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【イベントレポート】 5種類のパラメーターで診断、「自社開発組織」の強み弱みを語ってもらう会

皆さまこんにちは!
株式会社Globeeの広報担当あくつ(@akutsu22_globee)です。

今回のnoteでは、03月16日(木)に実施されましたテックイベント
「abceed Tech Night」第8弾についてレポートさせていただきます。

そもそも「abceed Tech Night」とは?

「abceed Tech Night」はテック業界の第一線で活躍される企業様をお招きし、開発秘話や実践事例を交えながらイベントをお送りするコミュニティとなります。開催8回目となる今回は、弊社を含めて合計4社でイベントを実施させていただきました!

登壇企業

  • AI英語学習アプリ「abceed」を運営する株式会社Globee

  • 楽しいから続く、人生が変わるアプリ「みんチャレ」を運営するエーテンラボ株式会社

  • 日本最大級の実名口コミグルメサービス「Retty」を運営するRetty株式会社

  • 「保育の質を上げる」保育関係者のパートナー「ルクミー」を運営するユニファ株式会社

登壇者のご紹介

モデレーター:鈴木 俊裕(@toshi0383) / 株式会社Globee EM兼iOSエンジニア

2011年 社会人+エンジニアデビュー。2社目NEXTSCAPEのポテンシャル採用でiOSデビューし、それ以来iOSを中心にソフトウェア開発に携わる。個人アプリやOSS活動、ブログ執筆やカンファレンス登壇も多数。3社目のCyberAgent(AbemaTV)では大人数での開発も経験、その後2020年にEduTechベンチャーであるGlobeeへjoin。受託出身ならではの納期と品質へのこだわりを武器とする(気がする)。趣味はトランペットとモータースポーツ。

パネリスト:上赤 一馬(@kakakazuma20) / 株式会社Globee 取締役CTO

2013年3月に東京大学卒業。その後、東京大学大学院卒業後、新卒でソフトバンク株式会社へ入社。 2017年8月、株式会社Globee 取締役CTOに就任し、現在はモバイル・フロントエンド・バックエンド・データ分析・インフラまで、横断的に開発を行う。

パネリスト:山口 信行(@nobuyama818) / エーテンラボ株式会社 取締役CTO

ソニーの研究所で画像処理アルゴリズムの研究に従事し、カメラ事業部に異動後はソフトウェア開発リーダーを経験。ソニー社内の有志勉強会で出会った長坂と 2016年にエーテンラボ株式会社を創業し、CTOとしてプロダクト開発全般を担当。

パネリスト:常松 祐一(@tunepolo) / Retty株式会社 執行役員VPoE

キヤノン株式会社での研究開発員を経て、2019年にRetty株式会社へ入社。エンジニアリング部門全体のマネージャーとして、大規模スクラム開発(LeSS)の導入やGo To Eatの開発責任者を担当。2022年に同社執行役員VPoEに就任し、エンジニアリング組織の全体統括を担っている。

パネリスト:赤沼 寛明(@akanuma) / ユニファ株式会社 取締役CTO

エムスリーやNubee Tokyoでの開発業務を経て、2015 年にユニファ東京オフィスの立ち上げ時に入社。ユニファの開発体制を構築し様々な新規サービスの立ち上げにも関与。 現在は取締役CTOとして、システム開発を担うプロダクトデベロップメント本部全体を統括。また、外国籍エンジニアも積極的に採用し、約10カ所に及ぶ国籍のエンジニアのマネジメントも担う。技術系カンファレンスにも多数登壇し、これまで多くの賞を受賞。

今回のイベントでは4社のLT(会社紹介が中心)を行なったのち、パネルディスカッションを行いました。 LTに関しましては各社の会社紹介資料をご覧下さい。

LT 1:上赤一馬(@kakakazuma20) / 株式会社Globee 取締役CTO

LT 2:山口 信行(@nobuyama818) / エーテンラボ株式会社 取締役CTO

LT 3:常松 祐一(@tunepolo) / Retty株式会社 執行役員VPoE

LT 4:赤沼 寛明(@akanuma) / ユニファ株式会社 取締役CTO

パネルディスカッション

パネルテーマでは、5種類の「自社開発」にまつわるパラメーターを設定し、各社ごとに自社の強み・弱みを共有頂きました。

  • アジリティ     → 実装実現力 / 突破力 / 問題解決力 etc.

  • テックコミュニティ → テックブログ / 登壇 / OSS活動 etc.

  • 採用力       → インターン採用 / 新卒採用 / 中途採用 etc.

  • チームビルディング → コミュニケーション施策 / 人事評価 etc.

  • 福利厚生      → 自社ならではのユニークな制度の有無

今回は、アジリティについてのディスカッション内容を一部抜粋させていただきます。

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アジリティについて

5種類の「自社開発」にまつわるパラメーターを5段階評価で設定

モデレーター鈴木:アジリティとは直訳すると素早さ、敏捷性という意味なのですが、ざっくり言うと開発力という定義で置いて話を進めていきます。

ただ、ここの解釈は各企業ごとに異なると思うので、その辺も本日はお聞きできたらと思います。まずはGlobee上赤さんさんいかがですか?

Globee上赤:はい。我々のアジリティのイメージですが、いかにタスクに対して柔軟に動いていけるかというところをアジリティの定義にしています。

弊社は12人のワンチームでやっている為、柔軟性は高い方だと思っています。

具体的には開発優先度を私が週時でタスク調整し、毎日の朝会で各メンバーと一緒に優先順位付けをしています。ワンチームでやっている為、スムーズに別のタスクに移行できるという点ではアジリティが高いかなと思います。

一方でそれは人数の少ない事だからできる点でもありますので、チームが複数になった時にどうなるのか?という点を本日は伺ってみたいです。

モデレーター鈴木:ありがとうございます。チームが複数且つ、プロダクトも多いユニファさんに伺っていきたいのですが赤沼さんいかがですか?

ユニファ赤沼:アジリティの観点ですが、素早さだけではなく実装の実現力や突破力、問題の解決力などを総合して点数をつけさせていただいています。

おっしゃっていただいた通り、今は複数のプロダクトをやっているのですが、元々は1つや2つほどのプロダクトでしたので、そこから短期間で多くのプロダクトをリリースしてきたという点では実現力や突破力があるのではないかなと思っています。

しかし、現在はプロダクトが増えている分、素早く方向転換をする上ではコミュニケーションコストが発生しております。

プロダクトの数が多いので、1人のエンジニアが複数のプロダクトを兼務する形になっているのですが、元々は個別にプロダクトへアサインしていました。

しかし、プロダクトごとにチームが違ったり、やり方が違うとスイッチングコストが高いということがあったので今はチーム制にして、チームで複数のプロダクトを担当することにしています。

これによって複数のプロダクトを担当するにしても同じやり方ができ、優先順位づけもチームごとにやるので、だいぶ効率という点も改善されたと思っています。

モデレーター鈴木:ありがとうございます。他の2社さんはどうして4点をつけられたんでしょうか?

エーテンラボ山口:我々もGlobeeさんに近いところがありまして、エンジニアチーム8名ということもありワンチームでやっています。

一人一人がKPIを意識しながら開発できているというところでは割とフレキシブルにスピード感を持ってできている為、5点中4点の数字をつけました。
ただ、これも組織の規模が大きくなってきた際にどうなるのかは気になるところです。

Globee上赤:ありがとうございます。山口さんへ質問なのですが、我々もワンチームでやっていて、そろそろチームを分割しようかなと思っているのですが、エーテンラボさんはチーム分割などの予定はありますか?

エーテンラボ山口:そうですね。なんとなく自分が持っているイメージですが、十数名規模になってきたら2つに分割する方がいいのかなと思っています。

と言うのもコミュニケーションを取るのが難しくなってきたりすると思いますし、今KPIを3ヶ月に1回見直ししているのですが、人数が多すぎるとコミュニケーションコストが上がったり能動的に動きにくくなったりなどで改善が素早くできなくなりそうと言う点もあって、人数が多くなってくるのであれば特定のKPIを追うチームを作りたいと考えています。

そう言った意味では分割することも視野に入れていますね。

Globee上赤:ありがとうございます。ちなみに分割の単位は職能というよりかはドメインや目的という意味での分割でしょうか?

エーテンラボ山口:そうですね。職能ではなく、ユニファさんが先ほど仰っていた通り1つのチームで1つのプロダクトを作れるような体制を作りたいと思っています。

Globee上赤:なるほど。ありがとうございます。

パネルディスカッションの様子

ユニファ赤沼:私からも質問よろしいでしょうか。
事業としてもtoC、toB、toGと色々広くワンチームでやられていると思うんですが、特にtoGですと他の2つとはスピード感が違うイメージがあります。

1つのチームでバランスを取るやり方や、優先順位を決めていくポイントなどがあれば教えてください。

エーテンラボ山口:ここは難しいところなのですが、ワンプロダクトなので、個別カスタマイズをなるべくしないようにすることを意識しています。

個別カスタマイズをしていくと機能追加しようとした時にメンテナンスコストが上がったり、開発コストが上がっていくことが容易に想像されるので、ユーザーにとって習慣化に役立つ機能はなんなのか?というところを突き詰めて、必要な機能をそこに入れていくということを意識しています。

toG向けとtoB向けに機能を追加したいと思った時も、その機能がtoC向けにとって必要な機能なのかということを議論してから追加するということを意識しています。

ユニファ赤沼:なるほど。わかりました。ありがとうございます。

モデレーター鈴木:Rettyさんはいかがでしょうか?

Retty常松:そうですね。皆さんのお話を聞いているとユニファさんに近いのかな?と思いました。

開発エンジニアだけで40名弱の人員ではあるのですが、開発チームが5つあるのに加え、インフラやデータ基盤といった独立したチームもあります。

全チームが対等でそれぞれが単独で機能をデリバリーする能力があって、toCやtoBの領域に関係なく触れるようにすることを目標にしています。

元々昔のRettyはネット予約チームや店舗検索チームなど目的別に分けていたのですが、その結果全体の動きがチグハグになってしまったので、チームごとにデリバリーができてチームが複数プロダクトを触れるようにしましょう!と言う方針でここ3年はやってきています。

事業戦略に基づいて1週間単位で開発の優先順位や注力することを切り替えられるような形になっている為、組織を見直したりチームメンバーのアサインを変えたりなどが満遍なくできているかなと思います。

モデレーター鈴木:40名弱の規模で1週間単位で開発を見直すって結構すごいなと思ったんですけど、混乱などはしないんでしょうか?

Retty常松:そうですね。当然最初の頃はあちこちで認識が違ったことなどはありました。

なので、優先順位や注力するものに関しては日頃から目線合わせをしておく必要があるのかなと思います。

モデレーター鈴木:なるほど。ありがとうございます。

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以上、「アジリティ」に関してのディスカッションの様子をお伝えしました。

今後も#abceed Tech Night の開催を予定しております!
次回も是非、皆様のご参加お待ちしております。

各社の採用ページはこちらになります。

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皆様からのご応募お待ちしております!


♦︎ 採用情報

現在株式会社Globeeでは「エンジニア職種」を中心に採用活動を積極的に行なっております。
弊社が「教育」にかける思いや「ものづくり」の考え方について、弊社代表の幾嶋より、お話が出来ればと思いますので、皆様お気軽にご応募下さい。



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