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ど素人大学生が怪談最恐戦に出てみた

8月20日。怪談最恐戦の本戦1回戦目でした。
準決勝進出の方々おめでとうございます。
出場者の皆さんお疲れ様でした。

私の結果は、残念でしたが、とても良い経験をさせていただいたのでここに納めたいと思います。
申し遅れました、Fブロックの一番手で竹内義和さん、三好一平さんと対戦させていただきました、”大学生怪談フリーク”こと”柴”です。
怪談師と名乗るのはおこがましすぎるので暫くこの枕詞でいきたいと思います。

まず。最恐戦にエントリーした理由を勝手ながら話させてもらうと、単純に自信をつけたかったから。あと竹書房が関わってたからもある。(竹書房さん好きなんです)

基本的にネガティブで諦観的なんですよね、それでもってバイトですら30連敗してるほど社会にも不適合。もう数年後の就活が怖い

人生うまくいかない続きで、どうしようもなくなって何が自分にできるのか考えてみて、、でも見つからなかった。小学校時代の絵画や書道、作文を含んでも、今までどのコンペにも端にも棒にも引っかからなかった。表彰される事なんて一度もなかった。劣の方の人間。

そんな中絞り出した、人に評価されたものの一つが「怪談」だったんですよね。当時は怪談師さんのネタをそのまま話していたのが、思いの外評判が良かったのを思い出した。これかもしれない、もしかすると自信ついて15度くらいかもしれないけど人生変わるかも、なんて直感。本当に。

予選一回目”白虎隊に腰踏まれて労災”は、
私の十八番。そしてインパクトも強い。
初戦はこれしかなかった。
次!ZOOM予選の記憶は全くない

「次世代のスター108人とか、言われたことなんて人生史上初めてすぎて、今まで何事もパッとしなかった人生にちょっとの光が見えた気がして泣けた。」
と、Twitterで呟いてた。本当にそうだった。

周りに圧倒されないように必死こいて喋ってた記憶はある。それだけ。

負けたと思って結果は暫く見れなかった。
一週間後、Twitterに自分の名前が錚々たる方々に紛れて載ったのにはたまげた。
さあここで問題が発生する。持ちネタが切れていた。そして三分って難しすぎませんか。集めて、話して、時間計って。大学のレポートに、バイト、作品づくりしていたら、あっというまに時間なんぞ過ぎてしまって本戦当日。

チキンなヤツなもので友人に会場まで着いてきてもらった。昼抜けると約束したけど、結局1人で築地を彷徨わせ、先に帰ってもらう羽目になった。ほんとうにごめん、酷い人間だ。

楽屋はこれは怪談好きにゃあ夢のような空間だろうな。Youtubeとかでみていた方々ばかり、、、ゲストに審査員も名だたる面々だ、、凄い、、うわぁあああ、とIQが一気に下がってしまった。
ご挨拶しようにも話しかけられぬチキンさ、ほんとうにごめんなさい!
一番下っ端なのに!
穏やかなのにピリッとした空間に私はやられて楽屋の隅で地蔵と化した。

何かにつけ逃走癖があるもので、緊張が限界突破して逃走しそうになったけれどここまできた手前、恥ずかしくない怪談を語りたかった。
それに、憧れの話し手竹内義和さんの横でど素人が語らせてもらえる経験なんぞそんなにない訳で。
何度も復唱修正したネタだったけど、出番が近づくにつれ忘れていきそうで、怖かった。

本番まで、何十回も測ってぶつぶつ練習したけど、足りないし不安すぎて飛びそうだった。

舞台袖。他のブロックの方々の怪談が流れていたけれど、耳になんて入らないほど緊張していた。
ペットボトルの水は3時間の待ち時間で三本飲み干した。

Fブロック。一番手。
予選でも一番手だった。
不利そうだが、不利ではない。
他の人のネタに惑わされずにできるから、初心者にはとても良い番手だ、多分

人生で初めての自分だけに当たるスポットライト。あの時見えたちょっとの光が本物になった。
眩し過ぎて消えそうだった。数百の怪談好き、プロの手前、なんとか滞りなく詰まらないように必死だった。ちゃんとできてたか分からないけど、走り抜けた2分48秒。制限時間内にはなんとか収めた、良かった。

出番が終わった後、一気に憑き物が取れたかのように腹が減った。もらった弁当を全部食べても未だ足りなくてコンビニに走って、1番炭水化物が入ってそうな弁当を買った。怪談て意外とカロリーを消費するものなのかもしれない。

結果は、残念だったが、良い経験だった。
本戦出場者のみの特別色tシャツは来年もここまで這い上がりたい理由になった。

絶対にまた辿り着くぞ!

ZOOM進出の108名の名入りです



終わった後、竹内義和さんにtシャツにサインをして頂きました。ありがとうございます。家宝にします。

8/27には、一回戦後半。
一視聴者として楽しみにしてます。
田中さんデザインの怪談最恐戦tシャツ(黒色)も現地で売ってます、是非。

本戦出場者限定特製紫tシャツ
おどろおどろしい

楽屋でお話しさせていただいたら意外な共通項が見つかったり、こうやって怪談好きな輪が広がっていくのかあ、、と思いました。
お世辞でも怪談を褒めていただけて嬉しかったです。ありがとうございます。

また、皆さんと再会できる様に、
鍛錬を積みます。

そして怪談話せる機会下さい。(切実に)
よろしくお願いします。


“大学生怪談フリーク柴”

綺麗な築地の空‼︎お裾分けです。

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