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親子でアート!子どもとおうち時間を楽しもう!

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COCOYAYAJJART 講師 ayako
美大卒業後、グラフィクデザインを仕事にし、出産後はグラフィックデザインとともにアート教室講師を楽しんでいます!
12歳の中学生、10歳の小学生、5歳の園児の三姉妹の子育て中で、嫌なことも良いことも嫌いなことも好きなことも、自分の子育てやアート経験から親子のアート教室でアドバイスし、提案しています。楽しく!をモットーに!

0歳~8歳の親子でできるアート遊びって?自宅で過ごす時間が増えた今、親子でアートをたのしもう!

今回はおうちでできる親子でアート遊びのなかでも簡単に気軽にできる絵の具遊びを紹介したいと思います。

簡単に親子で制作して色々な発見してみてはいかがでしょうか?「アートって?」「なんか難しそう」「家が汚れるし、面倒だな。」と思うことはアート教室をしている私でも家では多々思うことがあります。準備するのも、片付けるのも、もちろん制作するのも子どもと一緒に楽しみながら、また視点を変えながらやってみるとちょっと感覚変わるかも?!少しだけ時間をとって子どもと一緒に楽しく制作活動すると大人も子どももストレス発散やお互いに対してのいろいろな発見が見つかることが多いと思います。ちょっとくらいお片づけができていなくても外出自粛期間です、ゆっくり子どもと一緒にお片づけまで楽しんじゃいましょう。

「わー石鹸の泡がオレンジだよ!泡にも色がつくのね!」というように楽しく!

まず子どもの運動神経の発達、脳の発達や、私の子育て、アート教室講師の経験から、0歳〜8歳くらいまでの6段階くらいの子どもの絵の発達段階に分けて絵の具遊びを紹介したいと思います。年齢別にしていますが、作品の写真も掲載しますので、写真をみてお子さんが興味をもったものものを制作をしてみても、どれでも楽しく制作していただけると思います。

まず、1,『1歳〜2歳くらいの自分の手の動きが残る事に興味を持つ時期』

大人からみると、ただただ、、絵の具で手を汚して遊んでいるように見えます。

この時期は『フィンガーペイント』がオススメです。

・パレット、絵の具、画用紙を用意します。

・絵の具を指にとって画用紙にペタペタします。

これだけですが子どもにはとても楽しい体験です。なかなか手が出ない時は大人が先にお手本も見せてあげましょう。色を混ぜるだけが楽しくなる子どもも少なくありません。混ぜるだけでも指先を使ってよい刺激になります。

手の感触が敏感になる頃でもあります、いろいろなものを触って感じて脳に刺激を与えてあげたいですね。もちろん紙の白い色がなくなるまで描いてもよいですが、画用紙を段ボールに変えて手形が残るようにして記念の手形としてとっておいて、周りにマスキングテープで額縁風にしたら素敵な作品の出来上がりです!まだまだお口に手を入れてしまう時期なので、安全な小さい子ども用の絵の具、サクラぺんてるの『ゆびえのぐ』『工作ポスターカラー』などもオススメです。終わったらパレットも、お洋服も一緒に子どもとお風呂で洗っちゃいましょう。

次に、2,『1歳半〜3歳くらいの線がしっかりしてきてなぐり描きの時期』

筆やクレヨンを振り回し紙以外のところにも描きます。

この時期は『デカルコマニー』がオススメです。

「デカルコマニー」とは、フランス語で「転写」を意味する、シュルレアリスムの芸術技法です。でもそんな難しいことはありません。

・画用紙、パレット、バケツに水、筆、絵の具を用意します。

・画用紙に筆などで絵の具を垂らし、乾かないうちに別の紙を押しつけると、予想もできない面白い模様が現れます。

一回だけではなく、何回も絵の具をのせていき、折ってスリスリ押します。紙の上でどんどん絵の具が雑っていき楽しい作品ができます。COCOYAYAJJARTではちょうちょや、こういのぼり、クリスマスツリーなど、季節の形を切り抜いてデカルコマニーをします。簡単な形なのでおうちでもできそうですね。

そして3,『3歳〜4歳くらいの偶然にかけた線や面を見て思いついたことを自己中心的に表現する時期』

「え?これママ?」と思う絵でも「これはママ!」と言い張ります。たまたまかけたハートの形見えるような絵に「ママみて!ハートかけた!」と。

この時期は『ぐっちゃぐちゃ』がオススメです。

・クレヨン、画用紙、パレット、バケツに水、筆、絵の具を用意します。

・まず大人がクレヨンで線をぐちゃぐちゃ描きます。

・水を多めに薄めた絵の具でクレヨンの線でできた図形の中を塗ってもらいます。丁寧に絵の具で塗る練習にもなります。でもはみ出したって大丈夫!クレヨンで描いた線なので薄めの絵の具であれば弾きます。

クレヨンが子ども、絵の具は大人と交代してみても楽しいです。パレットのうえでたくさん色をつくってみて、できるだけ、色分けしてみるとカラフルに仕上がります。よーく見てみると生き物にみえたり、いろいろな図形を発見したり、親子で探して見ましょう。

4,『3歳〜5歳くらいの自分の知っている形が描けるようになってくる時期』

顔がかけるようになり、家族を描くと自分が一番大きく、顔に手足が生えた顔人間が出現します。「うまくかけない!!」と怒ることも。

この時期は『にじみ絵』がオススメです。

・プリンカップ、画用紙、トレー、水彩絵の具、霧吹きなどを用意します。

・プリンカップに絵の具を水で薄めにといておきます。画用紙を霧吹きなどであらかじめ湿らせておきます。

・湿らせた画用紙の上に筆で優しく絵の具をのせます。できるだけゆっくり、静かにのせてみるとジワッとした絵の具がにじみます。

・赤、青、黄色の3色のみがオススメです。ぬれた画用紙のうえで絵の具が混ざり合い別の色が生まれる過程が楽しめます。

これも何かを描かなくてはいけない訳ではなく、だんだんと幻想的なふわっとした作品になります。筆を持つので何かを描きたい衝動に駆られると思いますが、何かを描きたかったら描かせてあげてももちろん楽しい作品に仕上がりますね。大人も一緒にジワッとしてみてください。

5,『5歳〜6歳くらいの自分のまわりの環境がを知るようになりモノや風景として描く時期』

太陽、空、雲、自分、お花、土を紙に描きなんとなくいつも同じ絵。お友達の真似も始まります。

この時期は『ビー玉コロコロアート』がオススメです。

・ビー玉、画用紙、トレー、テープ、絵の具を用意します。

・トレーに画用紙を貼って、絵の具をつけたビー玉を画用紙の上でコロコロ転がします。

大人がビー玉に色をつけてビー玉がお散歩しているよ!と声がけしながらどんどん転がしていきます。たくさんの色を使ってどんどんかさねていくとジャクソン・ポロックの作品のような躍動感のある活発な作品に仕上がります!何かを描かなければいけないのではなく、転がしてできた線の重なりを楽しみます。

6,『7歳〜物との重なり遠近感がなんと表現され、写実的に描きたい時期』

遠くのお家や、自分より小さなお花が現れます。

この時期は『たらし絵』がオススメです。

・プリンカップ、画用紙、トレー、絵の具、スプーンやスポイトなどの絵の具をたらすものを用意します。

・トレーに置いた画用紙の上に絵の具をたらします。子どもがトレーを左右上下に動かすとたらした絵の具がたら〜りと動きます。

まるで生きている生物のように、アメーバのようにどんどん広がっていきます。「ほら、絵の具がお散歩しているよ!」と声をかけながら。いろいろな色でどんどんたらしていきましょう。電車が好きな子どもには路線図のようにも見えるようです。街の地図にも見えるので、あとで家を書いたりして空想の街の地図にしても楽しいですね。

もちろんこのような段階に当てはまらなく素晴らしく才能を発揮される子どももたくさんいます。段階に関係なく興味をもった絵の具遊びを一緒にしても良いです。

「うちの子絵が下手で、、」なんて相談をうけることもしばしばありますが、「下手」と子どもにいわないでくださいね。大人には下手に見える絵でも子どもは一生懸命に表現しています。そんな時「下手ね。。」なんて大好きなお母さんお父さんに言われたら一瞬でお絵描きが嫌いになってしまいます。大人には「なんか汚している?」と思ってしまい、意味のないものと思いがちですが、この時に怒ったりしてしまうと子どもの発達が遅れたり、止まってしまったりすることもあります。反対に「すごい!」「素敵!」「綺麗ね!」「かっこいい!」「すき!」なんて言葉をかけてあげると喜んでどんどん成長していきます。お絵描きが好きになって、大人になっても使える『描く』というとても大事な表現方法を大切にしてほしいです。また、紹介した親子アート遊びは子どもと一緒に制作した時の、色が混ざって変わったり、滲んだり、伸びたりする制作過程楽しむことが大切ですね。今後も楽しいアート遊びをご紹介していきます。

COCOYAYAJJART講師 Ayako

https://www.instagram.com/cocoyayajjart/

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