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【見える化編12(終):マガジンまとめ】

本マガジンのテーマは「見える化」です。私も12年ほど、工場管理行っていますが、何度も何度も聞くキーワードが見える化です。ただ、これは工場の管理だけでなくすべての仕事、ビジネスにとって重要な考え方であり、活動であると思います。経験がある方が多いと思いますが、問題や状況が正しく見えるということができれば解決策や必要なアクションは自然と出てくるものです。そんな見える化について、体系的にかつ実例も入れて解説している名著「見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み 遠藤功氏著」について解説していきます。2005年が初版で、15年前の本ですが、間違いなく今でも通用する内容です。

本投稿では、11回に渡って解説してきたこのマガジンのまとめ投稿になります。概要と流れをささっと読んでいただき気になった投稿を覗いていただければうれしいです。

【見える化編1:「見える」ことは企業の根源的な競争力であり、生命線である。】

  このマガジンでは製造部の上司と部下、正輝と流星が登場します。前回のマガジンで自工程完結を学んで実践していく中で、流星が見える化がすべての改善活動につながってくることに気づき始めます。そして、再度正輝と会話している中で、見える化とはなんなのか、どう使っていくべきなのかということについて、本を使って学んでいくことになります。ここでは、導入として見える化の必要性を簡単に説明し、本の構成について解説しています。

【見える化編2:「見える化」と現場力】

 そして、見える化とは何か、まず学んでいきます。見える化の目的は自律的問題解決力を組織として構築していくことです。自律的問題解決力こそ、現場力であります。ただし、問題を解決するには問題自体を把握する、もしくは設定する力がまず必要になります。そこで見える化が出てくるわけです。

【見える化編3:「見える化」の効力と落とし穴】

 見える化は非常に効果的である一方、本質を理解しないと、ただ単に見えるだけとなり、資料作り含めて現場に負荷をかけるだけ、つまり仕事を作って終わりという事態に陥ってしまう場合があります。ここでは、見える化のバリエーションを紹介するとともに落とし穴について解説しています。

【見える化編4:「見える化」の体系】

 見える化の概念や落とし穴を学び、ここから具体的な内容に入っていきす。見える化を体系的に種別すると下記のようになります。この体系各々について概要を解説します。

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【見える化編5,6:中核「問題の見える化」】

 ここから具体的な事例の解説に入っていきます。まずは「問題の見える化」です。「問題の見える化」には、「異常の見える化」、「ギャップの見える化」、「シグナルの見える化」、「真因の見える化」、「効果の見える化」があります。問題が見えることは組織活動の中で、最も基本的であり重要なことです。複数事例を見て、頭の引き出しにしまっていただければと思います。

【見える化編7:状況の見える化】

 問題の見える化の次は、「状況の見える化」です。「状況の見える化」は「基準のの見える化」、「ステータスの見える化」があります。問題が見えるときは良いですが、問題自体を見つけることが必要な場合、この見える化の概念が重要になってきます。

【見える化編8:顧客の見える化】

 顧客の見える化は「顧客の声の見える化」と「顧客への見える化」があります。日常的に顧客と接し、「顧客の声」に直に接していますが、ほとんどの企業では、顧客の声は組織内のどこかに埋没しちゃって本来共有すべき部門に共有されていないのが実情かと思います。さらに自分たちが顧客情報を見える化するだけでなく、顧客に対して自分たちの情報を見えるようにすることも顧客価値に繋がっていきます。

【見える化編9:知恵の見える化】

 知恵の見える化には「ヒントの見える化」と「経験の見える化」があります。「ヒントの見える化」は馴染みがないかもしれませんが、「答」を導き出すための「考えるヒント」を「見える」ようにすることです。経験の見える化」は、組織的な知恵を「見える」ようにすることで、特に貴重な財産となる「経験」を見えるようにすることです。

【見える化編10:経営の見える化】

 経営の見える化は主に「自社のオペレーションの実態を見える」ようにすることです。現場に張り付いてチェックし、指導するのでは手間がかかりすぎますが、丸投げも問題です。経営の根幹に関わるような問題が発生している兆候がないかを常に見ていくことが重要になっていきます。

【見える化編11:効果的な見える化とは】

上記で下記事例の解説していますが、効果的な見える化とはなんなのか、そして、それを実行するためのポイントは何なのかを総括として解説しています。そして、最後に「見える化」の目指すところ、風土醸成、人材育成についても解説しています。

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本マガジンは以上になります。ありがとうございました。見える化の基本知識を抑えてたいというときに読んでいただければ幸いです。上記を読んでもらうとわかると思いますが「見える化」はイベント的な活動にしてしまっては、意味がないものになります。見える化の本質は、問題が見えること、そしてアクションを取り続けることで、人材を育成、、風土を醸成し自律的問題解決力つまり、現場力を持つ組織を構築していくことにあります。「問題を見せて実行する」これが肝になってくると思っています。

さて、次回番外編を一度投稿した後、投稿スタイルを変えていきます。これまで本の解説でしたが、今後は自分の経験と知恵からの「ものづくりの「管理」および「自己成長」のための基本思考についてメインで投稿し、合間合間に本の解説を入れていきたいと思います。

ぜひ、スキ・フォローいただければ幸いです。

*下記の固定記事に、このnoteのコンセプト、これまでのマガジンについて解説しています。

番外編マガジンもあります。覗いて見てください。

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