見出し画像

一人旅日記2019夏 最終日

最終日は特に観光の予定もなく、東北本線をひたすら東京に向けて南下するだけ。旅の終わりらしい長旅になった。

画像1

花巻で最初の電車に乗り込んだのは朝9時。途中一ノ関で1時間くらいの待ち時間があった以外、郡山までほぼ休みなしであっという間に15時。いいぞいいぞ、最終日にしていきなりハードになってきた。笑

この辺はどの電車もロングシートばかりで、西でいうずっと静岡みたいな状態なのが辛かった。加えてどれも1時間ちょっと乗ったらすぐ乗り継ぎになるのでテンポが悪い。新幹線とずっと並走するから長距離を走らせる必要がなく、電車も新幹線の乗り継ぎに合わせてあるからか在来線同士は乗り継ぎが微妙、、そんな状態が続いてちょっとなんだかなあとなる。旅中各所で感じていた、新幹線の利便性を追求したがために生じる在来線の不便。これはどうやら幹線レベルでも同じらしい。

東北本線は貨物が走ったりするだろうから安泰な方かもしれない。でも、圧倒的に便利な新幹線に傾倒して地域の交通機関としての役割と利便性を軽視するのはどうなんだろう。長い目で見たら自分の首を絞めているようにも思えるけどなあ。

そんなこんなで戻ってきた今回の出発地、郡山。40分くらい待ち時間があったのでここで昼食。二日酔いで駅前のマックに行き、とりあえず無理くりにでも旅を始めたのが1週間前。あれから初めて行く土地でこれまで知らなかったこと、考えてもみなかったこと、やってなかったことに山ほど出会えたなあ、次はどうしようかなあなんて考えながら改札横のそば屋で時間をつぶした。思えば旅でスタート地点に帰ってくるのは珍しく、それもあってか妙にエモい感じになってしまった。

郡山からもテンポの悪い旅が続く。1時間弱電車に乗って、20分くらい待って…みたいなことを何度か繰り返し、宇都宮に着いた頃には18時になっていた。ここでやっと東京方面へ向かう電車に乗り込み一気に南下。それまでとは打って変わって駅間をものすごいスピードで飛ばす宇都宮線に揺られながら、沈んでいく夕日をぼけーっと眺めるうちに初めてづくしの旅が終わった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?