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人にしかない3つの力(+1つの力)がある。だったらAI時代それを磨くしかないっしょ。

しゅんしゅしゅんです。

対話。創造。偏愛。

これは来るべきAI時代に人に残されるスキル。

yentaでお会いした、ディカッション(対話)を生業としておられる方がそう言った。その名も「ディスカッションパートナー」。文系人の心をくすぐるなんともステキな職種名。

この方のポジショニングがとてもユニーク。Q(クエスチョン)とA(アンサー)があるとすると、コンサルはAだけ。対話はQもAも繰り広げる。問いも立てるしアイディアも出す。あくまでも対等な立場で対話をする。この「対等な立場」というのが肝。教える側と教えられる側の上下構造ではないので、エグゼクティブコーチやメンターとも違う。

彼が言う「対話」は「壁打ち」と同義だと理解した。「壁打ちしてください」=「答えを出さなくてもいいから議論してください」であって「とにかく話を聞いてください」ではないし「答えを出してください」でもない。

「壁打ち」は仕事においてかなり有効なスキルだと思っている。対話をすることで、自分の考えが整理され自然と答えにつながっていく。自分の考えの綻びに気づく。自分の考えの抜け漏れに気づく。さらに良いアイディアに昇華していく。そもそもの問い自体が間違っていることに気づく。優先順位が間違っていることに気づく。

ビジネスマンとしての力量は「壁打ち」のうまさに比例するとさえ思っている。そしてビジネスマンとしての評価は「壁打ち」を依頼される量と比例するとさえ思っている。先輩や上司の存在意義はここにある。

ある分野において知見/経験が豊富な先輩や上司が教えられるのは当たり前。知らない分野や詳しくない分野、前例のない企画の時に本領が問われる。それでもなお、壁打ち相手として選ばれるか。壁打ちの結果、その人を前進させてあげることができるか。

誰にでもできるが、誰ばり突き抜けることはできないスキル。それが壁打ち=対話だ。

その帰り道に思い出した話がある。現状のAIとの比較において、人にしかない3つの力の話。(ハーバードビジネスレビュー18年12月号で「好奇心」を特集していた号の中に掲載されている論文)

その3つの力とは。

1、頭の中でシミュレーションする力

AIは学習するが、その学習方法はあらゆるパターンを実際に試すやり方。試行の回数が膨大なため学習に時間がかかる。対して人は頭の中でシミュレーションを繰り返す。過去の経験や知識をもとに「ここで、こうやったら、こうなるだろう」と考えるため、学習効率が良い。いわゆる「あたりをつける」というやつ。

2、知らずを知る力

1のようにシミュレーションをしようにも全く経験や知識がない時がある。その時に自分の知識ではわからないことが何かを同時に「知る」ことになる。対してAIは入力したデータの範囲内でしか「知る」ことができない。自分が知っていることが何かを知っている、または知らないことを理解する力がない。

3、知らない世界にはみ出す力

知らないことを知った人は、それまでの世界から外に飛び出すことができる。なぜなら人には好奇心があるから。外の世界から新しい知識や経験を得て、それを共有することで文明は発達していく。AIだとこうはいかない。あくまでも入力したデータの範囲内で最適の解を探すため、前提となる考えの枠の外側にはみ出す力はない。


つまり好奇心は創造の起点であり、それはAIにはないんだよというこいなのだが、冒頭でディスカッションパートナーの彼が言った、3つの力と類似した話だ。

どうやらキーワードは好奇心、偏愛、対話、創造のようだよ。

では。

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