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台南でワーケーションした話

XTERRA TAIWAN の翌日、墾丁から台南に移動。台南に滞在して、ここでリモートでお仕事、いわゆる「ワーケーション」をやってみた。ワーケーション自体は、日本国内でやったことはあるが、海外では初めて。

私は、昨年5月からフリーランスエンジニアに転じて、基本的に自宅(フルリモート)で仕事している。リモートワーク自体は、業界の商習慣や勤務していた会社の社風などもあって、コロナ以前より活用させて頂いた。ここ5年ぐらいは、自宅で仕事したり、オフィスで仕事したり、はたまたカフェなどで仕事することはよくやっていた。

今回は、トレイルランニングとは全く関係のない話だが、私自身の日記的なホームビデオ的な記事なので、お付き合いください。

なぜ台南に滞在したか

台南は、ちょうど4年前の2019年5月に行ったことがあるのだが、台湾では一番好きな場所だったりする。

神農街
林百貨

人口は約180万人と、日本でいうと福岡市以上、札幌市未満の規模。また、街がコンパクトな作りになっており、徒歩圏内でだいたいの観光地にアクセスは可能。あと、オランダ、清王朝、日本統治時代の建物が現存しており、日本で言う京都的な位置づけになっている。林百貨、赤崁樓、神農街などといった古い建物やインスタ映えなスポットも多い。

粽子
担仔麺

台南は「台南小吃」と呼ばれる台湾屈指の美食の街でもあり、担仔麺(タンツーメン)、粽子(台湾粽)、虱目魚(サバヒー)、意麵など美味いものも多い。あと、古い建物を生かしたカフェなども結構あり。景観保護のためなのか、建物もそれほど高いビルがなく、ゆったりと過ごせる。

あと、物価の安さも選定理由の一つ。台北で宿泊すると、ほぼ東京と変わらないぐらいのコストになり、5〜6万円ぐらいかかる計算であったが、台南だと2.3万円(ゲストハウス、個室)になった。

実際に台南でワーケーションしてみて

非常にいい気分転換になった。海外でワーケーションするのは、いい刺激だった。1日の大半は Macbook に向かってコード書いたり、ドキュメントを作成したりなど、ほぼ日本でやっていることと変わりはないのだが、周りの環境が変わるだけで非日常も味わえる。

宿を一歩出るとも、大阪ではなく完全に台南。街の景色、雰囲気、言語、天候が大阪とは異なる。台南は少なくとも大阪よりも暑いし、このときも最高気温30度ぐらいの夏日のような気候であった。台湾にも、ファミマやセブンイレブンがあるのだが、売られている商品も違うし、入店するときに鳴らされる音も違う。


食事も、普段とは違うものを食べることになる。朝食は、日本ではなかなか食べない燒餅を使ったサンドイッチや豆漿(豆乳)を食べたり、昼や夜には台湾式のお弁当を食べることになる。日本で食べる食事とは、やっぱり味付けも違う。ここだけでも十分にいい刺激になる。

燒餅を使ったサンドイッチと豆漿(豆乳)
燒餅を使ったサンドイッチと豆漿(豆乳)



仕事を行う環境に関しては、正直なところ自宅のほうが設備が整っている。電動昇降デスク、外部モニター、チェア、ネット接続環境などなど、自宅の作業部屋にはそれなりの投資をしているので、快適なのは間違いない。ただ、この快適な環境も日常化してしまうと、やっぱり慣れてしまい、この環境のありがたみも感じづらくなった。違う環境で1週間したことで、改めて自宅の仕事部屋の良さも気づく事ができた。

ただ、仕事のパフォーマンスにはそこまで大きな影響は出てないと思う、1週間程度なら全然 OK かなという印象。逆に、いい刺激になったので、インスピレーションも働きやすい環境ではあったかなと思う。

拠点は日本人が運営するゲストハウス(哈木家/はむ家)

今回宿泊させていただいたのが、「はむ家/哈木家」という日本人が経営するゲストハウス。



10年ぐらい前から台南で運営していて、古民家を DIY で改装して作ったようだ。オーナーの人柄も良くて、あとなんと言っても異国の地で日本語が通じるというのが、非常に魅力的だ。そういう事もあって、日本人のリピート客が多い。私が宿泊していたときも、ほぼ日本人が宿泊していて、いろいろ交流させて頂いた。

日本語が通じるのは、滞在する上で非常にリラックスできる。英語や中国語のことを一切考えずに、その建物の中はほぼ日本といった形になるので、ストレスのない1週間を過ごせた。また、日本人が運営していることもあって、清掃も行き届いていて、建物は年季が入っているが、DIY でリノベーションしているので、古い建物の味を残しつつ、綺麗な設備になっている。そんなに広くはないが、みんなで交流できるロビーや共用ダイニングもあったりする。

5泊で23,000円程度(ドミトリーではなく、個室)だったので、非常にリーズナブルだった。台南だと、もっと安い個室の宿はあったのだが、日本語が通じるし、ロケーションも台南の中心街で、観光スポットにアクセスするのにも、だいたいは徒歩で行ける。

次回もここを利用したいと思えるゲストハウスだった。超おすすめ!

台南でのオススメなお店

最後に1週間ぐらい滞在している間、いろんなお店にごはんを食べに行った。どこも美味しかったが、特に印象に残ったお店だったり、複数回訪れたお店を紹介する。

再發號肉粽

八寳肉粽
虱目魚湯

1872年創業の歴史のある台湾粽のお店。台南で粽といえば、ここらしい。

宿の裏の方にあったので、2度ほど入店。八寳肉粽は、110台湾ドルで一つ500円弱もするのだが、めちゃくちゃうまい。肉以外に、椎茸や筍なども入っており、またタレもいい感じ。もち米なので、これだけでも結構腹が満たされる感じです。ちなみに、特製八寳肉粽もあるのだが、これは200台湾ドルもしひとつ1000円ぐらい。一緒に注文した虱目魚湯は、虱目魚(サバヒー)の出汁が出ていて、そしてスープが薄口なのにコクがあって、美味かった。


鷲田咖啡吧

店内

アイスカフェラテ(持ち帰り)

カフェラテ


アメリカーノと蜂蜜バターサンド

U.I.J Hotel & Hostel というホテルの 1F に入居しているカフェで、実は4年前にここのホテルに泊まっていたので、このカフェには何度も行っている。もちろん、今回の滞在でも3〜4回は行った。

俺の中では、台湾で一番美味いコーヒーを淹れるカフェかと思う。味は、京都嵐山にある %ARABICA に近い感じではあるが、鷲田咖啡吧はもう少し酸味が強めで、浅煎りなのかそういう種類の豆を使っているのかそんな感じ。香りも良くて、カフェラテからアメリカーノまで全部オススメ。あと、スイーツもあって、蜂蜜バターサンドは超絶美味かった。


正忠排骨飯 成功店

正忠排骨飯

本店は高雄にあるのだが、ひときわ目立つネオンバリバリの弁当屋。

夕方になると、行列ができるほどの人気店で、人気メニューはすぐに売り切れる。メインデッシュを決めて、あとは副菜は20種類ぐらいあるうちから3種類選べる方式、muji cafe や サブウェイ方式。なんと行っても、ボリューム満点で安くて、そしてめっちゃ美味い。価格帯はおおよそ80〜110台湾ドルなので350円〜480円。滞在中、2回も行きました。

炸雞便當

メインディッシュは、このお店の看板商品でもある排骨(パイクー)や三杯雞(サンベイジー)、炸雞(フライドチキン)などから選び、そして副菜は炒青菜(青菜の炒め)、麻婆豆腐などから選ぶスタイル。写真の弁当は炸雞で、はむ家のオーナーおすすめの一品で、ボリューム満点で美味かった。ご飯の量は、お茶碗2杯弱ぐらいある。

まとめ

  1. 異国の地でワーケーションは刺激的だった

  2. 宿で日本語が自由に使えるのは本当の意味でリラックスできる

  3. 台南はレトロな建物、そして美食に溢れた街で、脳にいいインスピレーション


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