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(連載66)ゴダールの映画「はなればなれに」から服を作ってみた:ロサンゼルス在住アーティストの回顧録:2010年

映画からインスパイアされた服を作って、ゲリラショップをやってみた。

と、いうのが、前回の話の趣旨で、2010年のことです。


なんで、この時期に? なんで、この映画? そしてなぜ、このシーン?

しかも今更。。。。?

なんで?なんで?なんで?


それは誰にもわかりますまい。。。。

なぜなら、

単なる思いつき


だからです。苦笑


そしてこれこそが、私の数々やってきたプロジェクトの、共通分母でもあった。。。。

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ま、


そんなどうでもいい事たぁー、置いといて。  っと。



さっそく今回の話にはいりましょうか。(今回は意外と早め?)

まず最初にお断りしときますが、これは

ゴダールの [映画の話] ではない。 ですよ。


えと。

万が一、ゴダールを知らない方に、これ、ウィキでコピペ。笑


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ジャン=リュック・ゴダール (Jean-Luc Godard, 1930年12月3日 - ) は、フランスの映画監督。編集技師・映画プロデューサー・映画批評家・撮影監督・俳優としても活動する。

はじめ映画批評家として出発したが、『勝手にしやがれ』(1959)ほかの作品でトリュフォーやシャブロルと並ぶヌーヴェルヴァーグの旗手とみなされるようになり、独創的なカメラワークや大胆な編集技法によって映像表現の世界に革命をもたらした[3]。 以後、ほぼ年に2本のペースで問題作を発表しつづけており、その多作と注目度の高さから、20世紀の最も重要な映画作家の一人とも称される[4]。


すんげ〜。

20世紀の最も重要な映画作家のひとり!。。。らしいス。


ともかく、そんな監督の映画の話を、自分ができるわけないです。

絶対にできん!

なぜなら、ゴダールのほとんどの映画を見てますけど、だいたい寝てますから。苦笑


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見はじめてから、はじめの10分くらいでね、まず、ものすごい感激するんですよ。

わぉ〜〜!って。

この映画、スゴい〜!!って。

天才だわ!この人!!って。


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でも、なぜか、、、

気がついたら、寝てます。笑

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ですから、また再度、挑戦して、見て、また感激して、また寝て、また見て、また寝て。。。。


また見て、また寝て。。。って。

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何回も見て、何回も寝て、何回目かに、やっと全部見終わるんですよ。



そして、

やっぱ、すごかった。って。思う。

私の目に狂いはなかった!   と。


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見終わるまで何回、寝とるんかい?


確かにすごい!!ってのは、わかるけど、じゃ、どこがすごいのか?言語化できないんですよねー。しゃーない。だって、自分は映画評論家じゃないですからね。。。。


でも、とにかく凄い監督だっていうのは、寝オチしながら見ても、わかった。

だから、どうしても、そこに、インスパイアされたい自分がいる。

あくまで、「されたい」ってのが、ミソですがぁ〜 笑 自分の中のことなので、誰も文句は言えないでしょう。


「映画からインスパイアされたシネマ・ブティック」は、この自分が企画したので、なんとしても、とりあげたい!!


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というわけで、またしてもやっぱ、前書きが長くなりましたが、

私が今回、皆様にご紹介したいのは、ですね。ゴダールの映画ではなくて、

私がゴダールの映画を見て、作った服のこと。

あくまで服の話。。。であります。



さて、やっと、本題にはいります。

選んだのは、「はなればなれに」というタイトルの映画なんですけど、

これです。

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なんか、このタイトル、「はなればなれに」って、誤訳???のような気もするけど、ま、私のような英語が苦手で、フランス語もできない女性には、何も語る権利はないだろう、、、、。


以下、むっちゃニッチなんで、興味ない方は、どうか我慢してください。

っていうか、我慢する前に読むのやめてください。 苦笑


では、いきますよ。

まず、最初にですね、いろんなクレジットが出てくるんです。

で、これです。

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この謎のクレジット!


音楽はミシェエル・ルグランというフランス映画音楽の巨匠。

だれもが、口ずさむあのメロディー「シェルブールの雨傘」。。。。すばらしい!

何が謎なのかというと、「ルグランの最後の楽曲?」なんとか?って書いてある。

どういうこと?


ルグランは、その後も、ずっと映画音楽作って活躍してますよ。

なんかこの映画で彼と口論でもしたのでしょうか?なんで、これが最後??って??

この答えをどなたか知ってる方がいたら、教えてください。



ともかく、この謎を記念して、この場面をオマージュ!(パクリともいう)

バックには、このドライブのシーン、自分でスケッチ!(パクリともいう)

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で、作ったのが、これです。

じゃーーん!!


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ご丁寧に背中には英訳したものも入れた。

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レディスも作りました。

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もちろんタグも、こんなの。。。いちいち着けた。

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ちなみにわざわざ作ったシルク・スクリーン(フランス語と英語の2つ)が、クソ高かったんで、元をとろうと、このプロジェクトが終わってからも、他にもこういうのを作った。


カシミアのセーターにもプリント。

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ついでに自分のも作った。

(今だに着てるんでヨレヨレ。笑)

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自分的には。

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そして、主演のアンナ・カリーナですが、もうなんともいえないホカホカの可愛らしさ。演技?には見えない、、、。なんといいますか、自然オーラ?

すべてが即興でやってんじゃないかと思うくらい。。。

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お次は教室の授業のシーン。先生が黒板に書いた、この文字ですが、

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クラッシック=モダン

この言葉!!なんか自分的には、ベリー フレンチ!!

これをまんま、ピーコートに刺繍した。(ピーコートは主演のアンナカリーナが着ていたので)

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タグも凝りまくり!!

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それから、この教室のシーンで、先生がシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を生徒の前で読んで聞かせているところがあるのですが、その間、隠れて男女が手紙を回しているという場面があります。

つまり、音声は、シェイクスピア(文豪の名文)なのですが、画面に写っているのは、生徒らの手紙(他愛のない、どうでもいいメモ)なんです。この2重のテキスト構造に、感激しました!さすがゴダール!


男子が手紙をアンナ・カリーナに渡すシーン

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それをあけたら読んでみたら、

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「君のその髪型ってさ、時代遅れじゃね?」


がーん、ショックをうけているアンナ・カリーナ(苦笑

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ひたすら、かわいい!


で、私はこの文章が気に入って、まんまカシミアのセーターに書いてみた。

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この「時代遅れセーター」は、手書きだったので、時間はかかりましたが、好評だったです。

私自身も欲しくなって、自分用にも作ったんですよ。

私は2000年前後バンド始めた頃、金髪のカツラをよくライブで被ってたのですが、そのうち、カブるのがめんどくさくなって、自分の実際の髪も金髪にしました。

それからは、ずっ〜と金髪(現時点でも)で、別にこれがオシャレだと思って続けてるわけではありませんが、一時のピーク?から考えたら、この時点でさえ、すでに終わってるファッションだったと思います。

なので、こんな文章がついてるのを着ると、自虐的で、逆にシャレで? 面白いかな?って思って。。。。苦笑

一回だけですが、これを着て歩いてたら、知らないお兄ちゃんに「クスっ」て笑われた。

多分、ゴダールのファン?

もしくは、

私のヘアが、マジ時代遅れだ、と思ったのかもしれません。。。


時代遅れでわるかったな!!


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いきなりですが、今回は以上です。

最後まで、お読みいただいて有難うございました!

ボーナス画像!

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L*









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