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寄稿(Vol.5)空間、余韻、余白としてのNPOの可能性?!㈱イシダ人事課吉田和広さん

おはようございます、行元です。「GLOCAL CENTERって何をしてるの?」とよく聞かれます。大切な関係者のみなさんから語られることばを通じて自分たちを見つめていきたいと思いスタートしたこの企画。世界100 カ国以上で事業を展開するGLOCALなハカリメーカー㈱イシダさんとは、下記の図のように1つのご縁から関係がどんどん深まってきました。

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今回は、そんな㈱イシダ人事課の吉田さんから、下記メッセージを頂きました。

第4弾は、高校生2人から🌸

それではどうぞ!

イシダ人事課集合写真 (1)

空間、余韻、余白としてのNPOの可能性?!

「空間」、とても素敵な言葉だと思います。広がりや透明感、さわやかな風の往来などを想像させます。「場所」という言葉とは少し違った雰囲気を醸しだしていて、もう少し印象的なものだと私は感じています。私が感じるNPOのイメージは「空間」に近いです。「場所」も「空間」も、何かを受け入れるモノとの役割を持つとは思いますが、「場所」はやや定着的で、「空間」は一定の形に定まらず自由度が高いような感じです。変化、変容、変形・・・、こんなイメージもあります。

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空間が醸し出す衝動と余韻

NPOについては、私はあまり詳しくありません。社会的な課題を見つけ出し、時に創造し、何とかしたいとの内発的な動機によって衝き動かされた人たちが集い、何事かを行い、何かを創造している。そんな漠然としたイメージを持っています。そこでは、自ら考えて、仲間と意見交換し、自ら動き、刺激しあうような活動をしているのだろうと想像しています。
もう、いつのことかは忘れましたが、初めてGLOCAL CENTERを訪問し、イベントに参加した際の印象を今でも鮮明に覚えています。初めて、NPOと接点をもった経験でした。最初に私の五感に飛び込んできたのは活気や躍動感でしたが、そこにはどっぷりと浸かることはありませんでした。企業に属する個人として、物事を冷静に観察しようとするスタンスがあったことも影響していたのでしょう。後から気づくことになりましたが、私の身体の中に残っていたのは、「余韻」でした。それはずっと私の中に残り続けており、時々思い出したかのように衝動的に顔を出すことがありました。いわゆる身体が覚えているという類のものなのでしょうか。(下記はその後コラボレーションいただいた企業研修の様子です)

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知的好奇心と寄り道の心を生む余白

ところで、私は妙に、「知的好奇心」とか「寄り道」という言葉にも魅力を感じます。もちろん、石津 友啓様が本稿(Vol.2)で言及されていた「偶然」についてもロマンのようなものを感じます。「計画された偶発性理論」を提唱したクランボルツ博士は、「その幸運は、偶然ではない。」と言及されました。ふとした好奇心から訪れたGLOCAL CENTER。もちろん自分の仕事に役立てようとの現実的な目論見もありましたが、この出会いは、私にとってはまさに幸運な出来事でした。その後、課題解決型授業やワークショップ、新入社員研修の運営などでお世話になったりもしました。こうして寄稿しているのも、計画されていたのかもしれませんし、「余韻」なのだろうと思います。さて、「知的好奇心」とか「寄り道の心」を人の中に生じさせるものは何か。それは、「余白」だと、私は思います。

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余白だらけの真っ白な紙に絵を描く

唐突ですが、私は絵を描くことが好きです。いわば「余白だらけの真っ白な紙」を前にして、自由というワクワクと少しの緊張を感じます。ジャンルは主に透明水彩画です。その特長は、文字通り、透明感にあり、色を重ねても塗り方次第で先に塗った色を残すことができ、その重なりよる色彩が魅力です。何だか、NPOっぽくないですか? それでは、色彩をつかさどる「絵の具(色)」は何でしょうか・・・? それは、おそらくそこに集う人々だろうと思います。それでは、「余白だらけの真っ白な紙」は・・・? それは、「空間」でありNPOそのもの、GLOCAL CENTERですね。それでは、NPOを運営する人たちは何でしょうか・・・? 私は、それは「水」だと思います。「水」は、紙の白と絵の具の色を混ぜ合わせる「仲介の役割」を持ちます。「水」の分量によって、絵の具の発色や色彩効果が多種多様に変わります。じゃあ、「筆」は何でしょうか・・・? それは企業かもしれませんね・・・。 (?大会はこの辺で終了!)

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未来を描くQUESTION

「水」は、変幻自在。液体、気体、固体、循環しながら変化します。どこへでも行けそうです。「空間に色と水が加わり躍動する」と何だかさらにいい感じですね。そこに生じる衝動やシナジーにワクワクを感じます。「余韻」と「余白」って、まだ満たされていない分、未来への無限の可能性を感じます。可能性を残し高めるためには、満たされる前に、もっと色々な色彩を醸し出せる「みずみずしい空間」に変化するのもありだろうと思います。
さて、最後までお読みいただいたあなたに、QUESTIONです。


真っ白な紙(空間)を活用して、あなたは、どんな未来を描きますか?
それは、あなた次第です!

以上
2021年6月15日(火)
株式会社イシダ 総務人事部人事課 吉田 和広

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写真③HONOLULU BEERWORKS (1)

Who is 吉田さん?

プロフィール
株式会社イシダ総務人事部人事課に所属し、主に新卒採用業務に従事しています。1985年に関西の大学を卒業後、同社に入社し、課題解決型の国内営業、人事、人材開発、広報・広告などの業務を担当いたしました。どの仕事も、これが絶対的な正解というものはなく、自ら問いを立て、課題化し、適切な答えを協働しながら創造していくのが特長です。そこに魅力を感じ、以来、そこそこ、ご機嫌で働いています。絵と読書と旅行が趣味です。特に絵を描くことが好きで、水彩画、ペン画などを愉しんでいます。

個人写真(吉田和広) (1)

次は、Malaysiaから大学生のななこちゃん

📝編集後記(行元)

吉田さんとの個人的な繋がり・ご縁は、私が代表に就任後に頂いた忘れもしない1通の✉からでした。(下記、✉抜粋 2020年6月5日

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それまでもイシダさんには大変お世話になっておりイベントに足を運んでいただいておりました。「セレンディピティ」という両者が大切にしている共通言語を持ち合わせコアの理解が深まったことも大きく、その後、流れるようにPBL連携、そして社員様のGLOCALのイベントご登壇。そして吉田さん率いる人事部のみなさまとの新入社員研修企画立案実施、本寄稿へ至りました。まさにすべてが、予期しない嬉しいセレンディピティの賜物です。

GLOCALの異質な人が集う場の価値を「空間」「余白」というかたちで表現頂いていますが、吉田さんご自身がまさに体現頂いたように感じます。そこにさまざまな色をお持ちの社員さんと行き来する水の流れをつくっていただき、生き物のような(生きた)空間にしていただきました。
場が生命感を帯びていくのも、みなさんとの対話の積み重ねと創発、こうした営み動きがあってこそです。

みんなの木

これからも一緒に真っ白な余白に、続きのストーリーを一緒に描いて頂けると嬉しいです。

ーわたしたちは、何をはかるべきか?

空間、余白がどれくらい日常や個人に埋め込まれているか。
もこれからの時代を生きるわたしたちの1つの指標になるかもしれません。

いつもありがとうございます。

🎥 イシダ× GLOCAL CENTER 2021年度 新入社員研修の様子




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