見出し画像

「資格」グラフィティー②社会保険労務士

遙か昔、平成11年(1999年)に社会保険労務士の資格を取得しました。
ハガキ大の用紙に社会保険庁運営部企画・年金管理課長の名前で合格の通知をいただいたのですが、私の名前は印字ではなく、なんと「手書き」でした。しかもお世辞にもキレイな字ではなかったです。ちょっと(すごく)残念な気持ちになりかけましたが、合格の喜びに比べたら微々たるもの。良しとしました。

因みにこの年の合格者数は2827人。名前を書く担当者は一人ではないと思いますが、少なくとも何百人もの名前をひたすら書くわけですから、最後は投げやりな気持ちになったのかもしれません。厚生省の職員さん、お疲れ様でした。

ところで社労士試験ですが、なぜ受験を思い立ったのか?理由はそんなに高尚なものではなかった気がします。せっかく東京に出てきたのだからアグレッシブに何かしたかったとか、たまたま仕事で保険のシステムを作っていたとか、あるSEが税理士の資格を取ったら収入が3倍になったという噂に触発されたとか、まあ色々です。

で、社労士受験を決心する前後にたまたま手に取った本が「ドキュメント社会保険労務士」です。ミスター社労士、河野順一先生の著書です。1998年のいつだったか、上京後しばらくしてから入手したと思います。

ドキュメント社会保険労務士

この本は何回も読み返し、その度に感動したのを覚えています。法律関係の仕事と言えば弁護士、司法書士ぐらいしか知らなかったのですが、社会保険労務士の世界に圧倒され、強い憧れが抑えられなくなりました。困っている人を助ける素晴らしい仕事で、まさに正義の味方だと感じたのです。

ただし実際に受験するとなると躊躇してしましました。当時は合格率が8%ぐらいだったと思います。第二種情報処理技術者よりもはるかに難関で、1年頑張って勉強したところで合格する保証はありません。今までの人生では未知の世界です。

挑戦すべきか悩んだ末、1998年は労働基準法だけを勉強(独学)してお試し受験をしました。結果は凄惨なものでしたが、労基法・労安法だけは10点中6点取れたのを覚えています。となると、独学だけでも6割ぐらいは取れるのではないかと調子に乗り、さらに合格を確実にするために資格学校に通うことを決めました。受講料を調べた結果、安く感じたTACを選択しました。(当時TACのことは全然知らなかったのですが、この学校を選んだのはこの上ない幸運でした)

というわけで、1998年の9月に受講の申込をしにTAC水道橋校に行ったのです。

・・・長くなったので次回に続きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?