「こんな僕でも社長になれた / 家入一真」を読んだ感想・考察【家入一真はなぜ起業ができたのか】
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「こんな僕でも社長になれた / 家入一真」を読んだ感想・考察【家入一真はなぜ起業ができたのか】

コロナでオンラインの価値が高まりつつある現在、日本の誰もが知っているであろうクラウドファンディング、その有名プラットフォームであるCAMPFIRE(キャンプファイヤー)の創設者、家入一真さんの著書の感想・考察です。

この本を読んだ率直な感想は、「まるでドキュメンタリーTVのようだ」というものです。著者の歩んできた人生の一歩一歩が読んでいて飽きず、一つのコンテンツとして成り立っています。ビジネス本を読んだというよりは、一つの小説を読んだ後のような気分です。

多くの人は、「ああ面白かった。こんな生き方もあるんだな。」で思考停止すると思いますが、今回は家入さんの行動をピックアップ、少しだけ深堀りして、日常の生活に生かせる学びに落としみたいと思います。

「なんで、逃げちゃったんだろ」 / 著者が高校の文化祭を逃げ出した行動を深堀る

当時、高校を休みがちで、友達もいなかった著者にとって、文化祭に参加するということは、あまりにも高すぎる壁でした。しかし、両親は文化祭が何かが変わるきっかけになると、著者を参加へ追い込んでいきます。

私も、文化祭は普段の学校とは違う体験を味わうことができる場面だと思っていましたが、著者の悲痛の思いを聞くと、学校への足取りが重くなることを十分に理解できました。多くの人が難なく超えていく壁が、ある人にとっては高すぎる壁である事実を目の当たりにした気分です。そして、多くの人がそのことに気付くことはなく、「簡単にできること」としてを押し付けてしまう、その事実にこれまでの自分の行動を振り返ると怖くなってしまいました。

キーワード:先入観、押し付け

両親の気持ちに背くことができず、一度は教室に入るも、耐えきれずに抜け出して、遠くの町へ逃げ出してしまう著者。親の期待に応えられない情けなさで泣いてしまう。

ここで驚いたのが、「抜け出した」という点です。多くの人にとって学校を抜け出すということは容易ではありません。気付かぬうちに、他者の目や常識に私たちは縛られて生きています。著者はこの時、そういったものから抜け出した、「世界一主体的な存在」だったのかもしれません。

自分の気持ちに正直に行動する、この行動力が幼少期から培われた著者の最大の強みだったのではないかと考えています。

キーワード:抜け出す、主体的

私たちが著者の行動から学ぶことがあるとすれば、「抜け出す」ということではないでしょうか。

社会の常識、他人の価値観、暗黙のルール、他者の表情、空気感、、、

私たちは無意識に多くのものを意識して生きています。社会人として、チームの一員として、コミュニケーションを円滑にするためには必要なことです。しかし、本当に自分のやりたいこと、自分の気持ちに正直になることを疎かにしてまで、ここに力を入れている人は多いです。自分のやりたいことが見えなくなるまで縛られている人も珍しくはないです。

どうでしょう、一度そういった枠から離れてみませんか?

子供の頃好きだったこと、夢中になったこと、好きだった場所、現実味のない夢、そういったものを思い出し、今より正直だった「自分」をまた形成してみてください。新しい視点に立つことで、やりたいことが出てくるかもしれません。そして「やりたいことかもしれない」と思ったら、すぐに行動してください。家入さんのように。それが正直に生きる一歩目です。

「今の会社、辞めようと思う」 / 著者が起業を決意した行動を深堀る

妻が妊娠し、激しいつわりに襲われる中、出社し働かなければいけない日々が続き、ついに著者は起業を決意し、妻に打ち明ける。
「アキコさん、僕、今の会社、辞めようと思う」

貧乏で、欲しいものは買えず、両親は借金により離婚し、誰よりもお金に苦しんだ経験を持つ著者。そんな著者が会社を辞めて起業した理由、それは妻のためでした。

私も含め、私の周りには「起業をしたい」と思っている人が多くいます。その多くが、お金持ちで、名誉もある華々しい起業家たちの生活を夢見ています。しかし、そんなことに憧れる人は「起業」に憧れているだけで、アイデアもプランも行動力もありません。

しかし、著者は「妻のそばで子供の誕生の瞬間、過ぎていく一日一日を、一番近くで見ていたい。」そういった思いから、独立を決意します。そして、ホームページ制作で得た、レンタルサーバーの最低限の知識を活かして、レンタルサーバー屋を始めました。そして、業者と契約をする際に、法人化する必要があると言われ、やむを得ず会社を設立します。

ここで、大きな違いに気付きましたか?それは、目的の違いです。私たちが「起業」を目的にしているのに対し、著者は「レンタルサーバー業を営む」ということを目的にしています。起業は手段でしかないのです。しかし、私たちの多くは「起業」という手段を目的にしています。

キーワード:手段、目的

「手段を目的にする」
この実際には成り立たない行動をしている人たちが、驚くほど多くいます。例えば、「アナウンサーになる!」「歌手になる!」「Youtuberになる!」ということを掲げる人が多くいますが、これも手段と目的を履き違えています。

正しくは、
正しい情報を伝えるために、アナウンサーという職業を利用する」
歌で勇気を与えるために、歌手という職業を利用する」
自分の好きなことを発信するために、Youtuberという職業を利用する」
という順番で、手前の「〜のために」という部分が最重要項目で考えるべきことです。

同様に「起業する!」という人は、何よりもまず「なんのために?」を考える必要があり、そこを考えていない人は、起業後のどんなに小さなハードルも乗り越えることができないでしょう。すでに手段を達成してしまっているのだから。

まとめ / なぜ家入一真は起業ができたのか、そこから得られる学びは何か

私は、著者が起業できた大きな要因は、目的(ここまで読んでくれた人は、本当の意味の目的を理解できるだろう)をしっかり捉え、地に足をつけてスタートを切ったことだと考えています。そして、それを可能にしたのは、幼少期から自分に正直に行動してきたことだと考えています。

このnoteでは、2つの行動を取り上げましたが、著書には多くの行動が記されており、一つ一つ自分の気持ちに正直に行動していることが理解できます。そして、その気持ちに伴った行動がたまたま起業だった、その結果、今の家入一真という人物が形成されたのではないか、そう思わずにはいられません。

では、私たちが今から変えていくことができる具体的な行動例を記します。

1. 興味があること、やりたいことに正直になる
周りの目や、社会の常識に縛られてできないようなこと、それを我慢せずにやっていまいましょう。今まで縛られていたものが、どれだけくだらないものだったか、気付くはずです。他人の目を気にして、このまま我慢を5年10年続けた先に何がありますか?その気にしていた他人の目は、あなたを見ることすら無くなっているでしょう。やりたいことに正直な人は、どんなときも輝いています。

2.目標が手段になっていないか、細かく確認する
自分が、今目指していることは、本当に目的か?手段ではないか?ちゃんと言語化して確かめてください。もし目的だと思っていたものが手段だった場合は、その手段を用いて自分がやりたいことは何なのかをはっきりさせましょう。手段の華麗さに惹かれているだけで、やりたいことがその先にない、ということも十分あります。気付くのは早ければ早いほうが良いです。いつだって成功する人は、目的までのストーリーを語れます。まずはゴール地点が本当にゴールなのか、確かめることから始めましょう。

謝辞

この本を読んだきっかけは、まなぶさんの課題図書がきっかけです。読書習慣をつけるいいきっかけになりました。ありがとうございました。

#まなぶの宿題


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