マガジンのカバー画像

何度も読みたい記事 vol.2

85
お気に入りの記事たちです。
運営しているクリエイター

#映画

制作期間2年半、『全裸監督』で挑んだ新しいクリエイティブのかたち

制作期間2年半、『全裸監督』で挑んだ新しいクリエイティブのかたち



坂本和隆(Netflix コンテンツ・アクイジション部門 ディレクター)
(撮影:藤原江理奈)

はじめまして。ネットフリックスで日本発実写オリジナル作品のクリエイティブを統括している坂本和隆です。

8月8日、いよいよ『全裸監督』が全世界190カ国に配信されます。

このドラマに取り組んだ2年半は、楽しくもいばらの道でした。

たくさんの議論を重ね、衝突もありました。それでも、スタッフ、キャ

もっとみる
カメ止めのスピンオフが壊してしまった「広告」と「映画」の境界線

カメ止めのスピンオフが壊してしまった「広告」と「映画」の境界線

この記事は2019年4月18日にYahooニュース個人に寄稿した記事の全文転載です。

平成最後にして最大の番狂わせとして歴史に名を刻むであろう、映画「カメラを止めるな!」の熱狂が、日本アカデミー賞の授賞式と、金曜ロードショー放映というピークを迎えてから、はやくも1ヶ月がたちました。

金曜ロードショーでは、異例の冒頭40分ノーカット放映を敢行し、視聴率も11.9%で今年最高を記録。
映画館の動員

もっとみる
仕事ではない「作品」を作る、ということ。

仕事ではない「作品」を作る、ということ。

仕事というのは、仕事の対価としてお金を貰えたり、待っている人がいるというプレッシャーもあるので、仕事をもらったのにやらない、という事はほとんどありません。

でも、誰にも頼まれてない、自分の意志だけが原動力の、仕事ではない作品作りというのは、本当に自分との戦いになります。作品を作れる人、作り続けている人と、作品が作れない人との差は、自分との戦いに勝ったか負けたかだと思います。本当にしみじみと思いま

もっとみる
万引き家族

万引き家族

是枝監督作品は学生時代、「ワンダフルライフ」を劇場でみて、以来機会があれば足を運んでいる。今回はTOHO日本橋で鑑賞。ネタバレ注意。

あらすじ
東京の下町に暮らす、日雇い仕事の父・柴田治とクリーニング店で働く治の妻・信代、息子・祥太、風俗店で働く信代の妹・亜紀、そして家主である祖母・初枝の5人家族。家族の収入源は初枝の年金と、治と祥太が親子で手がける「万引き」。5人は社会の底辺で暮らしながらも笑

もっとみる