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グラグリッド2024年「10大ニュース」発表!

みなさん、こんにちは
グラグリッドの尾形です。

2024年もグラグリッドは、共創デザインの新たな可能性を切り拓き、企業や地域のみなさんと、未来を描く活動を続けてきました。

ビジョンづくり支援から、ビジョンの組織浸透支援へ。さらには、組織の長期的な文化変革の推進へ。多くのプロジェクトが展開されました。また、その取組の中で、体験設計の新たな概念が誕生したり、地域フィールドでの試行錯誤の機会が増えたり。私たちのチャレンジはますます多様になっています。
それらプロジェクトをふりかえれば、感動の瞬間や、意外な成果につながっています。

そこで、今年の活動をふりかえり「10大ニュース」としてまとめました。
今年、グラグリッドの取り組みが生み出した新たな価値やストーリーをぜひ感じていただけたら嬉しく思います。

【10位】体験設計の精神的ステージを意味する用語が爆誕!

体験設計の新たな概念を表す「精神的ステージ」を示す用語が誕生!
デザイン思考を超えた“心のステージ設計”の可能性を追求しています。

私たちのデザインは、「やってみてる」→「体系化する」という順番でいろんな体験をつくり出しています。それは、サービスのプロセスをつくるときも、ワークショップをつくるときも、発想のメソッドをつくるときも同じです。

そして、そんな「やってみて、つくる」という時に、「おっ、いま流れが変わったぞ」「ここからは次の目的にむかって場が動いたな」というような、体験の変化点をチームで共有したくて、その区切れ目に名前をつけることにしました。それが、「チャプター」です。「ここからは、チャプター2ですね。」「そろそろチャプター切りましょうか?」なんて感じで、オンゴーイングでジャーニーマップの区切れ目を意識し、共有しています。(専門的な内容ですみません。でも、これとても重要な考え方で、共創をしていく上で多くの人に知ってほしい概念が見えてきたという瞬間でした。)

【9位】ビジョンドローイングがメソッドとして確立!

未来を描くための「ビジョンドローイング」が確固たるメソッドに!
ビジュアルを通じた組織や地域の方向性共有が、実践を重ねて磨かれました。

昨年度の10大ニュースでも取り上げた「ビジョンドローイング」。
2024年も様々な地域や企業のビジョンを考える場に立ち会い、チームメンバーの多様な未来への思いを受け止め、さまざまなビジョンドローイングを行いました。

2024年は、「グラレコでビジョンマップつくりますよ」という、成果に焦点をあてたアプローチではなく、ビジョンづくりワークショップの中にどのように組み込んでいくのが効果的なのかを模索してきた1年でした。

写真のようにリアルタイムにビジョンマップを描いた後、さらにこのビジョンを、より研ぎ澄ましたビジョンとして精緻なイラストとして描き出し、組織の中で様々な媒体に投影したり、掲示したりと、展的な活用を行いました。


【8位】住まいながらデザインするワークショップ型自己表現ツアーのトライアルが実現!

体験型プログラムで、自分らしさをデザインする試みを初開催!
「JIBUN TRIP」として新しい体験デザインが誕生しました。

私たちグラグリッドの笑門スタヂオは、大田区大森町の「大森ロッジ」内に位置しています。この大森ロッジには、ユニークな活動をされているアーティストさんが多く住んでおり、個々で協力しあいつつ様々なものを生み出しています。

そんな面白い活動をしている大森ロッジの住民の方々と共に、自分らしさをデザインする体験型の自己表現ツアーのトライアル「JIBUN TRIP」を開催しました。

この「JIBUN TRIP」では、グラグリッドの笑門スタヂオで、自分を見つめるワークショップを行った後、大森ロッジ内のアーティストさんの元へ行き、ワークショップで気づいた思いを着付け、テキスタイルづくり、革製品づくり、タイルの絵付けなどのアート体験として表現するというものでした。

普段はクライアントの方々とともに、様々な場で共創を行っている私たちですが、もっと身近な自分たちが住まう場から、私たちの力で何ができるのか?を実験を行っています。

【7位】10年間の共創の歩み・成果を祝して感謝状をいただく

共創活動を続けた10年間の成果を評価いただき、感謝状を授与されました!
クライアントの皆さまへの感謝とともに、未来へ向けて新たな一歩を。これからも。

パナソニックグループ様との共創活動が、10年目を迎えました。
これまでの10年間の歩みやプロジェクトの成果が評価され、パナソニックラボラトリーのみなさまから、プロジェクトメンバーに感謝状をいただきました。感謝状をよーく見てみると、ひとりひとりの特性やキャラクターを表す賞の名前と、表彰内容が!

長期的にプロジェクトに伴走させていただきながら、さまざまな共創活動を行ってきましたが、私たちのことをプロジェクトチームの一員として見ていただけていることに目の奥が熱くなった瞬間でした。


【6位】全国のグラフィックレコーダーとつくる共創のグラレコ

全国のグラフィックレコーダーの皆さんと共に描く「共創のグラレコ」。
それぞれの視点から可視化し、多様な解釈が生まれました。

全国各地にいるグラフィックレコーダーとともに、様々な視点から内容を紐解き、多様な解釈が生まれる「共創グラレコ」を行いました。

2024年1月に実施した「正解がない時代のビジョンのつくり方」(三澤直加 著)出版記念イベントでは、なんと13名のグラフィックレコーダーが参加。
三澤の講演を13名の視点で切り取り、SNSで発信することで、離れていても絵で語り合い、多様な解釈を味わう場が生まれました。

また、6月には、能登半島地震の復興に向けて、能登半島の現状や文化を伝え、考える「能登の未来を考える NOTO NEXT -みんなのアイデア展-」で、8名のグラフィックレコーダーでバトンを渡しながら、15枚のグラレコを描き切りました。

さまざまな視点を持つ方が参加してくださることで、グラフィックレコーダーも、グラレコを見ている方も、学びが生まれ深まっていったのではないかと思います。


【5位】共創型ローカルプロジェクトセンターrutsuboと連携したソーシャルデザイン活動が進む

埼玉県寄居町をフィールドに共創実験ファームや地域プロジェクトを推進する“rutsubo”と連携し、
人や地域のつながりを創出していきました。

共創型ローカルプロジェクトセンターrutsuboは、多様な人々が集まり、寄居暮らしをより楽しむための様々な取り組みを進めています。

今年は、「寄居ツーリズム・ラボ」と称して、地元事業者と町内外の寄居やツーリズムに興味がある人が連携して、新たな観光コンテンツを開発するプログラムを実施しました。

この活動を通じて、地域の資源を活用した新しいビジネスモデルの開発や、持続可能な地域社会の実現を目指しています。
rutsuboと連携したソーシャルデザイン活動は、地域と人をつなぐ共創の輪として、さらに拡大させることができました。


【4位】ビジョンデザイナーを育成する研修メニューの確立

ビジョンを創造し、組織に定着させていくための研修メニューを開発。
着実に進化する組織のデザインをサポートする仕組みができました。

「自分たちでもビジョンづくりのプロジェクトをできるようになりたい!」そんなご要望にお答えし、デザイナーのための、ビジョンデザイン研修が生まれました。

パーパス、ミッション、ビジョン、バリュー、その関係性や、組織構造におけるビジョンの違い・捉え方などを座学や体験ワークから学び、最後はビジョンデザインのプロジェクト企画書を作成するところまでをパッケージ化しています。

企業のデザイン部門様で実施し、全社的にビジョンに基づく経営、組織への変革を目指すべく、実際に本プログラムを実行することもできました。

一人ひとりが自分ごととしてビジョンを捉えられる組織、そのためのきっかけとなる本プログラムは、ビジョンを共有する文化を醸成する新たなアプローチとして高い評価も得られました。


【3位】意味のイノベーションのためのメソッドを発表

従来の価値観を超える「意味のイノベーション」を生み出す新メソッドを提案!
ビジネスと社会に新たな視点をもたらす見方が生まれました。

6月には、福岡で開催された、デザイン学会春季大会に出場。今回私達グラグリッドからは2件の論文発表を、さらに三澤は1つの座長を担当しました。

中でも、ポスター発表を行った「ユニークな意味を発見する発掘モードの提案」は、これまで7年間にわたり、さまざまなプロジェクトで実施してきた思考法の根本的特徴に注目した発表でした。


【2位】長期的文化変革プロジェクト組織に根づき進化していく

短期の改善ではなく、文化そのものを変える「長期的文化変革」のプロジェクトが
組織内で根づき、成果を生み始めています。

2023年から始まった、製薬会社さんのサービスデザインのプロジェクトや、今年7月始まった、ガス会社さんのビジョンデザインのプロジェクトなどなど、一つひとつのプロジェクトが、組織の文化を変革していく大きな役割をもって実施されました。

全社から集められた、プロジェクトメンバーによる特別プロジェクトでは、参加者が主体的に考え、組織を大きく前進させていく足がかりとなりました。プロジェクト・ファシリテーションを担当した私たちも、ちょっとホッとしています。

【1位】地域や企業のこれからを考えるビジョンデザインプログラムを各地で展開

地域や企業が自ら未来を描く「ビジョンデザインプログラム」を全国各地で実施!
新たな共創の動きが広がりました。

2024年は全国各地で地域や企業が自ら未来を描く「ビジョンデザインプログラム」を実施しました。地域の商工会の方々と共に考えたビジョン。地域のインフラを担っている企業と共に考えたビジョン。場所も人も違いますが、どこへ行っても地域や企業のことを真剣に考え、多様な意見が出てきました。

ビジョンデザインプログラムも実施回数を重ね、その地域、企業に合わせた実施方法が見えてきています。

ここまでが、グラグリッドの10大ニュースです!お楽しみいただけましたでしょうか。そして、これだけでは終わりません。続いて番外編!

【番外編1】活動を未来につなげる「ノート学」同人誌を頒布!

未来へつなぐ「ノート学」の同人誌を制作・頒布。
新たな学びと創造力アップの刺激に!

2017年から始まった、新宿区立落合第六小学校での「ノート学」も、2023年度のノートグランプリをもって、小学校での7年間の活動が終了となりました。
活動するなかでつくりあげてきた「伝えていきたい知見」「つなげたい想い」を未来につなげるため、ノート学有志のメンバーと一緒に、グラグリッドメンバーから3名が、技術書の祭典「技術書典 #16」(2024年5月開催)に参加しました。

多くの方に注目していただき、会場・オンラインでの頒布をあわせて、約300名の方の手元に「ノート学」の冊子がわたっていきました。


【番外編2】大学、中学校、小学校での取り組みに積極参加!

教育現場と連携し、大学から小学校までの多世代で
ビジョンづくりを実践しました。

中学校と大学でのグラフィックレコーディング講座、小学校での自律的な探求を促進することを目的とした授業「学びのマルシェ」、や「ビジョンづくりワークショップ」などを、全国で実施しました。

写真右は香川県の中学校でのグラフィックレコーディング講座の様子、右は柏木小学校での学びのマルシェの様子です。

今までもグラグリッドは教育現場での活動に携わってきましたが、2024年はより様々な教育現場で多様な活動を行うことができました。


【番外編3】笑門スタヂオでの文化活動を多数実施!

「笑門スタヂオ」で、多彩な文化活動や交流イベントを展開。
新たな地域コミュニティの場づくりが進みました。

笑門スタヂオは、畳と土間があり、壁はガラスの開かれた空間です。
このスタヂオを活かして、日頃お世話になっているパートナーやクライアントの方々と共に、季節を感じる文化活動を行いました。

写真右側は、2024年の新年会として実施された「書き初め会」です。
みんな思い思いに新年の抱負を描き、発表し、鼓舞しあいました。

写真左側は春に行った「たけのこの会」です。
寄居町で収穫したたけのこを料理したり、春を感じる食材を使用し、各々が自由に料理を持ち寄り、近況の報告をしあったり、面白い企みを考えたり、食事とともに豊かな時間を過ごしました。


以上、2024年のグラグリッド10大ニュース+番外編でした!
振り返れば、今年も多くの皆さまにお世話になりました。
グラグリッドに関わっていただいた全てに方に感謝いたします。

引き続き、2025年も様々な分野で、「可能性の覚醒」をテーマに挑戦を続けてまいります!
(グラグリッドメンバー 一同)



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