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初めて行ったGLAYのライブの話 -後編-

※-前編-はこちらから。


さて、無事にチケットもGETし、行く手段もなんとか確保できた私。

いよいよGLAYに会える日がやってきたのです。


GLAYを好きになって数年。

田舎者女子高生ながら、いろいろ知識は得て、それなりに曲も覚え、

いざ!!と意気込んではみるものの…

やはり初めてのGLAYライブ。


今でも残っている部分はありますが、当時のGLAYやV系のライブは、

がっつりコスプレをしたお姉さん達がかなり多く、

いろいろと濃いめのバンギャなお姉さん方がたくさんいて、会場を仕切っているという印象があったので(あくまでイメージ)、

行きの車の中は、ものすごくドキドキしていた記憶があります。

どっちかというと、もうGLAYに会えるドキドキより、

友人とちゃんと合流できるのかとか、

会場にちゃんと入れるのかとか、

怖いお姉さんに絡まれたりしないかとか、

無駄な心配ばかりしていました(笑)



そして、無事会場に付いたのが夕方頃。


そういや、母はどうするんだろう?

母の分のチケットは無いし、

ライブは2時間くらいはあるはずだし、1回家に帰ったりするのはさすがに…と思っていたら、


「終わるまでこの辺で待っとくわ。」



マジか…(;・∀・)

なんか申し訳無さがMAXだぞ?


GLAYが来るライブ会場とは言えども、

大都会の街中にあるような場所ではなく、周りは公園。

時間を潰せるカフェやレストランがあるような雰囲気も皆無。

そんな中、母は本当にライブが終わるまで待っててくれるようでした。



そして刻一刻と迫る開場時間。

チケット代だけで精一杯な私は、Tシャツやパンフなど高価なグッズを買うことはもちろんできず…

どうしても欲しくて買ったグッズがこちら。


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…ホコリだらけ(笑)


ですが、当時買ったまま封も開けていない、

HISASHIさんのブロック風キーホルダー。


99年のドームツアーの衣装を着ていて、Talboもちゃんと持っていて、

めちゃくちゃ可愛いんですこれ。


今の私だったら余裕でメンバー全員分買うんですが、

お金のない女子高生にはこれ1個が精一杯です。


そしてお金が無いなりにもう1つ買ったものがこちら。

画像2

ビニールバッグ。

やっぱなんかせっかくなんで、ライブに行きました感って欲しいじゃないですか。

今ならツアーグッズは

Tシャツ&タオルは、ライブに行った記念という意味でも必ず買うようにしているんですが、

500円のこちらを購入。うん、確かそのくらいだった。

ちなみにこちらは今でも1回も使わず綺麗なまましまってあります。


そんなこんなで、文通相手の友達とそのお姉さんとも無事合流。

チケットをもぎってもらう時点で、もうドキドキがピーク。


いざホールに足を踏み入れた時はもう、

現実ではない別の世界に来てしまったような、フワフワした感覚でした。


「HEAVY GAUGE」は、少し全体的にダークな雰囲気のあるアルバムというか、

綺羅びやかなコンサートっ☆みたいなコンセプトではなかったので、

ホールの雰囲気も少し暗く、ステージのバックが大きなLEDモニター?になっている、とてもシンプルなセットでした。


とはいえ、そんなこと気にする余裕もなく、

私は友人姉妹と席を探し、着いたのが、

アリーナ真ん中列あたりの少し下手寄りの席。

前方ブロックと後方ブロックの間に広めの通路があり、その2、3列後ろくらいで、

初めてのライブにしてはめちゃめちゃ見やすく、良い席だった覚えがあります。(20年前の記憶なんで曖昧ですが)

今調べたらキャパも7000人くらいと、規模的にもすごく良いライブですよね。


そんなこんなでもう心臓が取れるんじゃないかというくらい緊張はピークに…。

ついにライブが始まるのです。


暗転され、SEが流れ、モニターに映し出される怪しげなOP映像。(アンソロの特典映像を見ながら思い出して書いてます。笑)


OPのSE流れてる間って、ホント死にそうになりますよね(笑)

今でもライブに行くと、この緊張感は変わらずです。


そしてメンバーが登場し(あんまり肉眼では見えてなかったけど)、

割れんばかりの歓声。


SEが終わり、上手にスポットライトが当たると、

TAKUROさんのギターが鳴り響く。


1曲目はアルバムと同じ「HEAVY GAUGE」でした。


もう感動のあまり、泣くとかそういうことも出来ず、

私は呆然とステージを眺めていました。

いつもTVや雑誌でしか見たことのない、憧れのGLAYが、

目の前で動いている…!演奏をしている…!


ここまで書いていて、ほんと申し訳ないんですが、

ライブについてはほとんど覚えてないんです(笑)


というくらい、

生で見るGLAYは衝撃的でした。

CDやビデオとは違う、生の演奏というものを、

今同じ空間で自分の目で見て、耳で聴けている。

メンバーがすぐそこにいる。


16年間の人生の中で、味わったことのない感覚。

間違いなく私の人生が変わったような体験をした日でした。


20年前の記憶な上に、緊張しすぎて、初めてのライブの記憶は本当にあまりないんですが、

1つだけ記憶に残っていたことを。


当時まだリリース前だった「とまどい」を演奏してくれたのは覚えています。

GLAYはリリース前の新曲をライブで披露してくれることはよくあるのですが、

このツアーでは「とまどい」というタイトルもまだついていない段階。

なので、仮タイトルの状態で演奏をしてくれたのですが、

その昔JIROさんが連載していた「キャラメルボックス」の中に、

ツアーで披露された仮タイトル集が載っていたので紹介しますね。

代々木のうた / wow wow Johny / ジャック・ダニエル / ジャスミン・ティーを飲みながら / 焼酎を飲みながら / ゲイリー・ムーアのギター・ソロに酔いしれて / 恋は真夏のように / トシの武勇伝 / キックボードでこけないで / 熱帯夜 / 蒲田行進曲 / マッハーサ / みどりのマーチ / 生まれも育ちも井ノ口牛 / いつかまた会える日まで

まぁまぁふざけた仮タイトルばかりですが、GLAYっぽい遊び心が面白いですね(笑)

ちなみに私が行った公演の仮タイトルは「SWEET MEMORY」でした。


そしてもう1つ覚えていること。

今でもGLAYさんはライブ終了後にウェブ上でアンケートを実施していて、

私もライブ後に飲みに行った先で、ポチポチ回答するっていうのが習慣なんですが、

当時は確か手書きでの回答だったんですよね!

アンケート用紙みたいなのに直接書いた覚えがあります。

アンケートはメンバーも目を通してくださっていて、

今もライブのセットリストや演出、グッズなどの参考にされているそうなので、

ライブに行かれた際は、面倒くさい!とか思わずに是非回答することをおすすめします。

アンケートに答えた人しかもらえない、会場限定の待受画像もDLできますよ。


そんなこんなで記憶もないまま終わってしまった私の初GLAYライブ。


本当にライブ中外でずっと待っていた母と合流すると、

「外にいても音が聞こえてきてたよ。お母さんの知ってる曲もあったわ。」

と、なんだかちょっと楽しんでくれていた様子。

当時は今以上にチケットが入手困難だったこともあり、

地方の公演でも、音漏れ組って結構多かったですよね。


GLAYに会えたこと、生のライブを見れて聴けたことはすごく楽しくて、

味わったことのない最高の経験になったのですが、

そんな私に、この日1つ目標ができたのです。


いつか母をGLAYのライブに連れて行ってあげたいな。


真夏や真冬ではなかったとはいえ、

行き帰りの長距離運転に加え、数時間外で待っていてくれた母には、本当に感謝しかなく、

別にGLAYのファンでもないし、楽しんでくれるかわからないけれど、

いつか私が好きなGLAYを見せてあげるんだ。


なんとかその目標も、遅ればせながら数年前に叶えることができたのですが、

その話はまた後日…



【今日の1曲】

「とまどい」

2000.8.23リリースの20枚目の両A面シングル。

戸惑い学んで汗を流して いつも何かに傷つきながら 悩んで迷って 決めた心に 出した答えに しばし背を向けて

もどかしい恋を歌った曲なんですが、

この頃の多忙を極めたGLAYの心情にリンクするような歌ですよね。

夏になると聞きたくなります。今の時期くらいの夏の終わりがいいかな。

MVも、絶妙な質感のある映像がキレイで、すごく好きなんです。

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