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ビジュアルファシリテーション最前線!

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商品企画やデザインの現場で、革新的な視覚化メソッドを実施しているグラグリッドによる実践マガジン! グラフィックレコーディング、グラフィックファシリテーションを含む『ビジュアルファ… もっと読む
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2018年7月の記事一覧

この情報化社会に、なぜ手書きで描くのか? 変化する社会に、柔軟にメソッドを試みることの意味

なぜ、手書きで書くんですか? なぜ、絵が必要なんですか? ファシグラとグラレコの違いって何ですか? そんな問いを背中に受けながら、登壇したこのシンポジウム(早稲田まちづくりシンポジウム 2018「社会デザインと計画論の未来」)。緊張と不安の中、「手書きで描く可視化術」についてお話させていただきました。 登壇を終えた今、振り返ると、多くの先輩方に暖かく背中を押していただいたように思います。 託されたバトンはどんなものか?記録しておこうと思います。 これまでの知見の集大成

グラフィックレコーダーから見た「社会デザイン」~早稲田まちづくりシンポジウム2018レポート~

「科学技術の進化や、政治経済の状況の変化に伴って出てくる、新しい社会ニーズ。これに対して、社会のシステムをアップグレードしてゆく必要がある。人間がよりよく変えていくには、どんなことが大事なのだろう?」 そんな問いかけから始まった、早稲田まちづくりシンポジウム 2018「社会デザインと計画論の未来」。 「まちの物語を紡ぐ」「情報技術で関係を結ぶ」「小さなもののデザインで繋ぐ」。この3つの視点から、新しい社会のしくみを人間がつくっていくにあたっての共通点、大

ぺんてるさんの文具テーマパークへ!

こんにちは、ナゴヤです。先日、ぺんてるさんにお声掛けいただき、商品の内覧会へお邪魔してまいりました。 ビジュアルファシリテーターにとって、関わる場やその規模に合わせて様々に描くツールを選ぶことは大切なことですが、それ以上に私たちは文具が大好き!時間を忘れて巡ってきた展示の模様をお伝えいたします。 「伝えよう、みんなが表現者だ!」 まずは圧巻のこのメッセージ!文具を使う側も、ぺんてるさん自身も”表現者”という熱い思い。私たちにもググッと響きます。 展示空間はとても広く、い

ビジュアルファシリテーションの9つの役割と、領域×役割で見えた「関わり方の違い」

こんにちは。ビジュアルファシリテーターの和田です。前回の記事では、「コンテクストに合わせたビジュアルファシリテーションの活用を、実践者・活用者が行えるように!」を目的とした研究のうち、ビジュアルファシリテーションが活用される6つの領域(典型的なコンテクスト)についてご紹介しました。 今回の記事では、領域と同時に特定した、ビジュアルファシリテーションの9つの役割を解説します。また、6つの領域×9つの役割を文献より考察して見えてきた「求められるビジュアルファシリテーションは、領域

ビジュアルファシリテーションが活用される6つの領域って?

こんにちは。ビジュアルファシリテーターの和田です。 ここ最近、カンファレンス等のイベント、ワークショップ、SNS、会議など、さまざまな分野で、手書きでの可視化や活動促進を見る機会が増えましたね。 私達グラグリッドでは、東海大学富田誠先生と共に、「手書きでの可視化による、活動促進(=ビジュアルファシリテーション※)の役割と、活用される領域」を明らかにする研究を進めてきました。 この研究は、「ビジュアルファシリテーションが活用される領域と役割」というテーマで、2018年6月24