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NY流「女性エグゼクティブ エレガント・プレゼンスの流儀」

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女性エグゼクティブ、リーダー、プロフェッショナルの為の、世界の舞台で通用する、格と知性と美しさのあるプレゼンスについてまとめます。
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記事一覧

「「私は見られなければならない」 エリザベス女王が貫いた完璧なプレゼンス」:『Forbes』連載

Forbesの連載13回目 は、今月9月8日、96歳でその生涯を閉じられたエリザベス2世のプレゼンスについて特徴的だったあることを、女王が残されたある言葉をもとに、色々調べながら、あのお姿の背景にあったであろうことに想いを馳せながらまとめた。 まずは本文をお読みいただきたい。 この事柄は、決して特別でも方法として難しくもなく、一般社会で生きる我々においても当てはまる。 違っていたのは、その立場における想像を超える重責と、それを全うする覚悟だ。 女王のおっしゃった言葉 “

ファッション視覚心理考:「ベージュ」 ~アンジェリーナ・ジョリーのベージュ vol.1~

久しく放置していたトピック「ファッション視覚心理考」。2018年8月にファッション視覚心理考: 「ストライプ柄」というタイトルで書いたものが、2022年の今に至るまでコンスタントに読んでいただけいて、全投稿記事の中でもview数は第2位。(1位は別記事なのだが、それよりも長い期間継続的に毎月閲覧上位に上がってくる) なるほど、その時その時に変わり揺れる、人の立場・状況・時代背景・その時の心理など様々な条件の掛け合わせを踏まえ、その時々の自分を置いてみることのできる、トレンド

「アカデミー賞で見せた、レディ・ガガの称賛すべきプレゼンス」:『Forbes』連載

Forbesの連載11回目 は、先日開催されたアカデミー賞授賞式での、あるとても美しい振る舞いと配慮について。それはライザ・ミネリのコー・プレセンターとして登場したレディ・ガガのこと。 日本のメディアでは、ビンタの一件ばかり報道し、この事柄がかき消されてしまっているのかもしれないけれど、「国際基準のエグゼクティブ・プレゼンス」を主として伝えている拙コラム、その根幹とも言えるこのグレース溢れるクラスアクトを、今ここで伝えずしてどうする?!と、取り上げた。 何故日本でこの美し

「高梨沙羅選手だけじゃない。メイクは「自分で自分を整える」手段」:『Forbes』連載

Forbesの連載9回目 は、現在開催されている北京五輪のスキージャンプに出場した高梨沙羅選手に対する「メイク」バッシングを受け、アスリートだけでなく多くのビジネスパーソンにとって、メイクをはじめとした自分を整えることは、強さに繋がるということを分析・解説した。 まずは本文を是非お読みいただきたい。 今回起こった状況の経緯や問題事項のあれこれは別として、彼女は本当に強い。そんな自分を作り、整えるセルフケアの方法の一つがメイク。この数年さらに言われるようになった、セルフラブ

「メリンダ・ゲイツ、10年前から揺るがない「自己表現」とは」:『Forbes』連載

Forbesの連載7回目 は、2022年1月1日公開という、おめでたいスタート。 今回のトピックは、12月7日に米フォーブスから発表された2021年「世界で最も影響力のある女性100人」のトップ5に入っており、過去にも同ランキング入りしている、世界的にも注目される機会が多い、筆者が常々気になっていた人物、メリンダ・フレンチ・ゲイツ氏について。 年末差し迫って入稿したこの原稿。「今回のコラムは華やかな話題なので、1月1日に公開させていただきました」との担当編集Tさんからのメ

「3人揃って「完璧な装い」 岸田内閣の女性大臣が残した印象とは」:『Forbes』連載

Forbesの連載5回目 は、10月4日に発足した岸田新内閣の、皇居での首相親任式と閣僚認証式の際の記念写真に見る、女性大臣3人のプロトコルに即した装いと、そこから分析できることについて。 今回は、外交官で元特命全権大使、リトアニア駐箚特命全権大使もお務めになった 白石 和子氏がご協力くださり、以前お目にかかった際に伺ったお話や、今回新たにお教えいただいた貴重な情報もコラムの内容に加えることができた。 白石さん、本当にどうもありがとうございました。 皆様、是非ご高覧くださ

「ファッションは政治? AOCの「富裕層に税金を」ドレスの意味」:『Forbes』連載

Forbesの連載4回目 は、2年半ぶりにリアル開催されたMet Galaに出席したNY州の下院議員 AOCことアレクサンドリア・オカシオ=コルテス氏と、彼女が着用したドレスに描かれた「TAX THE RICH」のメッセージについて。 ワシントンポスト誌に、「私が何をしても、朝起きたら、それについて何か言いたいことがある人がいるだろうという段階に来ていると思います」とAOCが語ったことが書かれていた。それを理解した上で行動をする彼女は強い。彼女のことを好きか嫌いかは別として

説き続けた人 ルース・ベイダー・ギンズバーグ、通称「RBG」の1周忌。

今日は9月18日。社会を変えようと説き続け、戦い続けた人、アメリカで最も尊敬され支持された女性最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグ氏、通称「RBG」の1周忌。 この記事はRBGが亡くなる前、2020年5月のもの。 「同僚の男性判事は性差別が存在しているとは思っていなかった。幼稚園の先生になったつもりで説き続けました」 ”人を動かす”とは、「説得」よりも「共有」「共感」の方が大きな原動力。その為にはずっと「言い続ける」「やり続ける」ことが不可欠。 正にGRITだ。

「NY初の女性知事、キャシー・ホークルが宣誓式で見せたリーダーの「品格」」:『Forbes』連載

Forbesの連載3回目 は、NY初の女性知事就任と、その就任スピーチで発せられた言葉によるメッセージ、それに伴うアピアランス、それらが総合された闘志と覚悟、品格のあるプレゼンスについて。 日本では前知事のセクハラによる辞任についてニュースとして取り上げられただろうが、キャシー・ホークル氏の就任についてはあまり語られていないかも知れない。 しかし、このNY州で初めて女性の知事が誕生し、新たな時代への重要なマイルストーンだ。 この記事を書くにあたり、就任スピーチを何度も見

「元オリンピアン、英国アン王女の動画メッセージが心に響くわけ」:『Forbes』連載

この度、『Forbes』にて新連載『国際基準のエグゼクティブ・プレゼンス最前線』が開始! 第1回目は『元オリンピアン、英国アン王女の動画メッセージが心に響くわけ』。 この映像が公開された後、米英の記事をいくつか目にしたのが、とても心に残る文章があったので、その日本語訳をこちらに紹介しよう。 ここに本物のロイヤル・レディがいます。彼女は、私たちが成功すること、何をするにしても英国を支援することに全力を尽くしています。彼女は、いわゆる特権階級の生活を送っていたにもかかわらず

22歳の詩人アマンダ・ゴーマンを輝かせたPantone2021の幸運の黄色

1月20日に行われた米国大統領就任式。 そこに招かれ、詩の朗読を行なったのが、アマンダ・ゴーマン。22歳の若き希望の星のような詩人だ。 ロサンゼルス出身で、ハーバード大学在学中から詩人や活動家としてアメリカ社会の分断に関する懸念を訴えてきた。 2017年、全国青年桂冠詩人(National Youth Poet Laureate)の第1回受賞者に輝き、一躍有名になった。 そんな彼女が就任式の招待を受けたのは先月末。米国議会図書館での朗読会を見たDr. ジル・バイデンの推

「ハリス次期米副大統領がみせた 多様な人種をも魅了する「勝利宣言」スピーチ」:『AdverTimes(アドタイ)』連載 vol.12

AdverTime(アドタイ)の連載12回目 は、前回のバイデン氏の勝利宣言に引き続き、アメリカ初の女性、黒人系、アジア系の次期副大統領となるカマラ・ハリス氏のスピーチとそのプレゼンスについて。 先週Precious.jpに掲載された筆者の記事では、スタイルについてフォーカスしているが、今回のアドタイ の連載コラムでの記事は、その存在感とスピーチを分析し、彼女が伝えたメッセージについて解説している。 また、掲載原稿では文字数の問題で省くことになってしまったのですが、バイデ

「女性初の米国副大統領が誕生!勝利宣言でカマラ・ハリス氏が「全身白の装い」に込めた思いとは?」:『Precious.jp』寄稿

先頃米国で誕生した、女性初、黒人初、そしてアジア系初の副大統領となることが確実になったカマラ・ハリス氏。 まさにガラスの天井を打ち破った彼女が、現地時間11月7日(土)夜に行ったアメリカ大統領選挙の「勝利宣言」という大舞台にどの様な装いで臨んだのか? 全身白を纏った理由、ボウタイ・ブラウスの意味、彼女がいつも身につけるパールの訳などの解説を寄稿した。 本稿では触れていないのだが、肩の長さで柔らかく整えられた髪、あまり色味を感じさせないけれど、きちんとしたメイクなど、解説し

NBC サバンナ・ガスリー氏のトランプ氏への反論「あなたは大統領、なんでもretweetする誰かのおかしな叔父さんじゃない」は、長年の心の声だったのだろう

10月15日、本来であればアメリカ大統領選 第2回目討論会の日だった。しかし、トランプ氏がCovid-19に感染、リモートで開催との話になると「リモートなら自分はやらない」とわがまま。それに対し、バイデン氏は「予定通りに行います」と、元々設定されていたABCの時間枠で対話集会を開催。一方トランプ氏も対話集会を開催し、NBCが放送。 バイデン氏は穏やかに有権者や司会者の質問に答えていた。また、放送時間が終わっても参加者と対話を続けていたそうだ。 一方のトランプ氏、モデレータ