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真っ白なはがきから10分で完成!ご縁はがきの作り方

「このはがき、一枚にどのくらい時間かかっているんですか?」
ご縁はがきを渡したり、見せたりするとよくいただく質問の一つです。

手が込んでいるようにみていただくことが多いのですが、実際のところ普段カジュアルに渡しているご縁はがきは皆さんの想像より手軽にできています。

タイトルには10分と書いていますが、一枚に5分かからない場合も多いです。生徒さんをみていると、はじめの頃は平均20分ほど、慣れてくると10分以内には書き上げていらっしゃるので10分とさせていただきました。

キャンバスのように大きなサイズであればその分時間がかかりますが、はがきそれ自体は手のひらよりやや大きいくらい。書くことさえ決まっていれば、そこまで時間をかけずとも十分素敵な仕上がりになるのです。

真っ白なはがきを、どのような順序でご縁はがきに変えていくのか?今回はその作り方を5つのステップでお伝えします。

ご縁はがきってなに?そんな方はこちらの記事からご覧ください。


ご縁はがきの作り方

Step1 はがきの向きを決める

縦向きか、横向きか。全く同じ内容のはがきでも、向きが違うと全く印象が変わってきます。最初に向きを決めると、その後がスムーズです。

メッセージやイラストを最初に決める場合もありますが、その場合は「この筆文字を書きたい」「このイラストを添えよう」と予め書くものが明確なとき。書くものによって、特にイラストの場合にはどちらの向きで書くほうがおさまりが良いかということがはっきりしているからです。

メッセージやイラストに強いこだわりがない場合には、相手の雰囲気や渡すシーンを想像して決めています。

横向きにするとポストカードのようになるので、気軽に受け取っていただき喜ばれます。縦向きにすると丁寧な印象がより強まるので、きちんと敬意をもってお渡ししたい方には縦向きに書いていることが多いです。

また、筆文字初心者の方や、文字が大きくなりがちな方には、横向きにして書いていただくことをおすすめします。
横向きにするとだいたいのメッセージが横一行に入るので、失敗が少ないです。
縦向きにすると、「いつもありがとうございます」や「お誕生日おめでとうございます」といったやや長めの文章を横書きにする場合、一行に入らないため数行に分けることになりますが、このときキリがよいところで改行できなかった…!というお声をしばし聞きます^^;

Step2 メインメッセージを決める

「ありがとう」「感謝」「一期一会」「いつもありがとう」「素敵なご縁に感謝」「Thank you」「Happy Birthday」など、一番伝えたい一言を決めましょう。シンプルに!

メインにしたい一言を大きくたっぷり墨をつけて書くことで、ひと目見たときにぐっと相手の心を捉えるはがきになります。

しかし一言ではいい足りない、そんな場合もありますね。そのようなときにはメインメッセージの下にサブメッセージを添えましょう。

サブメッセージには、感謝の気持ちを具体的にした文章や相手の身体を気遣う言葉、応援の言葉や季節のご挨拶などから相手の状況に合わせて心の向くままに。すべて書き上げたあとの余白に書き込んでいます。
筆ペンで書くには字が小さくて慣れない…というときはボールペンや万年筆で書き添えましょう。

Step3 筆文字とイラストの配置をイメージする

筆文字をだいたいどのあたりに書くか、イラストをどのあたりに添えようか、などある程度決めて書き出しましょう!

きっちりと均等なレイアウトでなくて大丈夫。書き手目線でいくと「大ざっぱだなあ」「少し気になる…」という箇所は、読みて目線には案外心をつかむ愛嬌あるアクセントにうつるものです。
バランスが悪くなったときには、例えば大きく空きすぎた余白にほんの小ぶりなイラストを書いてバランスを取ったりして調整することもできます。

ここでもう一つ決めたいのが筆文字とイラストを書く順番。「どちらから書きますか?」というのもよくいただく質問です。

基本的には筆文字を書き、余白に合わせてイラストを書いていくことをおすすめしています。文字は入り切らなかったり、無理に入れようとして極端に最後の文字だけ小さくしたりすると目立ってしまいますが、イラストの場合端が多少書ききれていなくても違和感はありません。

ただ、はがきの半分ほどスペースを使うような大きめのイラストを主役にしたい場合や、初めて挑戦するイラスト、細かい模様があるような手が込んだイラストの場合には、イラストから書いていくこともあります。

Step4 筆ペンでメッセージとイラストを書く

いよいよ書いていきましょう!下書きや練習をしてもよいですが、思い切ってまずは一枚書いてみることをおすすめします。 

慣れていない方だと「まだ上手く書けないから」と一生懸命時間をかけて練習される方もいらっしゃいますが、あまり時間をかけて書き続けると手が疲れてしまったり、同じ字を書き続けてかえって全体のバランスがわからなくなったり(いわゆる”ゲシュタルト崩壊”です)します。
しばらく書いてみても納得いかないときには少し時間をおき、お茶を飲んだり運動したり、音楽を聞いたりと気持ちを切り替えてまた書いてみるとよいです。

真っ白なはがきに書き入れる瞬間は、今でも緊張の連続。何千回と書いている言葉でも、毎回違った表情が出てきます。
真っ白なはがきが、その一瞬で様々な表情に変わっていく様子は、何回書いても飽きません。ぜひ思い切ってたっぷり墨をつけて、楽しんでくださいね!

Step5 カラー筆ペンで色をつける

黒の筆ペンでメッセージをイラストを書いたあとは、カラー筆ペンに持ち替えてはがきを彩っていきましょう。

はがきの主役になる部分から色付けしていきます。筆文字に重なるように円を描いたり、さっと文字の下にラインを引いたり。
イラストは面積の大きい部分から塗っていきます。全体像が見えてきたら、作りたい雰囲気に合わせて余白にも色を足して。色をぐっと厳選して、筆文字を際立たせるのも素敵ですね!

さて、いかがでしたでしょうか。このような手順で書くと、慣れれば一枚10分程度書けるようになります。
筆文字やイラストについての具体的な上達のコツはご縁はがき教室にてお伝えしているのでぜひご興味ある方はご活用ください。

また動画プログラムでもお伝えしています!

手書きからつながる一期一会で、日常に幸せを。
ご縁はがきは、あなたの人生に”出会い”という彩りをもたらします。


【玉城麻衣 たましろまい】
1993年生まれ、熊本県出身。
2015年、自分の人生で出逢う1000人の 縁ある方へ筆文字で「ご縁はがき」を届けるチャレジに挑戦、2年間を経て1000枚を書き上げる。
その翌年から「ご縁はがき講師」として 活動を全国で展開。 講演、セミナーは累計100回以上。 出会ったお客様の数は1100名を超える。
2018年7月「ご縁はがきのキセキ」 個人出版500部。
2020年11月福井新聞掲載。同年12月週刊誌「週刊女性」掲載。
2021年9月書道のはな*みちスカウトキャラバン、カリグラフィー部門グランプリ受賞。
2021年4月「一枚の奇跡」(文芸社)出版。
2021年4月初個展「ご縁はがき展」を東京都内にて開催。
公開講座の他、企業研修や公立高校での出前授業、学童や福祉施設においてもご縁はがきを通して、手描きの筆文字で感謝を伝える技術を普及している。

【お仕事について】
・公開講座へのお問い合わせ、
・出張講座などの講師のご依頼、
・デザインや記念品制作など書道家活動
下記リンクよりHPをご覧ください。
個別のお問い合わせもお待ちしております。
http://goen-hagaki.com/

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