35歳。大企業からベンチャーへの転職活動後半において気づいた本当に大切な5つのこと

しゅんしゅしゅんです。

およそ4ヶ月にわたり、がっつり転職活動した。

迷いながら、悩みながら、落ち込みながら…悪戦苦闘した転職活動において、大切なんだけど転職活動初期には気づけていなかった5つのことを書いてみたい。

1、迷ったらGOではない


迷ったらGOではない。

言葉にできない違和感を少しでも感じたなら、立ち止まるのがいい。最初の面談から最後の面談まで違和感を感じない会社は、違和感を感じないものである。そんな会社にきっと出会える。そしてそれがジョインすべき会社だと思う。

「なんか心地よくないかも」「なんか活躍できないかも」この感覚は大切にしたほうがいい。

もう大人だからと言って「自分にとって100点の会社なんてあるわけないよな」という達観のような妥協をすることはない。自分を必要だと言ってくれたからと言って「なんか人的に合わない気もするけど今日あった相手だけかもしれないし」なんて違和感を消し込む必要もない。

新卒とは違う。30歳も超えてくると仕事経験は長い。合う合わない、好き嫌い、得手不得手のアンテナはそれなりに出来上がっている。自分のアンテナをけっこう信じてもいい。

感じた違和感に対して不安だと思うなら心の声に従ってやめたほうがいいし、違和感に対してワクワクするならチャレンジすればいい。

違和感がない場合、面接は面談を超えて、会議みたいになる。この感覚がいい。

2、コトとヒトは両方とろう。ヒトを忘れるな


何(=コト)を誰(=ヒト)とやるか。コトもヒトも等価で大切だ。いやヒトの方がやや大切かもしれない。

・好きでもない共感しないことを、とても尊敬できる合う仲間とやる
・好きで共感することを、そんなに尊敬できない合わない仲間とやる

その人の価値観によるが、前者のほうがまだマシではないだろうか。しかし、転職活動においてはコト軸(自分がやりたいこと、自分がやれること)で転職先を選びがちだ。

現職の仲間に不満はないのだけど、もっと興味関心のある分野に取り組みたいなんて人は危険だ。働く仲間という軸を過少評価している可能性が高い。

ジョイ=パーパス×トラストって公式がある。喜びは「存在意義を感じる仕事」を「信頼できる仲間とやる」ことで最大化されるのだ。

経営陣、直接の上長、直接の同僚と全方位的に合わせてもらおう。人数の少ないベンチャーにおいて、人が合わないは地獄だ。大企業にいるとベンチャーにいる人は問答無用で優秀でバイタリティにあふれた魅力的な人なのではないかと勘違いしてしまう一面がないだろうか。そんなことは結構ない。

3、転職の軸は疑いつづける


エージェント、面接官、家族、友人。いろんな方に何度も何度も転職理由や転職の軸について話していると、どんどんシャープになってくるところもあれば、どんどんわからなくなってもくるところもある。

そんな時はそのもやもやをまた話して話して話してみよう。もやもやしていると活動気力はなくなるし、シャープになるとまた活動気力がわいてくる。

一度考えた軸に固執する必要はない。最後の最後まで疑い続けたらいい。

そして軸の優先順位で迷った時は、極端な問いを自分にぶつけてみるといい。例えば、30人の会社で人事やるのと、300人の会社で営業企画やるのどっちがわくわくするか?前者であれば職種より会社のフェーズの方が軸として大切って感じだ。

4、活躍できるかは大切


「やりたいこと」ばかりが先行していないだろうか。やりたいからといって業界も職種もフェーズも全てをずらすのは30代以降は危険な側面もある。

ベンチャーに飛び込むリスクが高いというより、全てをずらすことによる活躍できないかもしれないリスクは高い。倒産リスクより活躍できないリスクの方が発生頻度は高い。

入社後の活躍イメージがないと、実際に活躍できない可能性が高い。承認欲求や貢献欲求がみたされなさすぎると、バッドスパイラルに陥る。

そんな中、一番ずらすと危ないのは職種軸だ。今の職種方向性でこの先やっていきたくないなら20代のうちに社内異動を試みるべきだし、早々に転職したほうがいい。

職種方向性が一緒なら、違う業界×違うフェーズでも活躍できる可能性は高い。同じ業界×同じフェーズでも、人事職からデジタルマーケ職はやはりちときつい。営業職からプロダクトマネジメント職はちときつい。

さっきも言ったが、活躍できるイメージって、面接が面談を超えて会議になる感じだと思う。

「何ができますか?」→「〇〇ができます」みたいな応答ではなく「この部分が弱そうですね、ここをこうしたらいいのでは?」→「そうそう。そうなんです。でもそれは試したんですよね」→「なるほど、じゃあこんな方向性もあるかもですね。ここの数字がどうなっているかみてみたいすね」→「なるほど!それぜひやりたいですね」みたいな感じで会議のような面接になったら、活躍できる。

5、自分の興味の幅なんてあてにならないから、会うしかない


物理的な限界はあるし、青い鳥症候群にかかってもいけないのだけど。なるべく多くの会社と実際に合って対面で話すのがよい。

そのためには、たくさんのエージェントに網をはって、提案を受けて、多少興味関心が弱いところでも少しでも「おっ」とアンテナが反応するところがあれば会いにいくといい。

物語のテーマに興味がなくても、物語自体に納得感が高かったら、その物語のことを好きになったりもする。その事業の目指す世界が大きくて解像度が高く、その世界に到達するための道筋がはっきりしていれば、その事業が自分の興味関心のない分野であっても一気に好きになったりするものだ。

自分の興味関心の幅なんて狭いもんだ。転職の軸にひとつもかすりもしない会社に会いに行くのはさすがに時間の無駄だが、興味関心の中だけに閉じこもっていては世界は狭くなる。

本当にいろんな会社がある。最初の話に戻るが、だからこそ自分にとって100点の会社だってある。

結局僕だって最初は興味関心が薄かった会社に行くことにする。そんなもんだ。

では。



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