そろそろファイナンスいっとく?相手の得を説くために

しゅんしゅしゅんです。

こんなわかりやすいなんて。

朝倉祐介さんの「ファイナンス思考」を読んだ。
何がわかりやすいって、本編よりも特別付録の40ページ。今までに読んだどの会計本よりコンパクトでわかりやすかった。PLとBSの繋がりとか感動もの。常識的な知識なんかもしれへんけど。会計知識レベル0なもんで。

急に会計とかファイナンスに興味が沸く時が定期的に訪れませんか?僕あるんですよね。その度にそれ界隈の本を買ったりするのですが、いつも分かったような分らんような。ありよりのなしみたいな。

その理由を考察したのだけど、シンプルに難しいから。ではなくて、使うシーンがなさすぎるからではないかと思うわけです。正確に言うと、使うシーンはあるのだろうが、使わなくても現実的には全然やっていけるから。会計の知識がなくても営業はできるし、ファイナンスの知識がなくても企画はできるし。経理部、財務部、経営企画部などの部署にいない人が会計やファイナンスの知識スキルがあるからといって、ばりばり何かに役立てて、活躍できたって体験談を聞かない。本の中で描かれていても現実味がない。そんなシーンあるかなあと。この知識スキルが具体的に活きた成功体験、もしくはないことでの失敗体験。それがなかなか表出されにくいことに、この分野にはまれない難しさがある。

でも今回は違った。

PLから始まり、BSを捉えて、ファイナンス思考で短期思考ではなく未来志向で真の事業価値を考えていく。小手先の知識スキルというよりも、視点を上げてビジネス全体を捉えることなんだなと「なんかつかんだ」気がした。

会計とかファイナンスとかって、直接的にその知識スキルが必要でない場合においては、学ぶタイミングが大切。

ある程度部署を渡り歩いて、それぞれの部署の論理があるのだなということを実感した人であったり。ポジションがあがって、ある程度部門全体を見なくてはいけなくなった人であったり。部署横断の仕事を任され始めた人であったり。他部署との折衝が増えるミドルマネジメント層であったり。

交渉・調整・生産性・優先順位・選択と集中・意思決定…こんな言葉が重要なテーマになってきた時に学ぶべきことなのかな。学ぶとスッと入ってくるのかなと。超若手が勢い勇んで学ぶべきことでもないかと。

それでも尚、シンプルに内容が難しい分野だとは思います。

そこで朝倉さんの「ファインナンス思考」さらには、その著書の中でも紹介されていた石野さんの「まんがで身につくファイナンス」この2冊は、ダントツに分かりやすい良書だと思う。各論の知識やテクニカルなスキルより、会計やファインナンスの思考をもつことが本質だとした時に、この2冊で十分かと。

「まんがで身につくファイナンス」の漫画の1コマでおもいがけずグッとくる財務部部長のセリフがあったので最後に。(昨日まで書いてたこれこれこの記事にもつながった)

説得の得は自分の得じゃなくて相手の得を説くってことなんじゃないかな。俺はいつも何が相手の心を動かすかを見極め、常に数字ベースに議論するってことを心がけている

うーん。部長。しびれます。

では。

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