公立中高一貫とは?(家庭学習番外編)
こんにちは。
今回は、公立中高一貫校を受検(←公立の場合はこちら)する方向けです。ただ、ご近所さんから質問を受けたこともあり、本稿では前2回とは趣向を少し変えて、公立中高一貫校とは何か、どういう生徒向けかに触れてからにします。
メインとしては、指導及び合格者輩出経験のある東京・神奈川になりますが、他の都道府県での公立中高一貫校について私見も含めて述べたいと思います。
【目次】
1、公立中高一貫校とは
2、公立中高一貫校の教育方針
3、どのような生徒に合っているか
4、試験の内容
5、公立中高一貫校受検のメリット・デメリット
1、公立中高一貫校とは
中高でのカリキュラムの重複や分断を防ぎ、一人ひとりの個性に応じた教育を進めるため1999年に文科省主導の下導入されました。
2、公立中高一貫校の教育方針
多くの公立中高一貫校が「国際社会で活躍するリーダーの育成」という目標を掲げ、「探究活動」や「体験的学習」などの座学だけには留まらないアクティブラーニングを実践しています。
3、どのような生徒に合っているか
合格した生徒ベ-スで見ると
「素直な生徒」
「私立中学受験のような勉強にはついて行けないが、通常の公立中学では飽きてしまう生徒」
「一つでも積極的なものがある生徒」
に合っていると思います。どの学校も「生徒が学校を作っていく」という姿勢が見られます。
4、試験の内容
「適性検査」と呼ばれる試験が行われます。文系科目に限れば「記述式問題」が多く、「作文」を課す学校も多いです(個人的には「作文」がある故、偏差値には誤差があると思っています)。
また東京・神奈川以外の都道府県公立中高一貫校の試験内容を見ると、地域の特色を踏まえた上で資料グラフ問題を解かせる学校が多いなと思います。
さらに学校によっては「報告書(通信簿)」「面接(個人やグループワ-ク)」を課します。
これら試験全体から見ると、問題それぞれがリーダーとしての能力が備わっているかを把握するために作成されていると思います。
5、公立中高一貫校受検のメリット・デメリット
(1)メリット
①教育コスト
公立なので、教育コストが安く抑えられることではないでしょうか?少なくとも中学は無料ですし、高校も通常の公立高校と変わりません。
②将来を考えられる
高校受験がない分、じっくり将来について考えられます。先輩後輩の関係も高校まで維持されるし、周囲の友達もそう多くは変わらないので、「一生もの」の出会いが望めます。
③大学受験対策
一旦は流れましたし、これからも共通試験での導入は難しいとは思いますが、所謂文系科目においては記述を求められることが増えてきますので、今の内から訓練することができます。
④大学進学実績
進学先の大学を見る限り、所謂「G-MARCH」「関関同立」以上に進学している率が高いです。
(2)デメリット
本番が1回しかないこと
私立中学なら、何回かチャンスがありますが、公立中高一貫校は本番が1回しかないということがデメリットだと思います。
(私の場合、成功体験を与えたいので一貫型試験を導入している私立中学の受検をお願いしています)
今回は以上になります。次回は公立中高一貫校受検の家庭学習について触れていきます。
ありがとうございました。
A hui hou✋
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