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「恋してるんでしょッ」と言われたら「してる」と返すしかない。

9月1日(日)

ハロコンこと、Hello! Project 2019 SUMMER「beautiful」@中野サンプラザに行ってきた。

アイドルのコンサートに足を運ぶのは、AKB48渡辺麻友の卒コン以来。もう二度とアイドルを生で見たり、見たいと思ったりしないと思っていた。それはもう、予感というよりは決意で。何かを追いかけたり誰かに恋いこがれたりするのは、基本的に時間と労力と金がかかるしんどいことっていう認識だった、私の中で。

その後は、AKB48岡田奈々や欅坂46平手友梨奈に目をひかれたりはしつつ、特定のアイドルに興味を持ったり推しを作ったりすることなく過ごしてきたのでした。

そんな私とハロプロの出会い。親しくしていた友人がハロオタだったり、早稲女同盟にもがおちゃさんという道重さゆみさんのガチオタがいたり、大森靖子という好きなアーティストもあんなかんじだったりして、ハロプロという沼はうっかり足を滑らせたらきっとやばいのだろうなという意識はずっとあった。

初めてハロを生で見たのは、多分昨年、たまたま出先のラクーアで、メンバー脱退騒動の直後、五人体制になったばかりのこぶしファクトリーを見かけたときでした。

ハロオタの友人から、メンバー脱退して大変だ、という話は聞いていたので、ちょうどそんな時期に「明日テンキになあれ」のパフォーマンスを見て、そんなに揺らいでて人数減ってもこんなハイクオリティなパフォーマンスができるって何者なの?と思ったのだった。

それから二年。大森靖子ソロを見に名古屋に行った翌日、あげは宅に泊まったときになぜか寝起きにTIFのハロプロ研修生ユニット実況を見せられて。これはほんとにやばかった。窪田T着て映り込んでた人の気持ちがわかりすぎたし、るるちゃん熱中症大丈夫?ってオタがコメントしていた金光留々ちゃんは、華奢で幼い雰囲気で、一歩間違えたらロリで、でも、声もダンスもすごくて、あれこれで本調子じゃないんだ?! っていうほどかっこよかった。

「研修生でこの完成度ってどういうこと?デビューしたらどうなっちゃうの?」と日記に書いたところ、件のハロオタの友人・ロッキーから、BEYOOOOONDSっていう明日デビューのグループがあるよ、と言われ。見てみたらまあハマりますよね。元々中学演劇部で自分で脚本書いてた私は、女子がそれぞれに役割あってそれを楽しそうに演じてる、的なパフォーマンスに本当に弱いのです。で、友人に「BEYOOOOONDS生で見たいんだけど」と言ってみたら、ちょうどハロコンあるから行こうよ、研修生もこぶしも出るよ、と誘ってもらって、じゃあ行く行く、となったのでした。各グループの最新曲+何曲か予習して当日を迎える。

PV見た感じだと、クオリティとかっこよさだったらやっぱりこぶしファクトリー一択なんじゃないの?というかんじ。みんな美人だけど特に井上玲音さん美しいですね!と思っていた。

最初は私でも知っている「泡沫サタデーナイト!」から怒濤のメドレー。このときは、こぶしやっぱりかっこいいなあ!というかんじ。人数多いと顔とパフォーマンスを認識できなかったこともある。

本編が始まると、予習では全然ハマらなかったカントリー・ガールズの王道っぽいアイドルソング「夏色のパレット」がすごく響く。中でもショートボブの子の透明感めっちゃすごいな?とびっくり。

さらにアンジュルムでも「赤いイヤホン」サビのいいところ歌ってるショートボブの子最高じゃん、と思って見ていたら、後からその二人が同一人物だとわかりました。なにもわかってなくてすみません。カントリーとアンジュルム兼任の船木結(ふなきむすぶ)ちゃん、本当に最高です。私が推すアイドルはだいたい「いい意味で昭和感ある正当派」アイドルで。帰宅してから、船木さんが同期の梁川さんとやってたザ・カシューナッツの動画を見て、やっぱりこの子だ! と確信しましたね。

以下、箇条書きにしようと思ったけど箇条書きになってない所感

①PVではわからない、各グループの長身メン、加賀楓さんや前田こころさん、やっぱり本当に目をひいて、宝塚男役に負けずとも劣らない破壊力あるなと思いました。かっこよかった! 加賀さんとか、モー娘。単独だったらもっともっとたくさん見せ場あるんだろうなって思う。すてき。

②研修生の新曲「悪いヒト」がノリノリすぎて誰かがTwitterで初期ポルノみたいって言ってたけど本当にその通りで、初めて聞いたけどめちゃめちゃ楽しかった。各サビの後、メンバーが持ち回りで「クリティカル・『ヒット!』」を打ち出すシーンがあるのだが、一回目のそれが不意打ち過ぎて可愛すぎて尊すぎてまじで打ち抜かれてしまい、胸を押さえて腰抜けたかと思った。あのとき私は一度死んだ。今回誘ってくれた友人がその瞬間を観測して「これは連れてきてよかった」と思ったらしい。

③つばきファクトリーは「今夜だけ浮かれたかった」の浴衣PVの可愛い雰囲気のイメージが強かったのですが、新曲「ナインティーンの蜃気楼」も、「今夜だけ浮かれたかった」もダンスがめちゃめちゃかっこよかったです。すきすき。

④Juice=Juiceは、「「ひとりで生きられそう」ってそれってねえ、褒めているの?」が生でもやっぱり刺さりすぎて泣くかと思った。キユーピーちゃんみたいな子がとてもすてきですね。「Fiesta!Fiesta!」も盛り上がりがすごかった。

⑤BEYOOOOONDSは四曲とも、「待ってましたー」ってかんじで会場の熱気が最高潮なかんじだった。他グループのオタにも期待されて、満を持してデビューしたんだなと思うと涙ぐましい。究極のダイエット曲こと「Go Waist!」がメンバーも会場も参加して一体になって盛り上がったし、そもそも本編冒頭の「ニッポンノD・N・A!」が楽しすぎた。ノリがDAPUMPのU・S・Aみたいなかんじで、初めてライブに来る私でさえ気づいたらガチで叫んでいた。ぜひ新人賞的なものに食い込んでほしい。あと、今日はもちろん聞けなかったけどCHICA♯TETSUの「都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて」がAKBの劇場ユニットを彷彿とさせる王道アイドルソングですごくすごくすきです!

⑥こぶしは相変わらずかっこよかったけれど、逆に言うとどの曲もどのメンバーもずっとかっこいい路線で、もちろんそうじゃない曲そうじゃない表現もあるのだと思うけれど、自分が元気じゃないときに推すにはなかなかしんどいかもしれないぞ、という印象を受けました。にしてもやっぱり本当にみんなかっこいい。

⑦アンジュルム、和田さんがいなくても「赤いイヤホン」を大事に歌い継いでるのが素人目にも本当に伝わってきて、失礼ながらガチの正当派美少女ばかりじゃないのにこんなに一人一人が目を引くのはすごいなと思いながら見ていた(個人的に船木さんは別格)。その後シャッフルを終えた後の後半戦のアンジュルムの衣装が、みんなばらばらでそれぞれがそれぞれの良さを引き立てるかんじの私服っぽいものをまとっていて、たとえばかみこさんは黒白のストライプのパンツルック上下に大きなバラ柄が入った衣装で、こんなのこの美少女の他にだれも着こなせないよなというかんじで、これだけみんな個性豊かで、ファッションや表現力で遊べたらそりゃ女子人気増すよな、と思って見ていました。それでいて最終盤の「夏将軍」みんなでめっちゃタオル振りまわすんだぞ。行ったことないけど女子校の体育祭かよ。楽しすぎたよ。

というわけで、見に行く前は「やっぱりこぶしファクトリーがすごいんじゃないの?!」という感じだった私が、カントリー・ガールズとアンジュルムでかわいいとかっこいいをどちらも体現する船木結さんにどはまりし、先に期待できて応援してて楽しそうなのはBEYOOOOONDS、一人一人や一曲一曲を知っていって深く愛せそうなのはアンジュルム、という結論になりました。完全に沼に足を踏み入れようとしている今、このささやかな日常の備忘録になにを記せばいいのかまったくわかりませんが、とりあえずBEYOOOOONDSのデビュー曲「眼鏡の男の子」から、この台詞で締めさせていただきます。

「恋、してるんでしょッ」

「してる!!!!!!!!!!!!!!」

うおおおおおおおおおおこれが恋かあああああああああ。

「恋を我慢するなんて青春の無駄遣い!」

「無駄遣いッ」

うおおおおおおおおおおこれが(失われた)青春かああああああああああああ。

というわけで、お金も気力もないけれど、心を決めて一歩踏み出してまいります。
もちろんアンジュルムック買って帰った。現金足りなくてカードで。

トップ画は、帰りに打ち上げで食べたとり刺身と、今日ハロコンに連れて行ってくれたロッキーの推しの森戸さんです。かわいい。

#日記 #エッセイ #ハロプロ


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