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【心理的安全性編12(終):まとめ 〜Googleのいう心理的安全性って?〜】


本マガジンでは、先輩で新規事業部長の健と若くして製造課長となった正輝が登場します。ある日、リモート会議で、健と正輝が久々にあいます。正輝はどうやら課長としてのマネジメントに悩みを持っているようで、健に相談を始めリモートで定期的に対話していくことになりました。健の指導で心理的安全性について学びながら自分のチーム作りを見直していきます。これまでGoogleのプロジェクト・アリストテレスについて解説し心理的安全性の意味、心理的安全性向上の具体的な方法を学び、その上でチームの力を引き出すためのマネジャーとしての考え方・心構えを学んできました。今回はマガジンのまとめを行います。

本マガジンは「世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法」の内容を参考(に沿って)に対話形式で解説しています。この投稿を読んでいただければ全体の流れ理解できるかと思います。(気になった部分があれば、各投稿のリンクチェックしてもらえれば嬉しいです。)

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◆心理的安全性とは

 本マガジンでは、若くして課長になった正輝が、先輩の健に自分のチーム状況に関する悩みをリモートで相談するところから始まります。正輝は、「常に仏頂面。仕事は完璧で成果主義者、ロジカルだが情熱的。相手の勇気をくじく傾向がある。」という特徴を持っています。(正輝の性格については、ぜひアドラー編マガジンをご覧ください。)その性格のせいかチームメンバーとの関係が上手くいっておらず、情報が課長の自分に入ってこないし判断を自分に仰いでこないといいます。そこで、先輩の健にグーグルが提唱する心理的安全性の考え方を紹介され、心理的安全性の定義は、「「自分らしさを発揮しながらチームに参画できる」という実感の事」と教わります。

◆プロジェクト・オキシジェンとプロジェクト・アリストテレス

簡単な解説を受け、心理的安全性が重要であることが分かったがそのエビデンスは何なのかということを正輝は健に問います。そして、グーグルが行った、チームパフォーマンスが高いマネジャーの特徴を調査したプロジェクト・オキシジェンについて解説を受け、そして心理的安全性の重要性について調査したプロジェクトアリストテレスについて学びます。

◆いかにして心理的安全性を向上させていくか

 そして、いかにして心理的安全性を向上させていくかという議論に入っていきます。心理的安全性を向上していくには、上司は敵ではないということを感じてもらい、ワンオンワンを使ってお互いに価値観ベースの会話をすることが重要と解説されます。価値観ベースとは、自分の過去の結果がこうだったとかではなくて、ターニングポイントでの自分の考え方や自分の価値観を話すということです。そして愚痴が出てくる自体がチャンスであり、「建設的な言葉づかい」で「愚痴を要望にして返す」ことの重要性を学びます。

そして、さらに心理的安全性を高めていくためには完璧なリーダーではなくて、自分の弱みを見せられるリーダーが強いということ、腰の低いリーダーシップが必要であることを学びます。これはこれまでのイメージのリーダー像とは少し異なっているものだと思います。しかし、このようなリーダーが心理的安全性を高めていくリーダー、つまり高パフォーマンスのリーダーなのです。

そして、具体的な対話の手法も学んでいきます。雑談は心理的安全性を向上させる有効な手であり、雑談やワンオンワンでの7つ質問のポイントを学んでいきます。そして、ここで背景として知っておくべき今世界で起きている世界共通の変化について確認します。

◆心理的安全性を確保し、何を行っていくか

心理的安全性をを確保し、さらに向上させ、部下のパフォーマンスを上げていくには、部下が自律的に活動していく必要があります。そのために、成長も含めた長期的なパフォーマンスで見てあげることが重要だと学びます。そして、フロー状態(夢中になる状態)についても学んでいきます。

さらに計画主義から実験主義、つまり実行を正とし走りながら修正を行いながら物事を進めていくのが重要だと学びます。変化の激しい現代では計画主義では成果は上げられません。

◆最小のチームで最大の成果を生み出す

そして、”チームをどう作っていくか”についてフォーカスしていきます。まず、チーム内の構成を学びます。ドリーマー(夢想家)、リアリスト(現実主義者)、クリティック(批評家)をチーム内に混在させ集合知を作っていくことを学びます。

そして、チームとしての力を上げていくためには、プレイングマネジャーではNGです。外部内部問わず、必要なリソースを集めてコントロールするポートフォリオマネジャーになる重要性をここで学びます

そして最後に、自分たちの問題は自分たちで構造化し、仕組み化する必要性とOKR(Objective Key Result)の活用について学びます。

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◆最後に

今回は、11回に渡って解説してきた心理的安全性マガジンですが、「心理的安全性が重要である理由」「心理的安全性を確保する手法」「心理的安全性を向上させながらチームパフォーマンスを上げていく手法(最小のチームで最大の成果を生み出す)」という流れで解説させていただきました。自分がチームを持つようになったら、こんなのあったなとみてもらえれば嬉しいです。私も継続して努力していきます。この本の内容を全て真似をすることはできませんが、自分のチームの構造を理解した上でどの考え方なら使えるかという視点で見てもらえればと考えています。

 さて、今回で心理的安全性のマガジンは終了です。ありがとうございました。次回のマガジンは、ものづくり現場でのシステム導入をテーマにした、細川義洋著「システムを「外注」した時に読む本」について新マガジンで解説していきます。

ぜひ、スキ・フォローいただければ幸いです。 

また、下記の固定記事に、このnoteのコンセプト、これまでのマガジンについて解説しています。もし興味があれば是非フォローお願いします。

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