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「この壺は満杯か?」って逸話を知ってますか?

しゅんしゅしゅんです。

世の中は「言ってはいけない」という空気が支配している。

だからこそ、人から恐れられたり、嫌われたり、ぶつかったりするリスクを厭わずに本音をズバッと言う人は、一方で重宝されるし、ポジションをとれるし、注目される。

自分には言えないことを言ってくれる代弁者をそこに見出すのか、憧れを覚えるのか、批判することで自分を優位に立たせたいのか、怖いもの見たさ的な刺激を求めているのか。

とにかく、空気を読まずに意見をズバッといえる人に、僕はなんとも言えない魅力を感じる。

よくメディアにも出る有名人だと、ホリエモンさん、ひろゆきさん、橋本徹さん、古市憲寿さんとか。

いっときYouTubeでひろゆきさんの論破動画とか、橋本徹さんの喧嘩動画を見漁った記憶がある。そんな記憶もあるからか、ひろゆきさんの新刊をつい買った。

一般的な人生のレールを外れて生きているひろゆきさんのユニークな生き方、考え方が本音でズバッと展開されているので面白い本ではあったが、とくだん新たな感銘があったり、思考がスパークするようなことはなかった。

なので普段なら書評は書かないのだけど、有名な逸話らしいが面白い逸話が本書内にあったので、ご紹介したい。

僕、逸話とか名言とかが、結構好きなのです。

「この壺は満杯か?」という逸話。

ある大学でこんな授業があったという。

「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出して教壇に置いた。その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。

「この壺は満杯か?」

教室中の学生が「はい」と答えた。「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利を取り出した。そして砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。そしてもう一度聞いた。

「この壺は満杯か?」

学生は答えられない。一人の生徒が「たぶん違うだろう」と答えた。教授は「そうだ」と笑い、教壇の下から砂の入ったバケツを取り出した。それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。

「この壺は満杯になったか?」

学生は声を揃えて、「いや」と答えた。教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと水を注いだ。彼は学生に最後の質問を投げかける。

「僕が何をいいたいのかわかるだろうか?」

一人の学生が手を挙げた。「どんなスケジュールが厳しいときでも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を詰め込むことは可能だということです」「それは違う」と教授は言った。

「重要なポイントはそこではないんだよ。この例が私たちに示してくれる真実は、大きな岩を先に入れない限り、それが入る余地は、その後二度とないということなんだ」

君たちの人生にとって「大きな岩」とは何だろう、と教授は話しはじめる。それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり、自分の夢であったり…。

ここでいう「大きな岩」とは、君たちにとって一番大事なものだ。それを最初に壺の中に入れないと。さまないと、君たちはそれを永遠に失うことになる。

もし君たちが小さな砂利や砂、つまり、自分にとって重要性の低いものから壺を満たしていけば、君たちの人生は重要でない「何か」に満たされるものになるだろう。

そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果、それ自体を失うだろう。

こういう逸話、なんかいいですよね…。逸話が一つストックできました…。

人生における優先順位の話です。ひろゆきさんも優先順位は常に自分に問いかけるのがいいし、できれば言語化して人に伝えるのがいいと言います。

では優先順位の軸は何がいいのだろうか。何がムダで、何がムダじゃないかは判断が難しい。それを決める彼のコツは「それは修復可能か」らしい。後からでも取り戻せるものは、いったんムダなほうにする。後から取り戻せないなら、それは「今しかできないこと」なのだ、と。

さあ、今の自分にとって「大きな岩」は何で、優先順位の軸はどうしようか。


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