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憧れのパークハイアット女子会②〜初めてのエッグベネディクト、恐怖のエクスプレスチェックアウト〜

9月13日(日)

私のパークハイアット女子会レポ①はこちら
メイコによるサプライズ裏側レポはこちら

酔っ払って記憶を失って寝たので、朝起きて一瞬どこにいるのかわからなかった。大きな窓の外に広がる広大な景色を見て、そうだパークハイアットだ、と思い出す。スマホを見ると朝6時。律儀に普段通りの時間に目覚めたらしい。飲み散らかして騒いでいたはずが、テーブルの上はきちんと片付き、飲み終えた瓶缶は一箇所にまとめられている。私が泥酔してから、二人が片付けてくれたのだと気づき申し訳なくなる。それぞれのベッドのサイドテーブルにはペットボトルの水とグラスまで用意されていた。私のペットボトルには「おめでとう」のくす玉がかかっていて、昨日の嬉しかった気持ちを思い出す。
2人が起きてくる気配がないので、ベッドでごろごろしたり、窓枠に腰掛けて外を眺めたりした。昨日とは打って変わってよく晴れている。
その後、朝サウナに入りに行った。中温のスチームサウナメインで。身体に残った酒が抜けていってすっきりする。
2セット終えて部屋に戻ると、2人が起きてきた。昨晩は、曇天で夜景にもモヤがかかっていたのだが、私が寝た後は夜景がとても綺麗だったらしい。

雨女、寝ると効力が弱まる説!

チェックアウトは13時なので、まだ時間はたっぷりある。のんびりと支度してモーニングを食べに、41階のレストラン・ジランドールへ。窓際コンチネンタルスタイルと単品とどちらも選べたのだが、迷った末にコンチネンタルスタイルに。
コーヒー、フレッシュジュース、ヨーグルト、グラノーラ、カットフルーツ、パンの盛り合わせとバターが次々に運ばれてきて、最後に卵料理。

3人とも卵料理はエッグベネディクトにしていた。メイコと私は生まれて初めてのエッグベネディクトだった。

↑はロッキー撮影。ぷるぷるの白身ととろとろのオーロラソースが可愛い。ぱっと見はモッツァレラチーズみたいだ。ロッキーはエッグベネディクトが好きらしく器用にナイフとフォークを使って食べ、作り方まで教えてくれた。
エッグベネディクトは添えられたサーモンと土台のパンのおかげでとてもボリューミー! しかし三種類のパンまで含めて私は見事に完食し、ロッキーの分までグラノーラをもらったのだった。グラノーラが好きすぎる。美味しくて幸せだった。

ロッキーが食事の終盤に頼んだアイスコーヒーのグラスがどでかくて、付属のガムシロップの器も普通のカップくらいあって爆笑した。

食事が終わって部屋で休憩してから、またクラブ・オン・ザ・パークへ。また2人はフィットネスへ、私はサウナへ。
一人でスチームサウナと水風呂を満喫し、ベンチでガン決まりしていたらメイコとロッキーがやってきた。メイコが最後にサウナに入るというので一緒に低温のサウナへ。わずかな時間だったけれど、ふかふかのバスタオルを敷いて裸で蒸されながらおしゃべりするのはなんだかとても新鮮だった。私はサウナもサウナ以外の趣味も基本的には一人で黙々と楽しむことが多いので、こうして友人と一緒に趣味で時間を共有できて、なんだかくすぐったいような気持ちだった。

最後にジャグジーで温まってから浴場を出る。脱衣所の奥にある休憩スペースへ。ナッツとドライフルーツとミネラルウォーターがもらえた。

豪華モーニングでお代わりまでしてお腹いっぱいだったはずなのに、ナッツもドライフルーツも好物すぎてもりもり食べてしまう。

しかしチェックアウトの時間が迫ってきたので名残を惜しみつつ部屋に戻った。ありがとうクラブ・オン・ザ・パーク。部屋のすぐそばにこんなラグジュアリーな空間があって思う存分サウナに入れて本当に幸せだったよ!

部屋に帰ってから超スピードで荷物をまとめ、宴のお菓子やアメニティを3人で山分けし、無事13時直前にチェックアウトを済ませたのでした。

フロントに立ち寄らず、手続きいらずでスピーディーにチェックアウトできるエクスプレスチェックアウトというシステムだったんだけど、後日メールで明細送付、追加支払いがあれば後からカード請求らしくて今頃になってびびっている。メイコとロッキーが用意してくれたお酒しか飲まなかったはずだけれど、酔っぱらった私のことだから深夜に起き出して部屋のミニバーに手をつけていないとも限らない。恐怖。

こうして、一泊二日を45階のラグジュアリーな非日常空間で過ごした私たちは、22時間ぶりに地上に降り立ったのでした。送迎バスが出た直後だったので新宿まで歩き、途中でカフェがあれば入ろうということに。
コンクリート、歩きづらい。ドトールの椅子、狭くて高くて座りにくい。今まで気にしたこともないようなささやかな不満が次々こぼれてきて、その都度「ああもう今すぐハイアットに帰りたい」と思ってしまった。たった一泊過ごしただけなのに。家の風呂にはいってタオルを使っても同じことを思うのは目に見えていた。

それでも、ドトールで写真を共有しながら、二日間の楽しかった思い出や二人が企画してくれたサプライズの裏話をしゃべっていると、やっぱりしみじみ楽しくて、矛盾するようだけれど、好きな人たちとしゃべったりおいしいもの食べて過ごせるなら、場所がどこでもそんなに関係ないんだよなあとも思った。

ズーシーという中国コスメブランドのアリスモチーフのアイシャドウパレットが今日発売ということで、三人でルミネのPLAZAに見に行ってから解散した。

一つだけ心残りは、「33」のバルーンを記念に持って帰りたかったのに、空気を抜くことができなくて手持ちの鞄に入らず、部屋に置いてきてしまったこと。

後から聞いた話によれば、サプライズパーティー開始時、私がバスルームでイヤリングをつけている間にロッキーがこの子を必死に膨らませてくれたらしい。

最初に見たときには、「33(歳)」という数字の数としての大きさに衝撃を受けて、私は「かわいくなーい」と言い放った(らしい。メイコのレポによると)のだけれど、そのバルーンの丸っこいフォルムとぴかぴかのフォルムは、数字の大きさに似合わずとてもかわいかった。とてもかわいかったので、パーティー中ずっと眺めている間に数字に対する抵抗感がどうでもよくなり、だんだん「33(歳)」という概念に対する愛着がわいてきた。これから一年間、年齢を聞かれたときに、ネガティブなニュアンスは一ミリもなく、笑顔で「33歳だよー」って答えられる気がする。そして、その度にハイアットの夜景をバックにぷかぷか浮いていたあのバルーンとサプライズパーティーを思い出して幸せな気持ちになると思う。

本当に、素敵な友人たちから素敵な贈り物をもらったなあと思います。ちなみに、くす玉の方はちゃんと持ち帰ってアクセサリー棚に飾ってあります。

楽しい気持ちで帰って、持ち帰ったアボカドチーズおかきやナッツを食べた。楽しい気持ちだから楽しみにしていた本を読もうと思って、こだまさんの『いまだ、おしまいの地』を読んだ。

「九月十三日」の章を読んで、村上春樹口調の脱毛サロンスタッフのくだりに笑って、そしてふと、今日が九月十三日なことに気づいた。私にとっても九月十三日は特別な日になった。

プロローグとエピローグが特によかった。個人的な思い入れ。

オートミールを食べて、軽く筋トレをして、エプソムソルトを入れた狭い湯船に浸かって、使い古したフェイスタオルで身体を拭いて、寝た。非日常を楽しみ尽くして、私は私の日常に帰ってきた。

#日記 #エッセイ #パークハイアット #女子会 #サウナ #モーニング #こだま

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