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日本ハムFIGHTERSを応援する「私」

突然だが、昨年あたりから熱心に、ほとんど毎日、日本ハムファイターズを応援するようになった。野球などというのはホモソーシャルな世界の極みであり、これまでずっと嫌悪して忌避していたが、何か心境の変化があったのか、今は、これなしでは生活できないレベルで入れ込んでいる

 現状、FIGHTERSは弱い。負けてばかりいる。たまに勝つと大騒ぎだ。
そもそも野球のルールすらよくわかってない私から見ると、別に勝っても負けてもどうでもいいのが本音だ。だが、選手の方もまわりのファンの方も勝ちたいからやっているので、勝ってほしいなとは思ってるし勝ったあと、みんなが大喜びしてる顔を見るのは好きだ。

私の「何かを刺激する」部分は、何一つ変わらないこの世界の中で、何かが動いていってると感じるからだろうと思う。
弱いチームにありがちなのだがほとんどが24歳くらいの若者。彼らは、ただレギュラーになりたくて、あるいは、年収をあげたくて、特に深い考えもなく、一瞬一瞬を懸命に生きているだけにすぎない。

だが、そうでない場所があまりにも社会に多すぎるのではないだろうか。だから、自己啓発本やら企業セミナーなりに人が大量に押しよせ、延々と再生産が繰り返されている。自分が、一瞬一瞬を懸命に生きれないのは、社会が悪いせいではなく、自分の努力が足りないからという自意識。どれだけの高年収が学歴があっても自分を信じきれないという感覚。幸福でないという感覚。そういった顔のないいい人たちが、一瞬一瞬を「バカになって」懸命に生きることをためらってしまうように思う。
誰かを「論破」したり、冷笑的に対応するのがとても受けているのととても対照的だ。

ヒット一本打っただけで涙を流して喜ぶ
三振一つ取れただけで座り込んで感激する
24歳くらいの若い野球選手たちは何も考えてはいないだろうが
一瞬一瞬を懸命に生きることの大事さを伝えているのではないかと思う
それが人間の本来の姿でありそう戻らなければいけないんだ、と

そんな風に彼らから毎日活力をもらっている

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