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前橋へ逃避行

旅へ出る
友人と2人で1泊2日の逃避行
高校の卒業旅行だ。
直前に決めた、無計画の旅だ。
いや、前々から決めても、私の旅行はいつも無計画だ。
いや。高校生活も進路も人生も全て行き当たりばったりだ。
それが、性分にあってるのだ。

18の内に青春18切符使いたいねって言っていた。二人共7月生まれだから、これが最初で最後になる。

まあそれはどうでも良いとして、朝弱いのが問題だ。とにかく朝に弱い。いつまでも寝られる。
そのおかげでよーく遅刻する

本当に沢山迷惑をかける。

申し訳ない
でもこんなどうしょうもない奴なのにお友達はいてくれる。少ないけど
ありがたいなぁ

前橋へ一緒にいくのもその内の一人だ。
友人Hは、誕生日以外ほぼほぼ一緒で怖いぐらいだから、友人とか親友というより、戦友とか同志とかそう言った方が近い人。

皆がUSJやらディズニーランドやらに泊まりで行く中、わしらは、前橋へレッツゴーした。母の知り合いから頂いた部屋グレードアップの券と手書きの地図を持って…

グリーン券を買い、人混みを縫い乗る。

途中下車の東京駅でチキン弁当とルイベ漬け弁当を買ってまた乗り込む。

二階席は、今までのが嘘みたいにがらっがらで、埼玉超えた辺りからは貸切状態になった。弁当食べながらおすすめの漫画やら、お笑い芸人やらを語っていると、車窓の景色がどんどん緑に変わる

埼玉を過ぎ、いざ秘境群馬へ。

高崎で乗り継ぐ。
ドアが開いて薫るは青く懐かしい香り
なんでだろうね、初めてきた所なのに
乗り換えして、やっとこさ前橋へ。


地図を片手にホテルに到着。
本日の宿は「白井屋ホテル」

眩い白っ!
入口ごとに違う顔をみせてくれる
ラウンジ
白く発光する管は水道管をイメージしたそう

案外、早く着いてしまった。
ちゃんと着いて一安心だ。
渋谷から青山行くのに1時間かかってしまうぐらい方向音痴だったから成長したのだろう。

アートホテルなので館内の至る所に美術品がある
ホテルの室内も然り。館内の美術作品と宿泊者のいない部屋について説明を受けることのできるアートツアーに参加をした。
(写真撮っても良いですかとお聞きしたら快くエントランスの荷物退けてくださったり、良いフォトスポット教えて頂きました!ありがとうございました😊)

エントランス
ガリラヤ湖の水平線だってさ
(ミケーレ・デ・ルッキルーム)
 この椅子、車一台分だって!
(ミケーレ・デ・ルッキルーム)
木目と反対にカンナかけてある。歩くと、、、、?驚きの感触

そして手書き地図片手に周囲を散策。
懐かしさを感じる商店街をぶらっとする
ホッピー立ち飲みとか雰囲気の良い居酒屋とか書いてあるけれど、私達未成年なんだよな笑
お酒飲めるようになったら行きますね。

エモーショナルな商店街 
地元の商店街には魅力なんて感じないのに不思議
人懐っこいお店の猫さん
岡本太郎氏の鐘

ぐるっと周囲を散策して、白井屋に付いてるパティスリーでデポコンのタルトを購入
部屋で食べるんだけど、お皿なくて困った、、、
あとから調べるとラウンジでも食べれたとは。
ちゃんと調べてれば良かった。調べ不足なのが悪いんだけど。

ソニーのグラスサウンドスピーカーにスマホ繋いで、漫才見てたら、日も傾いたし、
夕飯イタリアンするかって言って行ったは良いんだけど、
まあとにかく盛りが良い。とにかく、、盛りが良いんよ。
とても美味しいんだけど、盛りが良いんよ
タルトの盛りも良かったし、前橋はどこも値段の割に盛りが良いところなのかな、、?
分からんけど。新発見だな

お腹いっぱいになって、店を出て、ホテルに帰還。
風呂から上がって、ぼーっとテレビ見ながら友人のシャワーを待つ
シャワー上がりのHは「ドライヤーやばい、髪がサラサラになる!」と興奮気味。

宿泊した部屋
間接照明が堪りません。
天井のコンクリートには工事の時に付けられた
印がまだ残ったまま
部屋に飾ってあったアート作品
見る角度により表情が変わる
上毛かるたもアメニティ

私は美容院に前日行ったばかりで頭洗ってなかったのだが、気になって、ちょっと髪を濡らして乾かしてみたら、思いの外にサラッサラ、とぅやとぅや〜になるではないか!
なんだこれ!ダイソン恐ろしい、、、、、凄い。と2人共放心。
p.s.グラスサウンドスピーカーとドライヤーの値段を調べて、震えを覚えました、、、!

夜になるとロビーの水道管モチーフの芸術作品はライトアップされる。
ノーマルは白だが、時間によって色んな色に変化する。
12時?になると虹色に変化するらしいが、タイミングの悪い私は、見れなかった。

ノーマルの白ver
ちなみに、ここは泊まった部屋から出てすぐ。
中にはLEDライトが設置されてる
窓越しに写真を撮ると水道管のみが映るので、「水道管の亡霊」という異名を持つ

夜は更けても話は尽きず(ほぼランジャタイ含むお笑いの話)日付は変わってもう3時。
布団に入り、電気を消すも、H氏は話をやめない。
3:30過ぎて、2人共疲れて眠った。

案の定、朝食は遅刻した。
1時間は遅れた。
謝って、席に座る。
朝食来た
またもや、盛りが良いぞ、前橋!
盛り良すぎるぞ、前橋!
もうワンプレートで満腹だぞ!
美味しすぎるぞ、白井屋!

朝食
パンはもちろん白井屋ベーカリー
盛りが良い朝食

11時のチェックアウトまで、またスピーカーに繋いで、漫才やら音楽やら聴きながらグダグダ。

どこに行こうとかもちゃんと定まる前にもうホテル出る時間になってしまった。白井屋ベーカリーで家へのお土産買ってからホテルを後にする。

高校帰りの寄り道を許さないで生きてきたもので、青春=河川敷という偏った思想の持ち主なのでそれとなく利根川の方へ向かう事にした。行く道すがら何か良さそげな所あるだろとも思ったからだ。
とりあえず、大通りを真っ直ぐだ。

しばらく歩くと、群馬県庁に着いた。
ここが前橋1高い建物らしい。で、群馬県警を超えて、前橋公園に着いた。

ちょっと休憩をしようと鳩を眺める事に。
え?なぜ鳩?と思った?
でも私らそういう人なのです。鳥見て楽しめちゃう系の人間なのです。
かれこれ30-40分程、鳩を眺めながら、ベンチに座った。

どうしようかね、これからどこ行こう?っと話し合ってると、目の端に異様に鳩が集まっている。

隣のベンチに座るは、地元民っぽいおじさん二人
鳩に詳しいらしく、餌をあげたり、手に乗せたりしている。珍しい鳩がいたので、話しかけるとおじさん一人がばななを房からもぎながら近づいてくる。おうっ!?と思って身構えるも、おじさんはニコニコしながら「あげるよ〜食べなさい。」と言われ二つ貰ってまった。「あ、あと!」と一度ベンチに戻ると手に持った団子を渡された。「食べなさい」と。
まあ有り難く頂いときましょうか、、、。
もいだ残りのばなな食べてたし。団子のケースは一度開けた形跡も混入してそうな針の後もないし、食べて害は無さそうだな。食べて大丈夫そう
本当、我ながら危険な行為だな汗

ね、凄い大量のpigeonちゃんたち

前橋公園であったおじさんに周囲に観光スポットとか見たら良いお薦めの場所ありますかね?と聞いたところ、
「伊賀保温泉とか良いけど遠いな〜。うーん、、前橋は何もないな」
「本当ですか?何も?」と聞き返すもキッパリ、
「何もない」と。
「どうしよう、、とりあえず川行くか。」と無言でアイコンタクト。河川敷の方へ歩いて川ギリギリまで出た。
「こんな所で掴み合いの喧嘩がしたかった」
とぼやく。
漫画の影響らしいけど、河川敷で喧嘩する系って何?ヤンキー漫画??

利根川
H氏が掴み合いの喧嘩したかったらしい河川敷

でも、私も放課後に河川敷行きたかったな。
こんな所で高校生活したかった。
前橋で高校生活送りたかった。
今度、制服着てく笑?もう合法ではないですが。

貰った団子とばなな
帰りのグリーン車で美味しく頂きました。

まあ、腹も空いてきたしという事で喫茶店に入って、電車の時間までを潰し、駅に向かう

お土産を買い、グリーン券を買い、高崎までローカル線に乗り、高崎でグリーン車に乗り換えた。

電車に揺られながらこの旅のまとめをした。
お土産のパンや貰った団子を貪り食いながら。

本当に無計画だった私らの旅は、見慣れた景色に戻っていくと同時に日常へ戻されるのだ。

旅へ出た
友人と2人で1泊2日の逃避行
高校の卒業旅行だ。
直前に決めた、無計画の旅だ。
いや、前々から決めても、私の旅行はいつも無計画だ。
でも行き当たりばったりの旅でしか出会えない景色、出会えなかった人がいる。色んな体験をする度に無計画の良さを身に染みるのだ
それが性分にあってる私の生き方だ。

唯一撮ったツーショットin洗面所

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