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Glocal Pussys AtoZ お題「B:Book」

Bookとは:本、書物、書籍、著作、知識の源、(…という)書物、聖書、帳簿、(切手・マッチ・小切手などの)とじこみ帳、名簿
出典:weblio英和辞典

※サムネイル出典:Pixabay(CC 0)
Glocal Pussysメンバー、DJのemです。Glocal Pussys A to Z第二回、今回より「LINEの雑談を編集して掲載するスタイル」に切り替えました。よろしくお願いします。

初めての人向け:Glocal Pussysの略歴、このnoteについては以下リンクをご覧ください。

今回のお題は「Book(本)」ということで、Glocal Pussysメンバーの好きな本や雑誌、写真集、絵本など、とにかく本ならなんでも語ってOK!としております。本はその人の嗜好や思想を表すものと言えますが、さて、私たちにとっての本とは何か?それではいってみましょう。

※以下、<各メンバー:敬称略>「<コメント>」で構成しています。また、今回より試験的にリンク形式でAmazonアソシエイトを使用することにしました。画像にはリンク貼ってません。
この収益は上記リンクしましたnoteにて用途を記載していますので、ご確認の上リンク踏んだり購入頂けたりすると次回出演時のシャンパンが泡を吹きます。

お題の前に:紙?それとも電子書籍?

Amanda「好きな本の前にただの好奇心なんだけど、皆さんは電子書籍か紙の本か、こだわりはある?
私はどっちかというと紙派だったけど、電子版なら何冊も持ち歩けるし、ダウンロードしたらすぐ読めるのもよいから結構気に入ってる。」

em「私は基本的に紙だね。小説とか装丁含めて作品だし。分厚い小説も読むんだけど電子書籍だと、どこまで読んだか(没入感が薄くて)わかりにくくなる。ただ、漫画についてはアホみたいに増えるから専らKindleで買って読むかな。iPad最高。
出先というかキャンプするときは、青空文庫でローカルに小説ダウンロードして暇つぶしに読んでる(iPhoneで)。
青空文庫アプリのページは凄く読みやすくて、文庫本らしい感覚になるので好きよ。古典はほぼこれで済ましてる。現状、電子書籍は規格がバラバラなのがね。」

Amanda「そうだね〜〜物としては、手元に置いておきたいものは紙の本を買うよね。紙の本しか無いものもまだまだ多いし。」
em「アマンディは電子書籍どれ使ってるの?」
Amanda「私も青空文庫と、あとはKindleが多いなー!雑誌とかの読み放題とかがあって便利に使ってる!」
em「おお、青空文庫ユーザーが。」

電子書籍で読める「変な雑誌」とは

Amanda「あと電子出版のみの雑誌は広告とかが無いから変な(普通には出版されないような)内容の雑誌が多くて愛読してるww」
em「雑誌、今は読まなくなってしまったな……読み放題サービス良さげね。変な雑誌て何ぞww」

Amanda「こんなのかな……w」

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em「やべーやつだ。なんか謎のアジテーション感じる。」

Amanda「全ての道は貧困に通ず!」

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Amanda「一服キメたら何でも満漢全席!」
em「一服キメたら、が強すぎる」
Amanda「やばいよねww」
em「なんだろ、昔のBURST(タトゥーから死体までアングラ一直線だった雑誌)にありそうな、ライフスタイルコーナーみたい。」
Amanda「全冊買っておりますw」
em「熱心なファンじゃん。」

em「この雑誌、もしかしたら聞いたことあるライターか編集者噛んでそうなんやが。」
Amanda「クーロン黒沢だよ。」
em「あー!クーロン黒沢さん!(※)」
※em註:Amandaがスクショしているお気に入りの電子書籍「SiX SAMANA」公式サイトと、クーロン黒沢氏をインタビューした良記事をリンクしておきます。

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em「托鉢かな?」
Amanda「そうwwww」
em「バックパッカー気質に刺さりそう」

Amanda「じゃじゃーん 誰も羨ましがらない自慢w」

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em「コンプ写真じゃん!」
Amanda「その中でもやはり"人生の後始末〜こだわりの代償〜"って題名が刺さるね。孤独死した後、残された物の処理の話w」
em「ゴミ以外のモノの話?」
Amanda「そうそう。本とか家電とか謎のコレクションとか……。孤独死があったお部屋のお掃除に入ったら、亡くなった住人(高齢男性)はフランス書院から官能小説を出していたようで……みたいな。」

em「官能小説家の末路?つらいな……。SiXSAMANAのサイト見てきた。人生再インストールマガジンかあ。Aboutページのレビューコメント羅列が良すぎるのと、村田らむとか参加してそう思ったらマジで参加してた。」
Amanda「村田らむはたまにって感じかな〜!いつか興味が出たら見てみてねw Ascalypsoも好きそう。
(出版している人の)拠点がカンボジアな時点でいかつい。」
em「これは読みたい。AscalypsoとRyNは電子書籍と紙、どっちで読むことが多いのかな?」

MC RyN「本って何故か夜中に急にこれ読みたい!ってなる事が多くて、すぐに読めるからそういう時はKindleですぐ買っちゃうか。けど、読みたいものは結構紙媒体だけのものが多いし、なんだかんだ紙のほうが読みやすいのでやっぱりまだ紙媒体が多いかもしれないなー。」
Ascalypso「私は紙派!てか電子書籍って使ったことなくて。お風呂の中で文庫本読むの好きやから、電子書籍には向かないんかもしれんけど、でもお手軽だし興味はあるね。」

Ascalypsoが影響を受けた本は中島らも

Ascalypso「自分の体験の話をすると、両親も本とか漫画好きで小さい頃から親の本棚勝手に漁っていろいろ触れてはいたんやけど、人格形成に一番影響あったんは中島らもやなーと思うわ〜」
em「おっ!"アマニタ・パンセリナ"と"頭の中がカユいんだ"は読んだわ。中島らも」

Ascalypso「いいね!!今大人になってから読むと、結構中二病感あるなーと思うけど、小・中学生時代に触れてしまったからめちゃめちゃ影響受けた」
em「中島らもの本、どの辺りに強く影響受けたん?」
Ascalypso「サイケデリックへ興味を持つきっかけにもなったし、中島らもが紹介してたアンドレ・ブルトンとか、ボードレールとか、稲垣足穂とかにもハマっていって、人間賛歌、刹那的、快楽主義的な魅力感じるようになって。今の生き方や理想のパーティ観にも繋がってきてるなと、はっきり感じる。」
em「なるほどなー!それらの本はしっかり読んだことなくて恐縮なんやけど、ボードレールと稲垣足穂のワード飛んできてビビった。人間賛歌、刹那的、快楽主義。まさにAscalypsoらしいワードやわ……。」
Ascalypso「そうやねん、"惡の華"とか、ありのままの人間の快楽を肯定するポエム、初めて読んだときは衝撃走った。ボードレール好きすぎてAmandaにも急に送りつけたことあるw」
em「オタクのプレゼンかな?」
MC RyN「笑」

Glocal Pussys、全員中島らも通っている説

MC RyN「中島らもはわたしも何作か読んだよ!Ascalypsoとは前にそんな話したよね。」
em「おっ!RyNも中島らも通ったんだ!!」
Ascalypso「そうそう、意外よね。」
MC RyN「 "今夜、すべてのバーで"っていう作品が印象的だったな… 酒クズ、アル中という類をこれで知ったからある意味こうなってはダメなんだっていう教科書だった気がする。完全に反面教師。」
em「"今夜、すべてのバーで"だ!私も確かこれ読んだ。個人的に、中島らもの文で一番の知見は酒もタバコもドラッグである、と認識インストールできたのがよかった。」

Ascalypso「アル中の話マジ怖いよなw」
Amanda「中島らも、私も一応読んだな〜。みんなが書いてるお酒やドラッグものも読んだけど、なぜか記憶に残っているのは中年のおじさんが妻を殺されたか何かして、クレイジーな復讐に挑む本……」
Ascalypso「Amandaの言ってるやつは酒気帯び車椅子かな?あれも悲壮感あってよかったなー」
Amanda(画像投下)

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Amanda「そうだ!これだ!」
Ascalypso「車椅子に武器仕込むやつね!w」
MC RyN「ひどい発想w」
em「みんな中島らも通ったんやねえ。Amanda、この本何www マッドマックスみある表紙やな」
Amanda「ひどいねww」
Ascalypso「みんな通ってきてるのなんか嬉しいな!」
MC RyN(画像投下)

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MC RyN「あと中島らもはこれが1番好きだったかも。昔アメリカに住んでた時に活字欲しさに人から教えてもらって、わざわざ向こうのBOOKOFFで探して買って読んだんだよね。自分だと選ばないジャンルの作家さんだと思うし新鮮だったの覚えてる。でもそこまで覚えてるのに肝心の内容はもう覚えてない…笑」
em「これタイトル知ってるなー!RyNのエピソード、良いね…。」

em「中島らも、読んだ限りだと言葉に優しさがある印象ではある。めっちゃ記憶おぼろげだけど。なので、Ascalypsoが女らもとしたら、人としての優しさに共感したとかそういう可能性が?」
Ascalypso「うーん、ダメな人や精神的な病気の人への優しい目線みたいなのは感じたかも。それを内面化できてるかはわからんけど。過去に付き合った人が精神的に病んでしまったことが何度かあったんやけど、そのとき何とかやれたのは、そのおかでもあったんかもしれん。今思えば、やけど。」
MC RyN「Ascalypsoの、中島らも(への共感)のそれはなんか結構繋がる感じあるね。」
Ascalypso「そやねん、生い立ち的なところも共感できるとこあって。成績とかは割とよくて優等生やったけど、なんか学校には馴染めなくて悪友と喫茶店でたむろしたり酒飲んだりして落ちこぼれるとこが、マジで同じ。」
em「ああーーーー、なるほどね。」

(Ascalypsoの学生時代のお話で花開いたので、一部割愛)

Ascalypso「それとは別に、ゆるゆるなエッセイとかもめちゃ好きやねんけどなー。東海林さだおとか。」
em「丸かじりシリーズとか?』
Ascalypso「そうそう!丸かじりシリーズ!大好き、何回でも読めるw」
em「食エッセイ楽しいよね!」
MC RyN「わたしはエッセイだとリリー・フランキーの本結構読んだな。ゆるかったり切なかったりして、あの人間性にエッセイ通してすごくファンになった。ああいう雰囲気のナイスクソ野郎みたいなおじさんめっちゃいいなって笑」
em「RyNへ。その話で行くとNetflixドラマの"全裸監督" に出てたリリー・フランキーが最高にやばいクソ野郎おじさん役でよかった。リリー・フランキー、私も大好きです。」

Ascalypso「普通に村上春樹とか、村上龍も通ってきたな。どっちも一時期狂ったように読んでたけど、大人になるにつれて没入できなくなってきた感じあるわ。青春期に読んだやつが一番影響受けるね。」
em「村上龍が没入できなくなるのわかりすぎる。個人的に風呂敷〜!畳んで〜!となる作品多くてつらい。特に"コインロッカー・ベイビーズ"……。でも、"半島を出よ"はちゃんと風呂敷畳んでて、その部分だけみてもよかった。」
Ascalypso「"コインロッカー"〜は、終わり方がわからんくなったやろ感あるね。"半島を出よ"読んだことないけど気になってる!これを機に電子書籍デビューしよかな。」
em「"半島を出よ"は村上龍による、いろんなものの捉え方がある意味でわかる傑作よ。そして風呂敷が畳めている(重要)」
Ascalypso「風呂敷畳むの大事」

AmandaとMC RyNの、Book(本)について思うこと

Amanda「色々考えたけど、本読むのは子供の頃からある意味当たり前の習慣だったけど、人格形成に影響があったような本は多分ないなー!いろんな小説やルポや絵本、図録とかが私の好奇心を大いに広げただろうけどね!」
Ascalypso「ほほー、そうなんや、意外。Amandaは何かにハマると凄い勢いでそれ関連の書籍とかdigって読破してるイメージある。前にウェッサイHipHopブームがAmandaの中で来てたときも、めちゃチェキってた記憶ある。」
em「Ascalypsoの言うことわかる。特定の、と言うよりはAmandaの中でその時々にブームと沼落ちがあるのかな、とは思ってた。」

Amanda「あはは、本棚には"永遠のウェッサイ"とかが並んでるからね!w あ、中学生の頃は中村うさぎをたくさん読んでた。後は三島由紀夫、チャールズ・ブコウスキーとかたくさん読んだかな〜!みんなも三島由紀夫は読んでそう。」
Ascalypso「"永遠のウェッサイ"めっちゃ気になるわ。今度貸して!三島はあんまり通ってないからオススメあったら教えて欲しいわ!」
MC RyN「"永遠のウェッサイ"既に気になるからわたしも今度貸して!」

MC RyN「Amandaと同じく、わたしも本で人格形成っていうのはあまりピンと来ないかも?
単純に好きなものや好奇心くすぐられて知りたいことの本買って読んでく、みたいな感じだったかな。
あえて言うならマルコムXとかその年代あたりの云々についての本は子供の頃から興味があっていろいろ読んだ様な気がするんだよね。
引っ越しする度に色々な本とお別れしてるけど、いまだにその辺りは手元にあるものはほとんどその辺りだと思うし、ヒップホップに関する著書も今でも大事にしてるものが多いな。
そしてみんなが読んでる三島由紀夫は読んでいないのよ、多分これからも読むことはないかなと…。
三島由紀夫に近しいジャンルに名前あがりやすい江戸川乱歩も、自分の周りには好きな人が多いんだけどジメっとした鬱々とした感じがわたしは得意ではないかも…。作り物は明るいものの方が好きなんだと思う」

MC RyN(画像投下)

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MC RyN「これですね。 "ハーレムの熱い日々"はとっても好きだった。」
Ascalypso「RyN社会派!これも意外。HipHop系って結構面白そうな書籍多いよね。私は全然読んだことないんやけど読むべきやなと思ってる!国内(の書籍)だとMC漢とか、ルポ川崎も読んでみたい。」
MC RyN「こういうの読んでアメリカにより興味持って住んでみたいなってきっかけにもなったのかな~ あれ、少なからずやっぱり影響受けてるかもね」
em「マルコムX、キング牧師とかRyNめっちゃ社会派やん!そことHipHop結びつくの、背景理解の仕方として素敵すぎて尊敬する。」

Amandaの趣味(?)宗教本ウォッチ

MC RyN「個人的にAmandaには、宗教ウォッチャーの本出版して欲しい!ほんとそのセンス好きやなの」

(Amandaスクショはアレなので掲載自粛。某最高のアレと幸福のアレ)

Amanda「そんなRyNに……💜 感謝、感激、<自粛>……確かにこれはnoteには厳しいけど、コイサーなのはこういう話だよねw」
MC RyN「そう、ほんとにそうなの」
Ascalypso「宗教関連(の本)って、見るだけでいろんな意味でワクワクするタイトル多いよなーーwww」
em「宗教、ドラッグカルチャー系はなるべくぼかして書くのでご安心を!」

(以降、自粛により中略)

emの思うBook(本)について

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em「私、DJのem!こっちは私の本棚の一部!(これx10〜15が、おそらく所蔵量)。乱読かなーと思いつつ、方向性はキッチリサブカル通ってるような嗜好です。その割に"サブカルならこれ読んどけ!"というのを知らなかったりするので、あくまで自分の気が赴くままに好きなジャンル、気になる本を読む生活してます。」

Ascalypso「おお、本当にめちゃ幅広くサブカル網羅してる感あっていいね。emらしさ感じるな〜。」
em「オカルトとか、エログロは一度は通る厨二の道かなって……。」

em「個人的に思い入れがあるのは、SFとショートショートや短編集。星新一は中学頃に読んでて本当によかったと思うし、ファミ通で連載してた"2000年のゲーム・キッズ"シリーズは当時ゲーム雑誌=現行ゲームの話、とばかり思ってたメディアで、めちゃくちゃサイバーパンク連載してたんだな、と今振り返っても震える。
なぜSFとショートショートが好きなのか?という自問自答は過去にもしたことがあるんだけど、おそらく"今ここではない話(未来/ロストテクノロジーにワクワクする)"、"限られたページまたは文字数でどこまで物語として成立するかの実験性"の2点にハマったと考えてる。
後者は俳句でいいのでは?とも思うけど、違うんだよ感情の表現ではなくてそのページで展開されるストーリーが聞きたいんですよ私は。
で、私が思うSFで最も好きなのはフィリップ・K・ディックと円城塔。この2人の作品は"今ここではない"の解釈が時間や異世界だけでなく、時にサイケデリクスめいた入り組み方、現実にも通じる概念、ギャグの盛り込み方が秀逸だと思ってる。
なんていうか、真顔でめちゃくちゃ笑えるジョークや、それっぽいホラ話をかます人の文章が好きかもしれない。


あと、出版社は個人的に大ファンなのが早川書房と国書刊行会。
早川書房はnoteも使ってて、エグい量の解説記事書いてるとかそういうところも好き。国書刊行会は幻想文学や人文めちゃくちゃ強い出版社なんだけど、なぜか"ダブステップ・ディスクガイド"はここから出版されてて謎すぎ。(早口LINE)」

Amanda「フィリップ・K・ディックはコイサーだよね。"ヴァリス"が一番好き!私の心の一冊じゃないかな。"ティモシー・アーチャーの転生"、"暗闇のスキャナー"も好き!」
em「Amanda、"ヴァリス"好きって前言ってたね!私はフィリップ・K・ディックの小説だと"ユービック"、映画だと"スキャナー・ダークリー(暗闇のスキャナー)"好きすぎた。現実崩壊路線が好きなのかもしれない。」
Amanda「"暗闇のスキャナー"は映画もよいけど本もとてもおすすめ。大好きだけど辛くなってくるからあんまり繰り返し読めないw」
em「書籍版もすごく読みたいんだけど結構書店回っても見つからなくて、通販で買うのは悔しくて買ってなかったのよ😭
フィリップ・K・ディックは新装版の表紙がアホみたいにかっこいいデザインでそれに惹かれて、現物集めたる!な気持ちになってしまい。」
Ascalypso「円城塔私もめっちゃ好き〜。Boy's Surfaceとか独特のSF観だよね。」

Ascalypso「新装版これか、確かにめっちゃイケてるーー!!」
em「わ!その装丁やばいね!実はそっちでなく(さっきリンクした)文庫の方の新デザイン話してたんや……。」
Ascalypso「かわゆい!」
MC RyN「emが読んでる本、一冊も知らなかったw
みんな興味ある分野が違っておもしろいね。」
Ascalypso「ねー皆いろいろだよね。付き合い長いけどこれまで語ったことなかったから知ることができて嬉しい。」
em「いやー、本当みんなそれぞれ好きな本の嗜好が違うよね。超面白い。」

読んできた本でフェティッシュの嗜好も変わる?

MC RyN「ちなみにSFとフェティッシュって意味で"家畜人ヤプー"とかは読んだ?
話題持ち出しといて何だけど、わたしは面白いとも思わなかったから(ゴメン笑)、みんながどう思ったか聞いてみたい~
あと、わたしはSFという類の本はこの本しか読んだことないかも。もともと作品の内容が現実から逸脱してればしている程苦手意識強くて、子供の頃から本も映画も割と避けてきたジャンルなんだよね。
なのでみんなが本でSF読んで理解して咀嚼できるのすごいなって思うよ。」

Ascalypso「家畜人ヤプー読んだ!最初読んだ時中学生で、うわーえぐー、みたいな感じで流し読みしてしまったけど、大人になってフェティッシュに理解が出てから読み直したら楽しく読めたな。
(家畜人ヤプーはメンバーみんな)読んでそうw
SFってその話ごとの世界観とか設定あるもんね。だいたいオープニングでその設定の説明がされていくけど、そこに入り込めるかどうかがSF楽しめるかどうかの入り口よね。
わたしも入り口で挫折して、結局読めなかったSFたくさんあります。」
MC RyN「そうなの、入り込めないと難しい。」

em「家畜人ヤプー、実は読んだことないの……人間家具とディシプリン方向のSMという認識は持ってる。ただ、詳細読んでなくて……。
(ファンタジーとかSFの)世界観に入り込めるかどうか、てのは凄くわかるなあ。私の場合だと現実イヤすぎて現実離れした世界を好きになる、という意味からSF好きになってるかもしれない。
逆に、現実ベースのミステリーとか恋愛小説ほとんど読んだことないのよ。村上春樹も池井戸潤も、東野圭吾も読んだことない。」
MC RyN「家畜人ヤプー読んだことないの意外だった!フェティッシュの要素あるしemは読んでるだろうと。」
em「読むタイミング合わなくて家畜人ヤプー確かに読んだ方が教養(?)として正解なんやろけど、他にも読みたい本ありすぎる!!と後回しにしてたら今……という感じなの。」

MC RyN「わたしがSF難しい~!とか思うのは、emの言う"現実イヤすぎて"ってところとちょっと近いというか、この作者はなんでこの設定考えられたんだろう?とか作者の狂気みたいなものや、作者の人物像ばかり勝手に邪推しちゃうから内容がなかなか入ってこないのかも。」

em「なるほど!その考えはなかった。
RyNの言う通り、SFや幻想文学は"この人本当に人間自体が好きじゃないんだな"と思える作家は確かにいる。ミシェル・ウェルベックという作家は、その方向がかなり強い作品書いてるね。
家畜人ヤプー、漫画版読みたい!(原作の)Wiki改めて読んだんだけど、謎に教養のある設定やなあ。
現実逃避は本読むモチベの一つかも。その一方で現実では何があったのか?を網羅する書籍(図録や資料集、史実ベースの本)は好きなんだけどね。」
Ascalypso「SFみたいに世界全体の設定があるものより、現実にちょっとイレギュラーな要素とか狂気とかあるのが好きだな。」
Amanda「家畜人ヤプー、私も漫画で読んだんだけどそうですか、て感じだったな。それ系クラシックだったら痴人の愛とか人間椅子の方が好きだなー。」
※em註:痴人の愛も青空文庫で読めるんですね!文字起こし&HTML化してくださった方々に深くお礼申し上げます。

em「江戸川乱歩の"人間椅子"は好き!"芋虫"も好きだったなあ。痴人の愛も読んでないや……。まじにクラシック(と言われる書籍など)の通り方が歪やった。」
Amanda「"芋虫"!やばいよねえ。」
em「"芋虫"、江戸川乱歩の中でぶっちぎりにフェティッシュサスペンスだ、てなったわ。」
Amanda「人の心の奥の闇だね、男も女も」
em「それなー、闇。丸尾末広が江戸川乱歩作品漫画にしてるんだけど、その中で芋虫バリ読みたいけどまだゲットできてない。漫画版"パノラマ島奇譚"はめちゃくちゃよかった。」

Amanda「"パノラマ島奇譚"はかなり評判いいみたいだね。私は本しか読んでないけど変な話だよね、解釈も色々あるし……。」
em「江戸川乱歩なりのユートピア表現、という解釈コメントはかなり納得いったなあ。ストーリーとして成立しなきゃいけないプロットは組んでるんだけど、それ以上に"俺は!こういうハイテク使った浪漫溢れる島に行ってみたいの!"という気持ちが溢れてる。それを絵にしてアンサーする丸尾末広も天才。
みんなと話してて、自分のフェティッシュ観は江戸川乱歩が一番しっくりくるな、という理解を得た気がした。あと夢野久作?真夏の炎天下に日傘差した和服の人たちがいる、みたいなシチェーション書くのがうますぎる。これはもうフェティッシュの領域かと。」

Ascalypso「谷崎潤一郎はめちゃめちゃ感情移入できる!江戸川乱歩きっかけでフェティッシュに目覚めた人もいるみたいだね。
MC RyN「出ましたね江戸川乱歩!芋虫すごい作品だよね。そしてやっぱり全体的にじめじめしてるよねぇ」
em「じめっとしてるのは否めないねえ……ただ、乱歩の場合後ろ暗さはあんまり感じなくて"この人、そういうシチュエーションが好きって言い切ってるじゃん!"の潔さを感じる。少年探偵団とかは娯楽小説やんなきゃいけないから隠しきれないアレさがあるけど、大人向け小説だと潔さが凄いw」

(MC RyNのエピソードは自主規制によりカット)

em「RyNのエピソード強すぎる。"自分変態っす!よろしくお願いします!"みたいな謎の潔さ。一方で、個人的には田山花袋の蒲団とかは、青空文庫で読めるんだけどハァー、煮え切らねえー!ってなる。」
※em註:このnote下書きしている間に青空文庫で少年/谷崎潤一郎を読んだのですが、ぶっちぎりに好きなフェティッシュ文学作品になりました。読んでなくてすまんかった。以降、よろしくお願いします。

GP文庫やりたいよねっていう話

Amanda「(関係ないけど、Glocal Pussysの部室みたいなものがあって、みんなの好きな本やおすすめの本が置いてある本棚あったらいいね。読みたい📚)」
MC RyN「本棚いいね!ジャンルばらばら。」
em「部室的な本棚いいねー!電子書籍を気軽に共有できるストレージあればいいんだけどね。」

Amanda「ねー。GP文庫、あったらいいな〜。みんな勝手に置いて持って行ったりできて、"これ誰の!?"みたいなw」
Ascalypso「本棚めちゃいいー!電子書籍のアカウント共有でいけたりするんかな?やりたいね。」
em「家族間だけでなく、任意のユーザー間で電子書籍共有ってできるんかねえ。著作権周りとかえぐそう。」
※em註:ググったところ、Kindleに限らず電子書籍は"家族(複数人)共有アカウント"作って複数端末からログインできるようです。
ということは、この記事に乗っけてるAmazonアソシエイト経由でAmazonギフト券分のサポートを得る>Glocal Pussysアカウント作って各位ログイン権限得る>メンバー各位本買って共有本棚増やす、の一連は構築できるかもしれません。読者のみなさん、よろしくね🌟

ということで、Glocal Pussys A to Z B:Bookの回はここで終わりです。今回からLINEトークをベースにしたことで、より気楽にお話しやすくなり、個々の"これが好き!"が色濃く出せたように思います。最終的にフェティッシュの話に繋がるのはGPクオリティということで。

まだ私たちGlocal Pussysのプレイを見たことがないという方も、お久しぶりの方も、この人たちこういう感性なんやな、とご理解頂いた上で各種パーティに行かれると、色々捗ると思います。

次回はCのつくものでお話です。Cat、Creative、City、Coquettishなどいろいろありますが、私たちの思うCについて、色々語って参ります。




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