ダビンチリゾルブ認定トレーナートレーニング(DaVinci Resolve Fairlightの使い方② #4-2)【動画編集】
前回に引き続き、Fairlight(フェアライト)ページの使い方について解説していきます。
動画での解説講義
0:34 - 本編スタート
7:32 - まとめ
ダビンチリゾルブ認定トレーナートレーニング(DaVinci Resolve Fairlightの使い方② #4-2)【動画編集】
画面右上のミキサーから見ていきます。ミキサーをクリックすると、
ミキサーのページが表示されます。
ミキサー全体が表示されていない場合は、端をつまんで左に伸ばせば、全体を表示することができます。
A1~A4まであって、トラックごとに個別で音量調整をすることが可能です。
Main1が全体の音量を調整する機能になります。
再生すると、それぞれのオーディオの音量をこちらのメーターで確認できます。
さまざまなツールが並んでいますが、EQ・ダイナミクス・パンについて解説していきます。
主に音楽に使う機能ですので、通常の動画編集では滅多に使うことがない機能ですが、予備知識として覚えて頂ければ幸いです。
まずEQは、イコライザーという意味ですね。ダブルクリックで、
専用ページを開くことができます。
イコライザーとは、音声信号の周波数特性を変更する音響機器です。
画面に表示されている周波数を調整することにより、全体的な音質の補正や改善ができます。
次にダイナミクス。ダブルクリックをすると、
専用ページを開くことができます。
ダイナミクスとは、音の強弱、抑揚をつけることができる機能です。
エクスパンダ―・ゲート・コンプレッサー・リミッターが横に並んでいますが、こちらで調整が可能です。
最後にパン。ダブルクリックをすると、
専用ページを開くことができます。
パンとは、正しくは「パンポット」と言うそうです。音楽をステレオで聞くときに、右から出る音と左から出る音をコントロールできます。
例えば、右からはギター、左からはピアノというような効果をつける場合に使う機能です。
ちなみにALTを押してダブルクリックすると、3D空間での調整も可能です。
次はメーターを見ていきます。
右にビューアが表示されまして、
左側にメーターがすべて表示されます。
再生することで、それぞれのパラメータを確認することができます。
次はメタデータ。
メタデータは、選択したクリップのフレームレートなどの詳細データが確認できます。
最後にインスペクタ。
インスペクタは、クリップごとの調整が可能です。
クリップのボリューム・パン・ピッチについて解説していきます。
一番上のクリップのボリュームで、ボリュームの変更ができます。
選択したクリップの音声波形で、音量の確認ができます。
クリップのパンは、音の出方を左右に振ることが出来ます。
左に寄せると左のスピーカーからの音が強くなり、右に寄せると右のスピーカーからの音が強くなります。
クリップのピッチは、半音で左に寄せると音声が低くなり、右に寄せると音声が高くなります。
試しにこちらのクリップで確認してみましょう。(3:25)
通常だとこういう音声です。半音が-8だと、男性のような声になります。逆に半音を+8にすると、通常の声より更に高い声になります。
セントは、セミトーンの100分の1という意味で、より細かいピッチの設定をしたいときに使います。
では次に、タイムラインを見ていきます。
タイムラインは各ページと連動しています。
Fairlightページで編集したものは、(画像赤枠左の)エディットページ、フュージョンページ、(画像赤枠右の)カラーページなどにも反映されます。
画面左上、再生ヘッドが置いてある場所にタイムコードが表示されます。
右からフレームレート・秒・分・1時間単位の時間です。
他のページと違うところが、タイムコードで右クリックしますと、
サブフレーム単位での表示ができます。
これは何かというと、音声を最大まで拡大してみますと、
点と点のサンプルレベルまで拡大できます。
この点をつまんで、非常に細かいノイズなどを除去することができ、とても細かな調整が可能です。
このFairlightページ、タイムラインで編集をする際、ビューアがなくて編集し辛いかもしれません。そんな時は、画面右上のメーターをクリックしますと、
このようにビューアで確認できます。
上からA1~A4まで縦にトラックが並んでいます。それぞれ名前の変更が可能です。
名前左下の数値はミキサーと連動してまして、A1のミキサーを下げると、こちらの値もマイナスになりますし、ミキサーを上げるとプラスの値になります。
画面右のこちらで、タイムラインの縮小拡大ができます。
右が左右のタイムラインを、
左が上下のタイムラインを拡大縮小できます。
ショートカットキーは、ALTを押しながらマウスを上下すると、横のタイムラインが縮小・拡大でき、Shiftを押しながらマウスを上下すると、縦のタイムラインの縮小・拡大ができます。
こちらでタイムラインの表示設定を行えます。
タイムライン表示オプションの左、ビデオトラックをオンにすると、編集点の位置を確認できます。
編集点とは、エディットページでいうところのクリップとクリップの間の切れ目の事ですね。
こちらを確認しながら、どこで映像が切り替わるのかを確認することできます。
続いて右の固定再生ヘッドについて。
デフォルトは、再生ヘッドが左から右に流れていきますが、右端まで行くと再生ヘッドが左端に戻って表示されます。
これですと、右端に再生ヘッドがいった時に先のクリップが見えません。
固定再生ヘッドをオンにすると、再生ヘッドが固定された状態で画面も移動してくれます。こうすることで、先のクリップがいち早く確認できますので、オンにするのをおすすめします。
次のスクローラーを見てみます。
左からビデオ、オーディオ1、オーディオ2がありまして、オンにすると、
画面下へフィルムストリップのように、映像と音声を表示することができます。
編集がしやすくなるので、こちらもオンをおすすめします。
オーディオ表示オプションでは、波形のフル表示と波形の境界線を表示することができます。
ズームのプリセットは、数字を上げれば上げるほどズームされ、数字を下げれば下げるほど縮小されます。
次に不要な音を削除する方法をご紹介します。まずはこちらをご覧ください。(6:38)
音声波形でも確認できますが、男性が喋った後、不要な音が入っています。
このライン上で、ALTを押しながらクリックするとポイントを打つことができます。一つだと意味がないのですが、
このように2つポイントを打って、ポイントを下に動かすと、消したい音声を外すことができます。
逆に上に動かすと、音量を上げることができます。
また、クリップ端の白い部分で音声のフェードイン・フェードアウトが可能です。
フェードインしたい場合は、クリップ左上の白い点を右へ、フェードアウトしたい場合は、クリップ右上の白い点を左へ寄せると、フェードイン・フェードアウトの設定が可能です。
クリップの始め、または最後の音が気になる場合は、是非使ってみてください。
タイムラインの大まかな使い方は、以上となります。
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