アートボード_1

彫刻家の私がマンガ、アニメ、VR,AR表現を始めた理由

こんばんは、MKL_マユコです。
今さっきまでお風呂に入っていて、自身の現在の制作について、ふと思いついたので、noteします。
お風呂に入っている気持ちで、ゆる〜くみてもらえますと幸いです。


---------------------------------------


彫刻を選んだのはリアリティ(存在感)があったから

自称、彫刻家を名乗っています。
わたし20歳から彫刻ゼミを専攻し、制作を始めました。

・作品にリアリティがあった → 実空間に存在する
・実素材から影響がある→粘土、金属、石、木、石膏、プラスティック等
・着色、レリーフなど2D表現もできる→絵も描ける
・プロジェクトベースの授業あり→デザイン(設計・グラフック)できる
・先生や先輩の作品が何でもあり→現代アートできる

が、わたしにとってポイントでした。
※美術教育(美術観賞教育・美術教育史・図工教材開発)、美術史(西洋・東洋)、洋画、版画、彫刻、デザイン(広告)、工芸(木工、紙、織、染め)から選べます

しかし、彫刻制作を進め、自身の技術が進歩してくると、だんだん自身の思っていたリアリティが失われていく気がしました。

実空間に人型を存在させても、動かないし、中は内臓がある訳でもなく空洞。ピュグマリオーンのように今にも動き出すように人型をつくる。ロダンのように感情が宿っているかのように人型をつくる。ピグマリオンやロダンのリアリティが自身のリアリティに重ならなくなり、作る理由が分からなくなりました。

そこで生まれたのが「見えるものでもあるんだよ。見えぬものでもあるんだよ。」という作品です。

タイトルは言わずとしれた金子みすゞさんです。わたしにとってのリアリティは金子みすゞさんのリアリティととても近かった。使うツール(彫刻⇔詩)は違うけれども、「見えないものを見えない・見えるものは見える」「オブジェはオブジェ・人間は人間」と表現することがわたしにとって、その当時のリアリティでした。

そして、この作品は人が作品の間を潜れるように制作しました。(アートの言葉でいうとインスタレーション手法というですが。)人が作品に入りこむことで、ワイヤーで作られた作品は、生身の人間の存在の強さに負けて、見えなくなります。

人を作品に介在させることで、人が入ったり、出たりすることによる作品のカタチの変化がみえてきたような気がしました。ここからわたしの次の挑戦が始まりました。

人が及ぼす作品の変化が面白いと思ったわたしは大学院では、インスタレーションの作品を制作したり、プロジェクトベースでのアートイベントについて研究しました。


---------------------------------------


マンガでは4次元表現ができる

アートプロジェクトやデザインワーク等で作品と人とのインタラクティブな関係に取り組んできましたが、しっくりとした自身の彫刻のリアリティは得られませんでした。

そこで、自身の彫刻のリアリティを求めて、4次元表現にも挑戦することにしました。ピグマリオンのように彫刻を人間にできたとすれば動いたり、話したりするはずです。

そうするうちに、4次元の時間が及ぼす彫刻(ペタロボ)の変化が面白く、そして、彫刻にリアリティをわたしが感じられるようになりました。
(マンガ、アニメと言っても、大道ではなく、彫刻(オブジェ)メインの作品です。)


---------------------------------------


重力表現への執着

「見えるものでもあるんだよ。見えぬものでもあるんだよ。」での空洞彫刻を完成させたことで、重力についても執着して捉えることになりました。

元々、重力と彫刻は切っても切り離せない関係ではあります。粘土や石、木などは加工する前はとても重く、彫刻家は機械を使ったり、身体全体を使ったり、重力を考慮して形を設計したりなど、重力と格闘しながら、制作します。

重力は地球のルールです。次世代の彫刻表現に気づかせてくれたのがインターステラです。(こちらで5次元(重力)について描かれていて、映画のラストのシーンでは未来のでは人間は5次元を変化させた地球に住んでいます。)


---------------------------------------


目指せ宇宙彫刻

そんなこんなで、だらだらと書いてきましたが、そんな私の夢の1つは

宇宙で生きる彫刻をつくることです。

(すごく頭がおかしな人ですよね。でも実際に宇宙を用いて作品を作っている方もいらっしゃっるんです。→彫刻家、松井紫朗先生
(その他も夢ありますので、それはまた別のnoteで。)

地球でない重力で彫刻がどのような表現になるのかわたしは知りたいです。(新しい重力を得たらどうなるか。声が通じなければどのようにコミニュケーションするのか等)
もしも情報があります方いらっしゃいましたら、よろしくお願いします。


---------------------------------------


まずは異重力空間からVRやAR

とは言えども、NASAやJAXAとの繋がりはないので、今挑戦しているのは重力の違う(地球のルールの違う)VRやAR、 WebGLでの表現です。

今は色んなツールがあるので、様々なものを試してみています。


---------------------------------------


ゆる〜くいきましょう

「一般的な彫刻と離れすぎているのでは?」と思うこともありますが、自身の彫刻リアリティを今は大事にしていきたいと考えています。
(もしかすると、それはいつか彫刻でなくなるかもしれないし、いつか最先端の彫刻になるかもしれない…?評論家やマネージャー、編集者、ギャラリストがついている訳でもないので、私の気ままな執着で彫刻であり続けるのでしょう〜笑)

ここまで、おつきあい頂きありがとうございました。
展示や掲載、パフォーマンス等できる場所や依頼を随時探していますので、twitterからお気軽にお声をおかけ頂けますと幸いです。

●毎日制作中→twitter(日常の制作のつまづきなど)

また、是非noteに遊びにきてくださいね。


サポートありがとうございます。サポート頂けましたら、気持ち分、イラストor記事ネタのリクエストにお答えさせて頂きます!