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アイラ島旅行記 第一弾

昨日、アイラ島に一緒に旅行に行った同僚と久しぶりにオフラインで飲み会。
最初から最後までウイスキーで、
ストレートで飲んだり、
ロックで飲んだり、
水割りにしたり、
ハイボールにしたり、
結局、5時間!
おじさん3人でウイスキーの事を話していました(笑)

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お邪魔したお宅は近所で、
行きは歩いて30分くらいだったんですが、
帰りは1時間かかり、
ウイスキーの余韻を帰り道に楽しんでいたようです(笑)
(あまり記憶が定かではないです)

飲み会の時に話題になったのが、
2月に行ったアイラ島旅行の話。

もう半年くらい前のことになりますが、
備忘録的に旅の思い出と
アイラ島への旅行を計画している方へアドバイスになればと思います。

<旅行の行程>
2月28日(金曜日)
仕事終わりで、ロンドン→グラスゴー
その日は空港近くのホテルで一泊

2月29日(土曜日)
グラスゴー→アイラ島
貸し切りタクシーで蒸溜所を巡る。

3月1日(日曜日)
午前中引続き蒸留所巡り。
昼に出る便でアイラ→グラスゴー→ロンドン

2月28日
正直、仕事は手につかなかった。
20年憧れていたアイラ島に行けるんだとずっとワクワクしていた。
「2月にスコットランドに行くなんて、頭おかしいのか?雨と嵐ばかりだぞ」
とイギリス人の同僚に脅されていたので、
「天候不良で欠航とかやめてくれ」
と天気予報とにらめっこしていた。

早々に仕事を終わらせ、一度自宅に戻った。
準備をして、妻と空港へ。
最初の関門は、空港まで間違えないで行けるかだった。
今まで、
国際便に乗り遅れたり、
レンタカーが借りられなかったり、
電車で逆方向に乗ったり、
日本でも海外でも、旅行にいけば色々問題が起こりがちだった。
(ほとんどの原因は事前の下調べ不足w)

リバプール駅から空港行きの電車に乗って、
グーグルマップで現在地が空港に近づいているのを見てホッとした。

2月のロンドンは日暮れも早く、
住宅地を通り、郊外にある空港行きの電車には、
疲れた感じのサラリーマンがたくさん。
「金曜日の夜だから、もう少し活気があってもいいんじゃないかな」と
20年来の夢が叶う僕は思うけど、
隣のサラリーマンは「競馬で10万円負けてもこんなに肩を落とさないだろ」
ってくらいぐったりしている。
向かいの作業着のおっさんは、
100kmマラソンで80km地点でリタイヤしてしまい、
完走できず心をポッキリ折られ、
フルマラソン2回分の身体の疲れを
ただただ甘んじて受けているような顔をしていた。

そんな疲れた顔の乗客も
郊外の空港に近づくにつれて
三々五々に下車していき、
次第に大きなトランクを持った旅行客が増えていった。

とりあえず空港に無事につき、
予定通りにフライトが飛ぶようだったので、ホッと一安心。
安心すると、お腹が空いてきたが、夜の空港はあまり何もなく、
結局、バーガーキングを食べた。
明日に備えて、お酒は控えた。

定刻にグラスゴーに到着した。
その日は空港から歩いて5分のホテル(モーテル?)に泊まった。
次の日も朝早いので、本当に寝るだけの部屋を予約したが、
予想以上に安かったのが印象的だった。
その割にホテルもキレイだった。
廊下にオイルヒーターが等間隔においてあり、
僕が行った時もヒーターはついていたが、
スコットランドの冬は厳しいんだろうなと少し寂しい気持ちになった。

2月29日
朝6:30、ホテルから外に出ると、快晴だが、キーンとした寒さが襲ってくる。
体感的には摂氏5度もないだろう。
普段なら、寒がりの僕は「ホテルに戻りたいな」と思うが、
アイラ島が目前に迫っているので、
寒さも感じず、ズンズン空港に勇み歩んでいく。
頭に流れていたのは、レ・ミゼラブルの民衆の歌(笑)


グラスゴー空港は小ぶりの地方空港で、
迷う事もなく、預ける荷物もなく、
全てがスムーズ。
旅の行程でスムーズ過ぎて
逆に慎重になっていた。

しかし、何も起きず飛行機へ。

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あまり小さい飛行機に乗ったことはなかったが、
今回の飛行機はこれだった。
プロペラ機は初めてだったが、
飛行時間は45分なので、
ちゃんと飛んでくれさえすれば全然気にしない。
結局、乗り心地もよく、飛び立つ前に寝て、着陸した振動で起きた(笑)
乗り心地さえ感じる前に寝てしまったというのが、本当の所か?

僕は寝ていて気づかなかったが、
一滴も飲まない妻が上空からでもラフロイグの蒸留所が確認できたそうだ。

ついに夢にまで見たアイラ島に到着。
空港はこんな感じ。本当に小さな空港。

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待合室はこんな感じ。
本当に最低限の設備で稼働しているようだ。

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予約したタクシーが来るまでちょっと時間があったので、
散策してみると、↓こんな感じ。

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結局、この島はずっとこんな景色が続いていく。
羊が多く、牧歌的な感じはするが、
気温が低いせいか、荒涼としたイメージ。

そして、風が非常に強い!
ビュービュー吹くので、会話もままならない。
気を抜くと吹き飛ばされそうになるくらい強い風。
乾燥しているというよりは、
いつも分厚い雲に覆われて足元は濡れてぐちゃぐちゃしている。
僕らが滞在した1.5日の中、1日以上は雨が降っていた。
雄大な風景ではあるが、どこか陰鬱としている。
南カリフォルニアのさんさんと太陽が輝き、
カラッとした暑いビーチでビールを飲む風景の真反対。

そうこうしているうちに、タクシーがやってきた。
今回の旅は7人もいたので、大型のタクシーを借り切った。

スコットランドに来て、僕が何気に心配だったのは、言葉。
まだロンドンの人が話す英語にもそんなに慣れていないのに、
全く発音が違うスコットランドアクセントを理解できるか不安だった。
一応、今回、僕がこのツアーを企画しているので、
現地のタクシー運転手やホテルの人とのコミュニケーションは
なるべく円滑に進めたい。
今回のツアー参加者の7人全員ロンドンに住んでいる人なので、
最悪、誰かがわかってくれると思うが、
「ろいぐさんって全然言うことわかってなかったねw」
とか言われるのも不本意なので、(ただの見栄っ張りか?)
仕事で通訳をする前くらい、アクセントを下調べして、耳を慣らした(笑)
YouTubeで動画を片っ端から見て、研究した。

タクシー運転手に挨拶をして、
スケジュールを話していると、
下調べの効果もあって、100%理解できる。
「さすが、俺!下調べした甲斐があったわ」
って誰にも分からないようにほくそ笑む。
ここで、「俺ってすごいでしょ」って言うと全然かっこよくないので、
あくまで、自然にコミュニケーション出来ている体裁を保つのが大事(笑)
「俺くらいになると分かり合えちゃう的な」www

大型のバンに乗り込み、出発。

最初に目指すのは、ポートエレン。
ご存知の方も多いかもしれませんが、
昔、ポートエレンと言う名前の蒸溜所があったのですが、
1983年に閉鎖されました。その後、製粉所となっていました。
今年1月のニュースでは、ディアジオ社がこの蒸留所を再興し、
12年のビンテージのついたウイスキーは2032年にはできるのではないかと
ディアジオ社は説明しています。

そして、今でも一度潰れる1983年以前に作られてたウイスキーが流通しています。以前、僕はこのウイスキー(バースイヤー)を飲んで、
「世の中にこんなうまい飲み物があるのか!」と感動。
密かに「この蒸留所を再興したいな」と20代の僕は思っていましたが、
ディアジオ社に先を越されるとは、、、チッ
ちなみに今まだAmazonでポートエレン買えます!
40万円ですけど(笑)

今は、製粉所として動いているので、中の見学はできませんでした。
全景が見える対岸から撮影しました。
小さく「PORT ELLEN」と書いているのが見えますでしょうか?

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僕の中では、劇的胸アツの瞬間だったんですが、
他のツアー参加者のテンションがイマイチ(苦笑)

実は、今回のろいぐアイラ島ウイスキーラブラブツアー参加の7名の内、
ウイスキーにあまり興味がない人が過半でした(汗)
しかも、ウイスキーを飲む人でも、
ポートエレンを知っている人はかなりのマニアで、
普通の東京のバーに行っても、ポートエレンは置いてないです。
「完全に自己満足だな」と思いながらも、写真撮影終了。
「寒い寒い」と小走りにみんな車に戻っていく。

次はお待ちかねのラガブーリン。

ラガブーリンまでの間、運転手と世間話をしていると
なんと彼はポーランド人であることが判明。
「だから英語がわかったんだ。。。」とガックリ。

このへんで次回へ続きます。

本物のアイラ島の旅行記を読みみたい方はこちら↓からどうぞ。
20年経っても色あせない村上春樹の言葉で語られた
アイラ島、ウイスキー、そして、牡蠣。
僕の憧れの原点のような本です。
旅行記のタイトルが
「もし僕らのことばがウイスキーであったなら」
ってカッコ良過ぎない?


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