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リズムを制するものが己を制す

最近はずっとバタバタと仕事をこなしています。
月曜日は朝からミーティングが多いのですが、スタッフ毎にタスクの完了度合いが違ったりします。完了度合いの違いは難易度にもよりますが、そもそもタスクの処理スピードが違うとも思っています。

タスクの処理スピードは個人の能力の違いでもありますが、半分位は心がけで変わると思っています。そんなことを考えていた時に、昔見たあるプロサーフィン大会(決勝)を観たときの気づきを思い出しました。
※僕の趣味はサーフィンです。

今日はそれを書き留めたいと思います。

サーフィンにもプロがあります。野球やサッカーのようにメジャースポーツではありませんが、東京オリンピックの種目に選ばれたことから俄かに盛り上がり?!をみせています。

サーフィンは採点競技です。

トーナメント方式で決勝戦は1対1の対戦になります。
競技時間は30分で、それぞれ時間内に10本まで波に乗ることができます。それを5人ほどのジャッジの人が10点満点で点数をつけていきます。10本の中で点数の高い上位2本のライディングの総得点を競う競技です。フィギュアスケートやスノーボードハーフパイプど競技方式が近いです。

決勝戦は次世代を担う19歳とアマチュアから勝ち上がってきた16歳の若者二人の戦いでした。下馬評は19歳のプロサーファーが初優勝するのでは?!という見立てだったかと思います。

結果から先にいうと16歳のアマチュアサーファーが優勝しました。

その試合を観ていて感じたのは、何事もリズムを掴むのが大事ということです。サーフィンは自然が相手のスポーツなので、毎回同じ波が来ることはありません。

当然形の良い大きな波の上で演技(ライディング)した方が点数は高くなります。

しかし、時間内に乗れる本数は限られている為、必然プロの大会では波の読み合い、取り合いになります。16歳のアマチュアサーファーは来た波に積極的に乗っていき、本命のプロサーファーは良い波を選んでいるように見えました。

仮にベストな波でなくとも、波に乗りライディングすることで点数は付きます。2本3本と積極的に波に乗って点数を稼いでいくアマチュアサーファーと
良い波を待ちながら高得点を狙うプロサーファーの図式でした。

ただ、30分という時間が20分になり、そして残り10分になると会場の雰囲気が変わってきます。小さい波ながらもコンスタントに点数を稼いだアマチュアサーファーが終始リードする展開。

『ヤバい!波来ないじゃん。このままだと負けるかも・・・』

みたいな空気が応援席にも漂い始めます。

そして、試合終了のフォンが鳴りアマチュアサーファーの優勝が決まりました。実力的に優位な立場のプレイヤーが流れに乗れずに、本来の力を発揮することなく敗れることはスポーツの世界には付き物です。

では、何故もっている力を発揮することができなかったのか。

それは『力を発揮するためのリズムを、自らが作り出すことができるか』にかかっているのではないでしょうか。

いきなり最高の自分を発揮することは難しいことです。

ですので、自分で段々とリズムを作りながら、自分で自分を盛り上げていくことが重要なのではないでしょうか。スポーツの世界では実力を発揮するためのマインドトレーニングが盛んですが、今回のプロサーフィンの試合を観て多くのアスリートが取り組むのも納得でした。

プロスポーツと我々のような仕事はもちろん違いますが、自分の実力を発揮するためのリズムを作り出す重要性は変わらないと感じます。

仕事をしていると気分が乗っている時、乗っていない時、両方あるかと思います。乗っている時は良いとして、乗っていない時にいかにリズムをつくれるかが大切ですよね。

毎日の仕事の中にも小さく直ぐできるタスクから、多くのメンバーと時間を掛け調整しながら進めるタスクなど様々です。

アマチュアサーファーを見習って、まずは小さく直ぐできるタスクをこなしながら、自分自身でリズムを作り出す工夫をしてみようと感じた次第です。

僕は仕事柄、スタッフにタスクを落とすことが多いですが、リズムがつくれそうなサイズで渡すことも大事だなと感じています。

小さいタスクがリズムをつくり、
リズムが大きなうねりをつくる。

そんなマネジメントしていこうと思います。

こんにちは。最後までお読み頂きましてありがとうございます。このnoteは僕のつたない経営や、インナーブランディングを行う中でのつまづきや失敗からの学びです。少しでも何か皆様のお役に立てたら嬉しいです。サポートはより良い会社づくりのための社員に配るお菓子代に使わせていただきます!