見出し画像

Googleクチコミで上位表示されやすい投稿を実際に試した結果を公開

話題のスポットの人気の秘密や、マップでお店探しをするユーザーを紐解いていく「Googleマイビジネススコープ」の第9回は、第6回・第7回で取り上げたGoogleの口コミの関連度順の仮説検証です。

※Googleマイビジネスとは、GoogleやGoogleマップの検索結果に表示される施設(店舗)情報を管理するサービスです

上位表示されやすい書き方を行ったところ「投稿直後で関連度順1位」「2日後クチコミ抜粋で採用」という結果になりました。事前の仮説の検証、そして書き方のポイントを改めてまとめました。

Googleクチコミで上位表示されやすい投稿とは?

Googleの口コミの上位表示には「一覧での関連度順」と「クチコミ抜粋」の2つがあります。

(一覧での関連度順)

麹町 ラーメン - Google 検索 (3)

(クチコミ抜粋)

麹町 ラーメン - Google 検索 (1)

以前のnoteでは、ここに上位表示されるための4つの仮説を立てました。

【仮説1】
1つの情報を詳細に書いた投稿より、多くの「種類」の情報や他投稿にない情報が載ったレビューが上位に来る
【仮説2】
人や一律の基準で判断するのではなく、「新鮮さ」や「独自性」をベースとして表示し、他ユーザーの注目度を集めながら調整しているのではないか
【仮説3】
投稿ユーザーのローカルガイドのレベルが高いと上位表示されやすい
【仮説4】
クチコミ抜粋で取り上げられるのは「1テーマ40字以下程度の短文」

上記の傾向をもとに、このように口コミの書き方のポイントをまとめました。

【口コミの書き方のポイント】

1.なるべく多くの種類の情報を入れる
→1つのことばかり書くのではなく、外観・内装・スタッフ・値段・メニューの評価・混雑具合などをまんべんなく

2.他の投稿にない独自情報を載せる
→時期特有の情報、混雑状況、抜けている情報(雨の日の様子など)など

3.無駄な改行や形容詞を減らす
→口コミ一覧上で表示できる文字数は50~100字程度。特に文頭は、無駄な形容詞や改行で、最初に見たときの情報量を減らすのではなく、独自情報や目を引く情報を載せる

4.ローカルガイドのレベルを上げる
→直接的な相関性は低いが、得意ジャンルや似た情報が投稿されたときに優先されている可能性がある

5.1テーマ40字以下程度の短文を連続させた
→共起語(あるキーワードが出現した時に、一緒に利用されるキーワード)を意識した短文が取り上げられている傾向

実際に試して投稿してみたところ、いきなり関連度順1位に。そして2日後には、口コミ抜粋にも表示

- Google 検索 (1)

投稿条件:
未ローカルガイド・375文字・写真3点・店内でGPS(Googleマップ)を一度立ち上げておく

【結果】
・投稿直後1位。3日経過しても順位は変わらず
・2日後、抜粋クチコミにも採用される
・その後に数件、新規投稿があったが、それも含めて最初の順位から変動はなし

投稿を解説します

投稿内容(一部変えています)

つけめん(900円)を頂きました。比内地鶏を丁寧に煮込んだ濃厚だけど飲みやすいスープ。スープと特注たまご麺のぷりぷりとした食感の太麺の相性は抜群。すだちを加えるとすっきりとして、飽きずに食べきることができました。魚粉の効いたスープのスープ割のサービスもあります。
●●にあるラーメン屋さんで、いつも行列が並んでいる▲▼。今回は13時15分に並び始め、前に8人並んでいたため、13時40分に店内に着席。店内はカウンターのみの8席で狭いですが、ナプキンなどのアメニティは充実。
人通りも多いところに並ぶので、人の目が気になる方には不向きかもしれません。冬は寒いので並ぶのが少し辛いですが、温かい麦茶のサービスを貰えます。先に食券を渡すので店内ではあまり待ちません。
スタッフの方は外国の方が多いですが、言葉はきちんと通じるし、接客は丁寧です。

ポイントを解説します。

1.なるべく多くの種類の情報を入れる
→「メニュー名(値段)」「スープ」「麺」「トッピング」「サービス」「場所」「混雑状況」「店内」「アメニティ」「スタッフ」「異なる要素の写真」の情報を投稿

2.他の投稿にない独自情報を載せる
→店内・サービス・アメニティについて触れている投稿がなかったので追加

3.無駄な改行や形容詞を減らす
→導入や改行なし・1文40字・スープや麺について最初に記載

4.ローカルガイドのレベルを上げる
→今回ここはあえてローカルガイドではないアカウントで投稿

外れた仮説と当たった仮説

【外れた仮説1】ローカルガイドのレベルが影響を与える

→それよりも評点の影響が感じられました。その店舗の平均評点より低い投稿は「信憑性が低い」と評価されている可能性があります

【外れた仮説2】人や一律の基準をもとに情報の良しあしを判断するのではなく、「新鮮さ」や「独自性」をベースとして表示し、他ユーザーの注目度を集めながら調整しているのではないか

→他の投稿含めて、最初の順位が変動することはありませんでした。最初に決まった評価は、頻繁には変わらないようです。
(※ただし投稿に対する他ユーザーの評価が順位を決めるという説明もあり、例外はあると考えられます)

【当たった仮説】1つの情報を詳細に書いた投稿より、多くの「種類」の情報や他投稿にない情報が載ったレビューが上位に来る

→本投稿、そしてほかの投稿の順位を見る限り「情報の種類の数」は相関性があるように感じられました。

【当たった仮説2】クチコミ抜粋で取り上げられるのは「1テーマ40字以下程度の短文」

→共起語(あるキーワードが出現した時に、一緒に利用されるキーワード)を意識した短文が効果があると思われます。実際、ほか抜粋クチコミが扱わなかった「スープ」についての短文が、抜粋で採用されました。

【注意事項】
・サンプル数1の検証です
・関連度順の正確な基準はブラックボックスであり、様々な例外もあります。アルゴリズムの変更、閲覧ユーザー・投稿ユーザーの条件、時間や検索ワードでも変わる可能性があります。

なお、関連度順は投稿した直後に順番が決まりましたが、クチコミ抜粋はタイムラグがあるようです。現在の抜粋がどのように変わっていくかは、現在も検証中です。

まとめ:役に立つと評価されやすい投稿のポイント

1.なるべく多くの種類の情報を入れる
2.他の投稿にない独自情報を載せる
3.無駄な改行や形容詞を減らす
4.共起語(あるキーワードが出現した時に、一緒に利用されるキーワード)を意識した40字内の短文で書く

なお「上位表示できる」というより「こうすれば他の方に役に立ちそう」という観点で読んでいただけますと幸いです。

以上「Googleクチコミで上位表示されやすい投稿を実際に試した結果を公開」でした!

今後も、話題のスポットの人気の秘密、マップでお店探しをするユーザーの気持ちを紐解いていく「Googleマイビジネススコープ」を続けていきます!

---

↓Googleマイビジネスの更新情報や専門的な知見などについては、twitterやブログで配信していく予定です。よかったら、ご意見ご感想などいただけますと嬉しいです!

↓なぜ地域情報誌ぱどがnoteでGoogleマイビジネスの情報発信を始めたのか?こちらも読んでいただけると嬉しく思います!




投げ銭はどうお礼していいか分かりませんので、代わりにツイートボタンから感想をシェアしてくださると嬉しく思います!