動画撮影でキレイな音を録る方法
僕は映像制作の仕事をする上で、映像の美しさにもこだわりますが、それと同じくらい、音質の良さも大切だと思っています。
この「音質の良し悪し」というのはすごく重要で、
音質の悪い動画は視聴者にも嫌われる。
Youtubeでも離脱率が高い。
といった現象も起きています。
そこで、このnoteでは、動画における「音質の悪さが引き起こす弊害」と「キレイな音で撮影する方法」について、お伝えします。
動画の音が悪いことの弊害
先日、僕のSNSアカウントで、
「Youtubeを見るときに、気になることってなんだろう?」
というアンケートを取りました。
その回答のうち、音質に関するものをいくつか紹介します。
「がちゃがちゃとうるさい感じの映像は聞く気になりません」
「声が小さくて聞こえないと辛いです」
「音質が悪かったら、すぐ飛ばしてしまうかもです!」
「YouTubeで最後まで見ずに飛ばしてしまうのは、やっぱり音声が悪いとき」
「通勤時間に聞く事が多いのですが、ラッシュの山手線で携帯が出せない環境とかもあるので、結構音声として楽しみがち。音質が悪いと、テロップとかで補強してあっても、実際には見れないから離脱しちゃいます」
といった感じで、音質が悪い動画というのは、それだけで視聴者が離脱してしまうことがわかりました。
音質が悪くなってしまう原因
では、なぜ音をキレイに録れないのか?
原因をいくつか挙げますね。
①周囲が騒がしい、ノイズがある
個人的に、これが一番多い気がします。
例えば、「室内で撮っているときに、窓が開いていて、外からの生活騒音(風や車などの音)が入ってしまった」というケースです。
このとき厄介なのが、こういった生活騒音というのは、普段はそんなに気にならないということです。
例えば、自宅で窓を開けたら、風が入ってきたり、近所を通る車の音が聞こえたりしますが、よっぽど大きな音でない限り、気にしないでしょう。
ところが、この生活騒音というのは、録音して聞いてみると、かなりうるさく感じられます。
このような音質のまま動画をアップしてしまうと、視聴者からは「騒音がうるさくて、話が聞きづらい」と感じられてしまい、離脱につながります。
他にも、屋外での撮影や、撮影中に近くの人(スタッフさん等)がひそひそ声で話している場合なども、そこでの音(ノイズ)は録音されてしまうことが多いですね。
②話し手とマイクが遠い
これは感覚的におわかりいただけるかと思います。
なるべくマイクの近くで話してもらえた方が、しっかり録音できます。
③使っているマイクの質が低い
機材の話になってしまうのですが、やはりマイクの質は重要です。
キレイな音で録るための考え方
ということで、キレイな音を録るための、撮影における基本的な考え方は、以下のとおりです。
・静かな場所で録る
・話し手とマイクを近づけて録る
・(可能であれば)良いマイクで録る
とてもシンプルですね。
今すぐ簡単にできる対策
ということで、具体的な対策に入っていきましょう。
まずは、簡単にできるところから。
前述の「静かな場所で録る」というのが鉄則ですので、それに沿って考えてみます。
・騒がしい屋外で録らない。できるだけ室内で録る。
・窓を必ず閉める。
・エアコンや加湿器など、音を出す家電を止める
どうでしょう?
意識さえしておけば、今すぐにできることですよね😊
また、「話し手とマイクを近づけて録る」という点については、意識しておけば問題なく対応できると思います。
もっと音質にこだわりたい方へ
ここからは機材の話。
「良いマイクで録る」ことができれば、さらに音質は向上します。
マイクにも色々な種類がありますので、ここでは僕が動画撮影の仕事で使っているものをご紹介しますね。
TASCAM (タスカム)/ ピンマイクレコーダー/DR-10L
インタビュー撮影に用いる、いわゆる「ピンマイク」です。
話し手の口の近くにマイクをセットできますので、ノイズも少なく、明瞭な音で録音できます。
このマイクを使って撮影したインタビュー動画が、こちらになります。
なお、このような外部マイクで録音した場合、動画編集時に「カメラで撮った映像」と「マイクで録った音声」を同期させる必要があります。
これは、動画編集ソフトの「マルチカム」という機能で、簡単にできます。
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また、大きな会場(ホールなど)での撮影の場合、「話し手とマイクが遠くなってしまう」という難点があります。
このとき、会場の設備によってはキャノンコネクタ(XLRコネクタ)に対応していることがあります(こういうやつです↓)
プロ用のカメラをお使いの場合は、このキャノンコネクタを介して音声を録ると、余計なノイズを拾わずに、キレイな録音ができます。
このような撮影における注意点としては、事前に会場へ設備の確認をすること、そして下見をすることです。
その際に、お手持ちのカメラでテスト撮影を行い、キャノンコネクタを介した状態で正しく録画・録音できているか、確認されることをオススメします。
大きな会場での撮影は失敗が許されないため、事前にできる限りの準備をしておくことが、とても大切になります。
ちなみに、実際に大きな会場で録った動画がこちらです。
映像は色々な写真・映像が表示されていますが、音声は「キャノンコネクタを介して録った音声」になります。
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といった感じで、動画撮影におけるキレイな音を録る方法についてお伝えしました。参考になれば嬉しいです。
また、「動画を録りたいけど、自分でやるのはハードルが高い」と感じられた場合は、僕の方で動画撮影・編集も承っておりますので、お気軽にご相談くださいね。
僕の制作動画の一覧(ホームページ)は下記になります。お問い合わせも、こちらのページにて承っております。
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