「ワークライフバランス」だからどうしたいの?(面接官の独り言)
みんな大好き「ワークライフバランス」
面接の際、「会社選びはどのようにしていますか?」と聞くと
たまに言われるのが「ワークライフバランスの取れる会社」。
言いたくなるよねー!「ワークライフバランス」をもって働きたいって。
そういう求職者には必ず追加で質問をします。
「ワークライフバランスのとり方は人それぞれですが、バランスをとるために必要なことは何ですか?」
返ってくる答えとしては、だいたい以下。
・週休2日
・残業が少ないこと
・給料がいいこと
・産休育休
そこでもう一つ質問。
「バランスが取れたら、あなたは何をするんですか?」
この質問の答えも様々。
でも求職者の回答を思い切ってようやくすると「プライベートを優先したい・犠牲にしたくない」ということ。
でもね、「ワークライフバランス」ってそういう意味じゃない。
「ワークライフバランス」ってなんやねん
「ワークライフバランス」って、「仕事と生活の調和」という意味。
「仕事を頑張ると、生活がおろそかになる」
「生活を優先していると、仕事のキャリアアップができない」
このもやもやを解消するのが「ワークライフバランス」
仕事と生活の両方の生産性を向上させるためのことなんですね。
単に「残業が少ない」「土日休み」などの条件があっても、ワークライフバランスがとれている会社、とは言えない。
残業がなくても、土日休みでも、仕事や生活の充実し続けられないなら、仕事も生活も見直す必要がある。
ライフイベントの変化に合わせて働き方も変化でき、両方の生産性が保てる制度や設備がある会社が「ワークライフバランスがとれる会社」。
ワークライフバランスが必要な理由を伝えて
ワークライフバランスを求めるのであれば、
「仕事でどんなことを実現したくて、生活を充実させるために何が必要で、そのためにどんなワークライフバランスの条件が必要か」
ここまでを面接で話してほしい。
「プライベートで副業したいと思っているので、残業をできるだけしないようにしたい」
「管理職を目指したい。ただ、家庭では子育てもしているので働く時間を相談したい」
「仕事で必要な専門的なスキルを身に着けるためのセミナーを受けたいから、土日休みを希望する」
会社としてはその人がバランスをとることで生産性が上がったり、貢献度の高い仕事をしてくれることがわかれば、採用に足る人財だと判断できます。
GIVE & TAKE
もちろんプライベートの充実は自分で守らないといけないので、面接時にワークライフバランスの話をする事はとても大切です。
ただ、「休みが欲しい」「残業は少ない方がいい」といった、自分の利益を優先するような伝え方だと、ただの給料泥棒予備軍だな、といった印象になります。
参考までに、『GIVE & TAKE』でアダム・グラントさんは、成功するうえで大切なのは「ギバー」の精神を持ち、他社志向型で与え続ける人が成功すると言っています。
こういうスタンスを持って(もしくは持っている風にでもいいので)伝えることが大切です。
自分が本当にやりたい仕事をやり続け、自分が理想としている生活を送るためには、どのような条件がそろえばワークライフバランスが取れるのか?
そこまでちゃんと考えて、面接で話してほしいなと思う今日この頃。
ありがとうございます!映画代・書籍代にします!面白い映画や本があったら教えてください!