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ビジュアルファシリテーション最前線!

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商品企画やデザインの現場で、革新的な視覚化メソッドを実施しているグラグリッドによる実践マガジン! グラフィックレコーディング、グラフィックファシリテーションを含む『ビジュアルファ… もっと読む
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#ワークショップ

意味のイノベーションのための思考法? 分類しない!制御しない!意味を探索するワークショップ

“デザイン”の領域が広がりつづける中、新たな存在を生み出すデザイン、文化を醸成するデザインなど、“デザイン”は「問題解決」を超えた役割を担うようになってきました。 今回は、そんな「意味形成のデザイン」のための思考法の一つとして、グラグリッドが提供した斬新で破壊的なワークショップの様子をレポートします。 舞台はワークショップの祭典 Service Design Camp 20242024年1月21日(日)。東京都千代田区で開催された「Service Design Camp 2

関係者の想いを可視化する「ビジョンマップ」を活用し、地域のこれからを考える。

グラグリッドの「笑門スタヂオ」がある大田区では、1年に1回「おおたオープンファクトリー」と呼ばれる、たくさんの町工場がオープンになる体験イベントが開催されます。 「笑門スタヂオ」は「自立共生の社会実験プレイス」というコンセプトの元、「ザクロの収穫」や「地域デザインワークショップ」を通じて、人と人がつながり、コミュニティを醸成していく過程から、生活文化に根ざした価値創出を目指してきました。 そんな社会実験を続ける中で、グラグリッドの培ってきたノウハウを活かし、私達の本拠地で

miroをどう使えば、創造的なオンラインワークショップがうまくできる?成功するための5つのポイント

最近は、オンラインワークショップが増加してきましたね。 グラグリッドのメンバーも、仕事でプライベートで、たくさんオンラインワークショップの機会に触れています。 そんなリモートでのワークショップに便利な、オンラインホワイトボードサービスのmiroをご存じでしょうか? (画像:https://miro.com/ より) miroはホワイトボードを共同で使えるオンラインサービスです。 文字を入力する、画像を貼り付ける、付箋を貼るなどの作業が、チームで同時にできるので、オンライ

「事業を創る、ビジュアルファシリテーション会議」の作り方~グラグリ流、会議のための会議って?~

こんにちは。和田です。 グラグリッドでは、事業を創るビジュアルファシリテーションのご相談を多くいただきます。 ・テストマーケティングを目指して、商品のコンセプトを策定したい ・経営会議で、事業の継続/ピボット/撤退の判断を行いたい ・社運のかかった、事業部横断での新プロジェクト。チームのビジョンを策定したい …などなど、いずれも会議の成果が、クライアントの事業に直結するものばかり。ビジュアルファシリテーターは、会議の成果にコミットする、大事な役割です。 私たちはこうした

「プロのグラフィッカーの、本気の準備」をレポします。

11月下旬のグラグリッド。 Designship2019でのビジュアルシンキングチームの活動に加えて、複数のプロジェクトが同時並行的に走っており、ワークショップ本番が続いています。 そんなワークショップ本番続きの日々で、表からは見えづらいけれど、とても大事なのがロジ周り。 今日も、小野が3プロジェクトのロジまわりの整備と発送をしていました。 その様子は、とてもエクセレント♡ グラフィッカーは「描いたもの」に注目がどうしても集まりがちですが。 今日は、準備という工程に注目し

えがっきー体験ワークショップ 「本心が見えたかも?」

現在、クラウドファンディングを実施中の“自分を描き出すリフレクションツール” 「えがっきー」。その体験版を使ってみることができるワークショップを、この夏に行いました。 ・新しい自分が見つかりそう! ・かまえず、気軽に取り組める! ・チームのビジョンをまとめるために利用してみたい! 嬉しいことに、こんな反響をいただいています。実際、どのような体験会だったのか、ご紹介します。 50人が体験した未知のツール「えがっきー」 「自分を描き出すリフレクションツールが体験できま

グラグリッドから自分を描き出す思考ツール!サービス検証スタート

独自に開発を進めてきた、プロダクトがいよいよ形に この箱には、書き込み式の考える道具が入っています。 その名も「えがっきー」! これまで、多くのワークショッププログラムを開発してきたグラグリッドが、そのノウハウをもって開発した、新しいツールです。 それは、「自分を描きだす」リフレクションツール! えがっきーは「自分を描き出す」ことをコンセプトとしたシンキングツールです。「自分に問いかける」→「絵や文字で表現を考える」→「ひとつにまとめる」というステップを通して、自分を描き

新しい試みこそ軌跡を残したい!大切なワークショップレコーディングフォトの話

こんにちは、名古屋です。何度も色んなワークショップをやっていますが、常々ワークショップとは生物(なまもの)だな、ライブだなと感じています。参加者の方々の反応や、その反応を受けての私たちの動きなど、常に一定では無いものです。 特に、後から当日の写真を見ると、最中には気付いていなかったシーンに気付くことも。今回はワークショップ中の写真を私たちがどう捉えているのか?についてお伝えします。 ワークショップの計画・実行中は全員が「渦中の人」前提として、私たちは”生物”であるワークシ

2018年グラグリッド10大ニュース

2018年も、いよいよ終わりが近づいてきましたね。 今年の流行語や、世相を表す漢字など、様々なメディアで今年のふりかえりを見る機会も増えました。グラグリッドメンバーもこの流れにのって、今年をしっかりふりかえるために、今年1年を「10大ニュース」にまとめました! さてさて、どんな一年だったのでしょうか? ▼2018年グラグリッド10大ニュース! 1位:新しい事業を創出するサービスデザインのプロジェクト、急増! 2位:小学校で絵を活用した「未来を進む力」を育む授業スタート!

身近なものからヒントを得て、新しい意味を創りだす!~新宿区立落合第六小学校×グラグリッド 参加型体験授業【第二回】 ~

教室中に溢れた、未知の国の生き物たち! 未知の国の生き物は、予期せぬ動きをしたり、気づけば生態系として関わり合ったり。生徒自身思ってもいなかった世界をみせはじめていました! グラグリッドと、新宿区立落合第六小学校で行っている参加型体験授業「おえかきシンキング」。この記事では、第二回「空想する」の様子をレポートします。 前回授業の第一回「楽しむ」で一人一本の自由を手に入れた生徒たち。「空想する」ことでどんな発見があったのでしょうか?! ▼第一回「楽しむ」の様子はこちら ・未

建物と人の未来を、共に育む~大学の未来を語り、描く、新校舎建設ワークショップ~

山口県下関市にある、梅光学院大学。 今、2019年3月竣工を目指して、新校舎建築が進められています。 ※写真は梅光学院大学サイトより引用 グラグリッドでは、学生・教職員・専門家で行った新校舎建設ワークショップでのビジュアルファシリテーションを担当しました。 新校舎建築を担当する建築家は、小堀哲夫建築設計事務所の小堀哲夫氏。小堀氏はROKI global innovation center、NICCA イノベーションセンター等を代表作に持つ、気鋭の建築家です。 このワー

カスタマーの価値観は、演じることで見えてくる! 〜ペルソナお面の効果〜

「カスタマーにとって嬉しいサービスをつくろう!」 この人間中心デザインの考え方は、良いサービスをつくっていく上でも、持続するビジネスを作っていく上でも、いまや、“当たり前”になりつつあります。業界や業態によって「人」を表す表現はさまざまですが、カスタマー、ユーザー、消費者、生活者、受益者など、言葉こそ変わっても、「人」にとっての幸せを考え「人」に響く商品をつくることは、新しいサービスを生み出すシチュエーションで、共通の大きな目標と言えるでしょう。 2012年にサービスデザ

アウトドア会議で必要なアイテムをつくったら、ワークショップにおける“場作り”のあるべき姿が見えてきた!

 先日の記事「アウトドア・ワークショップのすゝめ」では、開放的な空間で楽しくワークショップをやることの効果と可能性について触れました。その記事を書きながら、ふと考えました。 「これって、インドアでも同じことなのでは???」 開放的な空間でなくても、四角くて閉鎖的な空間でも、いやむしろ、そういう空間でこそ、この場作りのノウハウが必要なのではないか?そう思ったのです。 そこで今回は、アウトドア・ワークショップで必要だと思い、おこなってきた場作りの工夫から、ワークショップにお

ファシリテーターとグラフィックレコーダーの相乗効果をうみだすために気を付けるべきポイント5点

前の記事では、ファシリテーターとグラフィックレコーダーがチームとして場をつくることの紹介と、効果について解説しました。 ↑チームでの実践例(日本イーライリリー株式会社様 関節リウマチGood DAYデザインワークショップ)。ファシリテーター、アシスタントファシリテーター、グラフィックレコーダーの5名で場づくりを行っています。 しかし、ファシリテーターとグラフィックレコーダーをただそろえても、現場で連携がうまくいくとは限りません。 BRUSHでは、チームとして相乗効果をうみ