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再開したら、お客様の98%が戻ってきてくれたテニススクールの話。

「再開してくれてありがとう!」
「スタッフの皆さんもお元気そうでよかった!」
「きちんと感染予防されていて安心したよ。準備大変だったでしょ?」

GODAI note編集部です。
2020年6月1日。
GODAIが神奈川、東京、千葉で運営する5つのスポーツスクールも、この日から正式に営業を再開しました。

お客様とスタッフの安全に最大限配慮

政府の緊急事態宣言を受け、一斉休講に入ったのが4月8日。
およそ2か月ぶりの再開となりました。

再開にあたっては、厚生労働省の「新しい生活様式」と、公益社団法人日本テニス事業協会が定める「新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」に基づき、お客様とスタッフの安全に最大限配慮した運営を心がけています。

来館時の検温。ソーシャルディスタンスの確保。「三密」を避ける呼びかけ。
お客様がレッスン後に歓談するための、ラウンジのテーブルも、当面の間撤去させていただきました。

各スクールのスタッフに聞いたところ、久しぶりに来館されたお客様から、冒頭のような温かい言葉をたくさんかけていただいたそうです。

「この地域で、このスクールを運営し続けて本当によかった……!」

それだけ多くのお客様に再開を待ち望んでいただいたことは、私たちGODAIのスタッフにとっても、何にも代えがたい励みになったのです。

なぜ、9割以上のお客様が戻ってきてくれたのか

とはいえ、まだまだコロナは予断を許さない状況が続いています。
外出すること、人と会うことへのストレスを感じている方も少なくないでしょう。
なので、スクールを再開した当初は、

「お客様が戻ってきてくれるとしても、しばらく時間がかかるかな……」

と、覚悟していました。

ところが、ふたを開けてみると、今日の時点で(支店によってバラツキはありますが)8割から9割ものお客様が、スクールに戻ってくれています。
ある支店などは、休講前の98%まで回復しているのです。

とても、とてもありがたいことです。
一方で、「この現象を、スポーツビジネスとしてどうとらえたらいいのかな?」という疑問がわいてきます。
このことを、記念すべきnoteの最初のテーマとして考えてみたいと思います。

上達志向・健康志向・コミュニティ志向

私たちは、テニススクールやゴルフスクールなどのスポーツスクールを運営する上で、「お客様の“志向“をどう把握するか」ということを意識しています。
その“志向“は大きく、以下の3つに区分されます。

<スポーツスクールにおけるお客様の“志向“>
1.上達志向:ショットをうまく打てるようになりたい、試合に勝ちたい、いいスコアを出したい
2.健康志向:体を動かしてリフレッシュしたい、ストレスを発散したい、健康を維持したい、ダイエットしたい
3.コミュニティ志向:気心知れた仲間と一緒に過ごすこと、交流することを楽しみたい

この「3つの志向」のうち、今回の現象については、特に「健康志向」「コミュニティ志向」が大きくはたらいたのかなとみています。

まず、「健康志向」に注目してみます。
この2か月の間は、お客様も「体を動かす」ということに対して物理的な制約がありました。「コロナ太り」なんて言葉も出てきましたね。

「散歩やランニングなどしていたけど、物足りなかったよ……」
「子どもと公園に行って、ラケットとボールでちょっとだけ遊ぶことしかできなかったから、やっと広いコートで思い切りテニスできて嬉しい!」

実際に、お客様からは、このような声も多く頂きました。
まずは、「好きなスポーツで体を動かす」ことに対するものすごい渇望が、お客様の中にもあったのかな、ということが推察されます。

改めて感じた「コミュニティ」のチカラ

もうひとつ、注目したいのは「コミュニティ志向」です。

先がみえない、Stay Homeな日常が続く中で、「人と会って、コミュニケーションをとる」ことの大切さを、誰もが感じたのではないでしょうか。
「人間は社会的動物である」とはアリストテレスの言葉ですが(へー)、まさに、人間というのはさまざまなコミュニティに属して、同じコミュニティの仲間と縁を紡ぎながら生きている存在なんだと、実感したところです。

家庭、学校・職場に次ぐ第3の生活拠点という意味でスターバックスが提唱した「サードプレイス」という言葉は、今では一般的な概念として、広く知られています。
GODAIのスクールは、まさに家庭でも学校・職場でもない「サードプレイス」として、「気軽にスポーツを楽しめる場所」を提供しています。
お客様は、毎週1回は必ずスクールに来館され、テニスやゴルフなどを楽しまれています。
ただ、(特にテニススクールのお客様に顕著ですが)多くの人はテニスそのものを楽しむことに加えて、同じクラスの仲間とおしゃべりしたり、コーチと冗談を言い合って笑ったりすることを、楽しんでいるようにみえます。

先ほどお話しした「健康志向」とともに、多くのお客様にとっては、GODAIに行って気心知れた仲間やスタッフとの交流を楽しむ「コミュニティへの渇望」も、おそらく相当あったのだろうと思っています。
そうでないと、この8割~9割ものお客様が戻ってきたことを説明するのは、ちょっと難しいと思うのです。

それだけ、今回のコロナ禍を通じて、スクールを運営する私たちも改めて、コミュニティの持つチカラを再確認することができました。

このnoteで伝えていきたいこと

コロナ・ショックが影を落とし、社会全体がまだ不安に包まれているなか、私たちGODAIは、このnoteを開設しました。

こういう時代だからこそ、私たちがこのnoteで伝えていきたいこと。
それは「スポーツには、社会をより良くしていくチカラがある。」という一言に集約されます。

私たちが考える「社会をより良くしていくスポーツのチカラ」とは何か。
それは、大きく分けて3つあります。

1つめは、人の可能性を引き出す「教育」のチカラ
部活動に打ち込んできた人ならよくわかると思いますが、スポーツには人を成長させ、ポテンシャルを引き出す大きなパワーがあります。
失敗をおそれずチャレンジすること。コツコツと努力を積み重ねること。チームで協力すること。人を育てること……。
「机の勉強よりも、スポーツからたくさんのことを学んだ」と実感している方は多いのではないでしょうか。

2つめは、身体を動かし汗をかくことで気分が晴れたり、コンディションが改善される「健幸」のチカラ
フィジカル面での「健康」が保たれることはもちろんですが、仲間とスポーツを楽しむことは、メンタル面での効用ももたらします(なので、幸福の「幸」の字をあてています)。
この「健幸」のチカラを、長い自粛生活を経て再確認できたというのは、先に述べたとおりです。

3つめは、人と人をつなげる「コミュニティ」のチカラ

この、「コミュニティ」のチカラに改めて気づかされたということも、お伝えしたとおりです。

好きなスポーツができない。好きな人と会えない、おしゃべりできない…。
お客様もそうですが、私たちスタッフもまた、先行きのみえないStay Homeな日々の中で、スポーツを通じた人とのつながりの大切さをことさら実感したのです。

<GODAIが考える「スポーツの持つチカラ」>
1.人の可能性を引き出す「教育」のチカラ
2.身体を動かし汗をかくことで気分が晴れたり、コンディションが改善される「健幸」のチカラ
3.人と人をつなげる「コミュニティ」のチカラ

この他にも、「スポーツの持つチカラ」はいろいろ定義できると思います(たとえば「勇気や感動を与えるチカラ」とか)。
その中でも、気軽にスポーツを楽しめる場を提供したり、次代を担うコーチを養成している私たちGODAIとしては、スポーツが持つこの「教育」「健幸」「コミュニティ」の3つのチカラに、世の中のさまざまな課題を解決する可能性を感じ、その可能性を拡げていきたいという想いを持っているのです。

これから、このnoteで、私たちGODAIのさまざまな取り組みやコーチ・フロントなどスタッフの声をお届けしていきます。
そこから、そんな「スポーツの持つチカラ」を感じ取って、共感していただけたら嬉しいです!

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