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「プロのグラフィッカーの、本気の準備」をレポします。

11月下旬のグラグリッド。
Designship2019でのビジュアルシンキングチームの活動に加えて、複数のプロジェクトが同時並行的に走っており、ワークショップ本番が続いています。

そんなワークショップ本番続きの日々で、表からは見えづらいけれど、とても大事なのがロジ周り。
今日も、小野が3プロジェクトのロジまわりの整備と発送をしていました。
その様子は、とてもエクセレント♡

グラフィッカーは「描いたもの」に注目がどうしても集まりがちですが。
今日は、準備という工程に注目し、プロのグラフィッカー小野による、本気の準備の様子を皆様にお届けしたいと思います。

必要な資材や備品のリストアップを行い、プロジェクト横断で見る

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今日は3案件の準備。すべての備品リストを書き出し、横並びにして壁に貼りだします。

準備は、この壁の前で行っていきます!準備中も、あれこれディスカッションが進むこともあるので、追加したり、削除したり。リアルタイムでリストを更新しつつ、準備を進めます。

ポイントは、プロジェクト横断で備品をチェックすること。
グラグリッドはペン等の備品をたくさん持っていますが、限度もあるので。相互に調整しながら、イベントやワークショップの趣旨やデザインも想定しながら、備品を選定していきます。

「何が」「どこに」「どのくらい」入っているのかを、皆がわかるように!

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こうした備品の箱を開けるのは、グラグリッドのロジ担当ではないパターンも多々あります。
そんな時に、チームの誰もが「何が」「どこに」「どのくらい」入っているのかが一目瞭然でわかるように、箱のわかりやすいところにリストを貼っています。

このリスト。
ワークショップ会場での当日の準備の際も役立つだけでなく、片付けの際もとても役立つのです。

このリストがあることで、片付けの際、どこに何を入れればいいのか、チームの誰もがわかるので、迅速に撤収することができます。
また、箱に入れ終わったら、「何が足りないか」がわかるというのもポイント。探し物をするきっかけともなってくれるのです!
(ペンとかマスキングテープ、ほんとよくなくなるのです。。)

「描く」「ファシリテーションする」を支える道具もたくさん!

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じゃーん!これはDesignship2019の準備の箱の一部です。
イベント本番で利用するペンの他にも、いろいろな備品が入っています。
例えば、こんなかんじ。

・ティッシュ
ジュースペイントやポスカなどのペン、インクがたれやすい。インクがたれたらすぐふけることが、スムーズなグラフィック作成につながるので、ティッシュは必需品!

・養生テープ
グラフィックを貼ったり、飾り出しや描く位置をバミったり、備品郵送に使ったり。とにかく養生テープは使えます。

・ノイラント社の黒い紙のノート
黒い紙にジュースペイント等のペンで描くときと、白い紙にカラーペンで描くときの感覚は大きく異なります。
その感覚は、実際に黒い紙に描いてみないと捉えられないので。
イベント当日は、ビジュアルシンキングチームのメンバーは、こんな準備を行っていきます。黒い紙のノートは、その時に使うものです!

・塗りや太さの感覚を捉える
黒い紙は背景色が強いので、通りがかりの参加者の方に注目してほしいものを描くときには、「塗り」「太さ」ということがとても大事。
白い紙の時とは大きく異なるので、事前になれるために、塗ったり太さを変えたり、色々実験する体操をします!

・発色を確認し、組み合わせる色を想定する
白がメインの文字や絵を担うカラーだが、スピーカーの物語を表現するために組み合わせる色は、発色度合いで選定することが大事!
黒い紙に書いた時、白い紙と同じ発色ではないので、描いてみて「これだ!」という組み合わせを発見していきます。

・大舞台での緊張をほぐす
大舞台できっとメンバー一同、どっきどきのはず。「描く」ことで楽しく皆が緊張をほどきあえるよう、配慮しています。

お客様との大事なタッチポイント!グラフィックに貼るためのロゴ、ブース出展のためのロゴも作ります

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会社のロゴは、グラフィックに貼ったり、ブース出展時の掲示物に必要だったり、様々なところで使います。
たかがロゴだと思うなかれ。ロゴは、未来のお客様や、グラフィックを見て私たちを知ってくださった方に認知いただく、大事なタッチポイントだと私たちは捉えています。

用途にあわせて適切なサイズに出力し、加工して、すぐ現地で使えるように整えておきます。

ファシリテーションガイドの作成、更新、印刷

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2年間続いている、全国行脚のプロジェクト。
このプロジェクトでは、ビジュアルファシリテーションについて、ファシリテーションのポイントや、グラフィックを描く際のポイント等を「ファシリテーションガイド」にまとめています。

毎回ワークショップが終わるたびに、クライアントと一緒に振り返りを行い、そのふりかえりを活かして、ファシリテーションガイドを更新していっています。

このガイドがあることで。
「困ったときにはこれを見ればいい」という安心感をつくることにもつながり、チームでのビジュアルファシリテーションやナレッジのシェアをより迅速に、気持ちよく行えるようになりました。

他にも、ワークショップのタイムラインやセッティング図等、ファシリテーションに欠かせない印刷物も併せて印刷して、準備していきます。

こうした備品を、そろえて、印刷して、詰めて、発送!

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抜け漏れがないか、リストをみながら最終チェック!
チェックが終わったら、いよいよ発送へ。
事前にクライアントさんへ伺ってた郵送先、着日で届くよう、配送の手配を一つずつ行っていきます。

ロジ周りの準備は、「参加者、依頼者、グラフィッカー、皆が一緒にいい場を育むための仕組みづくり」

こうしたロジ周りの準備は、多い場合だと数時間かかります。
参加者の方、依頼者の方、描く私たち、皆が一緒になって、いい場を育めるように、丁寧につくっていきたいなと思っています!

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ぜひ、ワークショップやイベントで、グラフィッカーを見たら、その準備工程にも注目してみてくださいね。
きっと、その場を支えたいという大事な思いがこもった工夫が見られると思います♪

(和田)

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