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入稿直前なのに日記

10月25日(日)

午前中、新刊日記本の編集作業を進める。ページ数がついに確定。前回よりやや多い230ページになった。合間に筋トレをし、こんにゃくゼリーをばくばく食べる。今日はドーミーイン神田プレミアムに宿泊する予定。15時のチェックインに間に合うように支度をして、本屋に寄ってから向かう。ホテルの近くのやなか珈琲で本日のコーヒーMサイズを調達する。これは毎回恒例になりつつある。

フロントはかなり混んでいた。順番を待ってチェックイン。すぐ館内着に着替える。早くサウナに入りたい気持ちをぐっとこらえて、まずは一週間分の日記書き。その後編集作業に戻って、きりのいいところまで進めてからサウナに入りに行った。サウナは相変わらず湿度低めの温度高め。体が冷えて汗がでるまでに時間がかかる。壷湯のような一人用の水風呂でリラックスして、露天の休憩スペースでぼんやりする。夜はかなり気温が低くてすぐ体が冷やされてしまう。部屋に戻って原稿を進めると夜九時過ぎ。今度は大浴場でゆったりお湯に浸かる。湯上がりどころのアイスキャンディーのサービスが嬉しい。そのままフロント脇の食堂に向かい、宿泊客に無料提供される夜鳴きそば(醤油ラーメン)と缶チューハイをいただいた。

夜食感が楽しい。チューハイの残りを部屋に持ち帰って、飲みながら編集作業を続ける。シモンズのダブルベッドでゆったりと眠った。

10月26日(月)

編集作業を進めてからサウナへ。のんびり二セット汗をかいて上がる。POLAのB.Aのローション&ミルクの試供品が三日分あったので、今回の原稿合宿に持ってきていたのだが、ケチって、風呂に備え付けられていたふつうのPOLAのアメニティを使ってみたら一気に肌に赤みが出て荒れた。B.Aの使用感のすばらしさを思い知ることになった。高いだけある。

朝食付きプランにしていたので、昨晩夜鳴きそばを食べた食堂にまた向かう。ビジネスホテルとは思えない種類豊富な豪華ビュッフェで、ついつい食べ過ぎてしまった。

この写真にプラスしてローストビーフやら唐揚げやらヨーグルトやらフルーツも食べた。部屋に戻って11時ぎりぎりまで編集作業を進め、チェックアウト。サウナも食も満喫して楽しいビジホステイだった(目的は原稿合宿)。

神田からJRで新宿に出て伊勢丹に向かう。予約していたM.A.Cのホリデーのアイシャドウパレットを受け取って、名曲喫茶らんぶるへ。リサーチ通り、地下のスペースは広々していて静かで編集作業を進めるにはうってつけだった。朝あんなにたくさん食べたのに、うっかりケーキを頼んでしまう。

アーモンドクリームのケーキとか食べたくなってしまうでしょ。

途中でT氏が合流。一通りバチェロレッテ7・8話の話をする。ローズの歌とローズの母について。そして最終回直前スペシャルの男性陣について。

その後ピカデリーに移動して「スパイの妻」を観た。高橋一生と蒼井優の組み合わせは「ロマンスドール」以来、そして黒沢清の映画は「旅の終わり、世界の始まり」以来だった。どちらもつっこみどころの多い映画だったので、そう考えると今回の「スパイの妻」もやや先入観が入ってしまったけれど、実際観てみると、やはり脚本に「うーん」と思うところが多かった。暴こうとしている「真実」のスケールの割に、行き当たりばったりな印象が拭えないというか。映画だとあれだけど、ドラマなら気にならないかな。前半の蒼井優の時代感を反映した演技、そして後半の鬼気迫る演技はすばらしかった。地元に戻ってきてから、GOTOの地域クーポン(電子)があったので、使える店を調べて、成城石井でドライフィグとプルーンを買った。その後行きつけの海鮮居酒屋に行く。日本酒を飲み、ぶりの刺身や塩焼きそばなどたらふく食べる。一日中食べていた気がする。帰ってからもドライフィグを食べた。

10月27日(火)

朝、もちろん体重が増えていた。体がどんより重い。昨日買ったアイシャドウパレット、ラメの入ったパープルをメインで塗ってみるとメタリックな光沢があってとてもよい。

昨日職場で、私が休みで映画を観ている間にささやかなトラブルがあったので、その対応等をする。

最近、仕事もプライベートもぜんぜん頑張っていないなと落ち込むことが多いし、季節的に体調も悪くて憂鬱だけれど、同僚や仕事相手に対して寛容になったというか、「生きているだけで(出勤しているだけで)えらいよ」と本心から言えるようになったのでそれはよかったかなと思う。夕方は憂鬱な会議。

帰宅後はひたすらスクワットをする。疲れているので早々にベッドに入った。

10月28日(水)

昨日に引き続きのトラブル対応。それ以外も一日ばたばたしていた。退勤して、家で無心でドライフィグやプルーンを食べる。
zoomをつないで詩の表現教室を受講。提出した詩、終わり方がこれでいいのかなと納得いっていなかったのだけれど、やはりそこを指摘された。全六回の講義は次回が最後。あっという間だったなと思う。最後は合評会ではなく朗読会をするそうだ。いつものように詩が紙に印刷して配られることはなく、声のみで伝えなければならないということで、どんな詩をどんな風に朗読するか考えなければならない。しかしまずは文フリに向けて無事に新刊の入稿を済ませなくては。

10月29日(木)

朝はオールドビーンズの豆をひいてコーヒーを飲む。買ったばかりのアイシャドウパレットのピンクラメで化粧をしてまぶたがきらきらになる。気持ちはぜんぜんきらきらしない。

原稿だけでなく、仕事の〆切も立て込んでいるのだった。人の書いた文章をチェックしたり、自分が書いた文章を直したり、書類を揃えたり。他の人がチェックした文章をさらにチェックしなければならないこともあってそれが苦痛で仕方ない。

なんとかこなして退勤。帰ってからすぐ新刊の編集作業をやる。一日中こんな作業をしている。
22時半頃にベッドに入った。明日早起きしてバチェロレッテの最終話を観るためだ。深夜0時公開なのだけれどリアルタイムで観たら寝不足必至なので、翌朝に回す私えらい。

10月30日(金)

気合いを入れて早寝したせいか熟睡できず、3時半ごろ起きる。さすがに早すぎるので一時間ほどベッドの中でじっとしてから起き出した。そして5時頃からバチェロレッテの最終話を見始める。そのまま連続してアフターファイナルローズ(スタジオトーク回)も見る。

・泣いている萌子さんを見ると一緒に泣いてしまう。

・某参加者男性の涙にはまったく心動かされず。自己開示しようにも開示するものがほんとうにないんだろうな。

・ファイナルローズの前に萌子さんが「板東さん私の旅を見守ってくれてありがとうございました」って言っているのを見て泣く。あの極限状態にあって他人への気配りと感謝を忘れないのすごい。

・ひな壇芸人と化した男性陣の多くは相変わらずミソジニーがひどい。サーファーは本当に自分と違う意見を受け入れる気がなかった。(本編で「子どもには学校は行かせる。俺が楽しかったから」と言った時点で露呈していた)

・岡村の人をバカにした感じも最低。人の仕草真似るとか、人が大事にしてるものを茶化すとか。

・ロマンチックラブイデオロギー!

・結論…結婚に関する萌子さんの考えを否定するわけではないと前置きした上で、やっぱり、こんな聡明で自立した自他を尊重できる人に、「子供がほしい」→「だから次付き合う人と結婚する」と思わせてしまう現代日本社会が地獄だと思ってしまう。

・そんな人に「だから結婚できない」なんて言葉を投げつける人がいるのも本当にヘルジャパン。萌子さんを避難してたひな壇男たちもそうだけど、人間に優劣つけて安心したいだけ。

・「人に納得してもらうために自分の人生の選択をしていない」ときっぱり言い切った萌子さんはさすがだった。永遠に推し。

というわけで朝から泣きはらして出勤。講演会を聞き、〆切間近な書類作成を複数こなし、毎週やっている仕事もこなして16時過ぎに退勤した。

T氏と神保町の台南担仔麺に向かう。私の中での台湾料理ブームはまだ続いている。ランチでしか来たことがなかったのでいろいろな料理が食べてみたかった。小籠包もミミガーもエビ餃子もどれも美味しかったけれど、特にすばらしかったのは台湾風のオムレツ。外側がかりかりに揚げ焼きされていて中はふわふわのとろとろ、カステラとチーズケーキを合わせたような食感でとても幸せな味がした。紹興酒ではなくカリフォルニアのワインを空けた。ひとしきりバチェロレッテの話ができたのでだいぶ精神的に落ち着いた。歩いて帰宅。どう考えても寝不足なので早々に寝る。

10月31日(土)

朝はコーヒーを淹れた。午前中は淡々と仕事。昼から、〆切間際の仕事と顧客の個別対応でばたばたする。慌てて昼食にオートミールリゾットを食べて、14時からイベントの司会業務。その場にずっといなければならず、他の仕事が進められないのがつらい。

〆切間際の仕事のために、休みのはずだった明後日出社しなければならないことが決まってさらにつらい。

帰って新刊の編集作業を進める。また早々に寝る。睡眠時間を削るとてきめんにだめになりそうな予感がある。

11月2日(日)

七時頃起き出す。喫茶店モーニングでもしながら新刊の編集作業を進めようかと思っていたが、foufouのベロアワンピースの再配達依頼をしたので予定を変更して在宅して作業。作業も佳境で、体裁を整える方向。

届いたワンピースがあまりに光沢があって美しく、着心地もさわり心地もよくてうっとりしてしまったので、着て出かけて外で編集作業を進めたい気持ちになる。

T氏が日比谷に行くというので、銀座で待ち合わせることに。私は夏の終わりに香水を買ったセルジュ・ルタンスの旗艦店に行きたかったので、付き合ってもらう。目当てのマスカラを購入した。テスターはあったけれど睫毛に塗ってみることはできなかったのでやや博打ではある。ずっとささやかなもやりを感じながらデジャヴやUZUのマスカラを使い続けてきたので、これだという一本だったらいいなあという気持ち。

老舗の洋食屋さん、ア・ヴォートル・サンテ・エンドーでオムライスとカレーを頼みシェアして食べる。

オムライスが有名なお店だそうだけれど、ごろごろと肉や野菜が入ってジューシーなカレーもとても美味しくてワインによく合って幸福。昼のワインは一杯でも酔う。マッチングアプリか誰かの紹介で初対面らしい隣の席の男女の会話が気になって仕方なかった。

神乃珈琲に入ってブレンドとプリンをいただく。ドトール系列らしいけれど、ソファっぽい椅子が高級感があって座り心地がよく、テーブルも広くて落ち着いた。私は編集作業をひたすら進めた。

その後バーで軽く飲む。シャンパンとブランデー。

有楽町イトシアの酒屋併設の飲みスペースでさらに飲み、解散。半日だらだら過ごしたのは久々で新鮮だった。楽しかったけれど完全に編集作業からの逃避感がある。

買ったマスカラを塗って満足してすぐ風呂に入る。寝る。

11月2日(月)

いやだいやだと思いながら出勤。書類さえ揃えばすぐ提出して業務終了するはずが、偉い人の承認がなかなか降りず三時間近く待たされる。無駄! 喫茶店モーニングに間に合う時間に職場を出るつもりで朝もほとんど食べずに出社したのに、結局昼近くになってしまって泣きたい。空腹だったので予定変更して神田でランチすることに。昨日おいしいカレーを食べてカレー心に火がついていたので、検索して出てきたスパイスボックスというカレー屋に向かう。一種セットと二種セットが合ったので迷わず二種セットに。そして追い課金して高い本日のカレーを頼む。ビーフキーマとフィッシュカレー。どちらも「辛」で大ボリューム。

カレー心を満足させることができた。

RAKUSPA1010へ。炭酸泉に浸かって温まってから、休憩スペースのデスクで日記本編集作業を進める。表紙デザインについてメイコと打ち合わせたり、裏表紙に使う写真を選んだり、各月の日記の振り返りを書いたり。

サウナで凝り固まった体をほぐしてから帰宅。気がかりなことがあるとととのわない。


11月3日(火)

休日出勤で愛想をふりまく。立ち番中はひたすら立ったままできるエクササイズをしていた。

リモートワーク部屋で仕事や執筆を進める。帰宅後もひたすら作業。

「金曜15時〆切だけど木曜中には入稿したい」とメイコに伝えると、「私もサイト確認してたんだけど、入稿は木曜までじゃない?」と言われる。もう一度確認したら本当に木曜15時までだった。あやうく〆切をぶっちぎって本が出ないところだった。私の本なのに、デザインも編集も請け負い、その上スケジュールまで把握してくれているメイコ。私のような人間が半年に一度本を作れているのは8割以上メイコのおかげといっても過言ではない。神様仏様メイコ様である。

そうなると水曜中に入稿したいけれど、いけるのか私。一昨日パソコンを持って出かけたのに喫茶店でちょろっと作業しただけで半日飲み歩いていた自分を呪う。


11月4日(水)

朝、ドライヤーでパンツを乾かす。何もかもが回っていない。職場でインフルの注射を受けるも、財布に金がなくて先輩女子に払ってもらった。何もかもがだめ。

早退届を提出し、15時半に職場を出て、近所の作業向きの喫茶店に駆け込んだ。在宅勤務をしていた頃によく来ていた店だ。神保町界隈の準喫茶を新規開拓している余裕はない。

空腹だったので人気メニューのグラタンを食べる。クリーミーでおいしい。

そしてコーヒーを飲みながら新刊あとがきを書く。二時間ほど執筆&編集作業。

帰ってから息つく暇もなく誤字脱字のチェック。誰だよ230ページも書いたのは。私だよ。最初から最後まで目通すだけで何時間かかるんだよ。タグや太字箇所の修正も始めるときりがない。後半はじっくり見る余裕がなくて駆け抜けた。

日付が変わる前にようやく完走し、メイコにデータを送る。すぐ返事が来る。メイコが何も言わずに待っていてくれたことがありがたすぎて泣く。「思ったより早かった」と言ってもらう。やさしすぎる。仕事で同僚の作業待ちになるとき、私は絶対いらいらしてしまうけれど改めよう。メイコのような人間になろう。
メイコが本文データの最終調整をしてくれて、その後LINE通話しながら無事に入校を完了したのでした。

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