20210725 日記206
仕事。
この日も半休で豊崎愛生さんのコンサートへ。
この日は、かれこれ15年近い付き合いになる高校時代の友人と一緒に参加した。
スフィアの1stアルバムに『らくがきDictionary』という楽曲があり、リリース当時、まだ高校3年生だった俺は「集まろうね月に1度は必ずと何回か続く約束」「元気で過ごしてるはずでしょ電話さえできないほど」という歌詞の意味を切実には理解できてはいないながらも、良い曲だなと思っていた。
一緒に参加した友人は、専門学校を経て就職し、俺は大学へ進学して、その後就職したのだけど、結局、月に1度は長電話してお互いの近況を報告しあい『らくがきDictionary』のようにはならず、30歳になろうとしている。
一度、俺が就職する直前のスフィア武道館ライブで、彼とこうやってライブに参加できる機会も少なくなってしまうのだろうなと思って、終演後に死ぬほど泣いてしまったのだけど、彼は「そんなすぐに変わるもんじゃないから」と、当たり前のことのように言っていた。
結局、彼の言う通り、俺がスフィアや豊崎愛生さんのことが好きなことは、環境が変わったくらいで変わるものではなく、俺と彼との関係性も、それと同じくらい確かなものになっていたのだなと思う。
中野サンプラザは、ちょうど10年前、豊崎愛生さんの1stコンサートツアーで、彼と初めて一緒にライブに行った会場でもあった。
この10年、お互いの人生を分かち合いながら、時間をかけて、少しずつ、確かに変わっていったけど、当たり前のことのように、その人生が交わる今日で良かったなと心から思った日でした。
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