です。
今は亡き父は、私が幼い頃出張ばかりでほとんど家にいませんでした。
たまに早く帰ってきた日には、玄関を開けるなり「 ただいま 一 、腹へったなぁ。今日の夕飯は何だ?」と言いました。
昭和1ケタ生まれの母は「お帰りなさい」と答えるやいなや 、台所に直行します。ものの5分もしないうちに、食卓に始めの1品が現れます。
もちろんメインのおかずではありません。あるときは きゅうりの塩もみ 、あるときはシラスと大根おろしなど、ちょっとしたおツマミです。
その後、30分かからないうちに食卓に3品 ほど並ぶのです。
母はよく言いました。
「い—い 、相手がお腹空いているのなら、30分以内に3品は出すものよ。自分が手の込んだ料理を作りたいと思っても、相手はそれを望んでいるかどうかはわからない。だからまずは相手のことを考えて、とにかく口に入る ! 品を食卓に出しなさい」と。
たかが30分 、されど30分。
30分といえば、1to1コーチングも同じです。
コーチングとは漢方薬のようなもの、という例えがあります。即効性があるとは限りません。 なので、30分以内に相手が食べたい1品が出てくるかどうかはわかりません。
でも私は、少なくとも相手が何を望んでいるか、という視点にたつようにしています。
その昔は、人とのコミュニケーションにおいて、相手の言ったことが理解できずにくってかかったり、反対に嘆いてみたり、相手の一言一言に振り回されていたこともあります。
でも多くの人と出会っていくうちに、そんなことで悩んでいるヒマはなくなり、その「先」を考えるようになりました。相手の言葉のその「先」です。
「相手は何をほしがっているんだろう? 」「 何を望んでいるんだろう?」
そして次に 、
「 じゃあ、私にできることって何だろう? 」
と考えるクセがつき、とにかく今の私ができるすべてのことをまずはしてみよう、という思いが育っていったのです。
母の30分の教えにここまでの含みがあるとは思いませんが、でもスタートはここなのかもしれないと思いました。
相手の視点を持つことと、自分にできることをすること。
何かの折に思い出す、母の「 30分 」です 。

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2002年から国際コーチ連盟(ICF)認定プロコーチ&講師として活動中。最近では歌を作ってみたり、ファミリーバンドで音楽ライブをしてみたり。またちょいとユニークな自分の昭和物語を書いたりおしゃべりしたりもしている。https://www.gokigen.cc/

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