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【体験談】受講して少しずつ「人生が動いていく感覚」が/(後編)(修了生Mさん)

【前・後編に分けてお伝えします】
▼前編は下記からお読みください

ガールズ講座ではスタッフの方が同じ目線で寄り添って一緒に受講生の話を聞くことに努めて下さり、空気感がとても温かかったです。
同じ様な悩みを抱える女性たちが他にもいることを自分の目で見たことで、「自分だけじゃないのだ」と安心することができる場所でも有りました。

初めてのヨガを体験したり、音読で発声練習をしたり、互いを思いやるコミュニケーション方法を練習したり、受講生と一緒に料理を丁寧に作る実技があったり、回を重ねるごとに受講生とも打ち解けていきました。
ほか、仕事に関する法律などの難しいお話も聞く機会もありました。

そのなかでもわたしが特に印象に残ったのは、ガールズ講座修了生や先行く先輩の体験談での言葉でした。

ひきこもり状態からガールズ講座を経て現在に至るまで、急に自分を変えたのではなく一つずつその時出来ることを積み重ねた先に人間関係が広がり、現在の仕事にたどり着いたというお話にとても励まされ、
自分も一つひとつ取り組んで行けばきっと大丈夫なのだと思うことが出来ました。

そうして全回通い切り、次のステップとしてめぐカフェ就労体験に進みました。

就労体験に進むことを決めた理由はフォーラム南太田が私にとって安心安全で信頼できる場所になっていたからです。
これまで自分が何をしたいのかよく分からないことにも悩んでいたのですが、ガールズ講座修了後もまだその感覚は有りました。
それでも信頼出来るこの場で就労体験の機会が有って自分が受けることが出来るのだから、まずはとりあえずやってみようと言う気持ちに迷いが無かったのです。

就労体験では新たに就労体験担当のスタッフの方との出会いや大変なこと、学びが有りました。
めぐカフェのスタッフの方にも「ゆっくり丁寧に何度でも聞いて良い、間違えてもよい」と声をかけて頂き、支えられながらカフェスタッフとして、ときに間違え、そしてまた挑みながら業務を終えました。
余裕がないなかでしたので、楽しめたのか?というと「充実した貴重な体験だった」という言葉の方がふさわしいかもしれません。

他にはフォーラムのマルシェで野菜を売るお手伝いをしたり、めぐカフェの多国語の看板を作ったり、カフェスタッフ以外の業務も体験しました。
その際にも沢山の方に支えられ、1つの仕事をみんなでやる、1人では抱えきれない仕事は誰かに協力をお願いしてみることも大切ということも学びました。

就労体験を終えた後は、心理カウンセリングを受けながら引き続き人と関わる感覚を維持するためにフォーラムの社会参加体験を受けました。
他の時期のガールズ受講生とも一緒に活動出来て沢山の出会いが嬉しかったです。

その後、地域活動支援センターにご縁があり、現在の活動に至ります。
そこではひきこもり当事者である私がスタッフとして、同じ様に社会参加に緊張を抱えているお客様に、ものづくりや楽器演奏を通して「誰かと一緒に過ごすことが楽しいと思っていただけるプログラム」を仲間と共に考え産み出しています。
なかなか一筋縄には行かない業務ですがとてもやりがいを感じています。

このように私の人生は現在もまだまだ道半ばで模索中と言ったところですが、ガールズ講座を経て、着実に再び動き始めたと感じています。
特に嬉しかったことは「3ヶ月しか働いたことがない」ことに対する重たい気持ちが楽になり、色々なことが有ったなかで自分も頑張って来たのだという考えに変わり、今までよりも自分を認めてあげられる様になったことで足枷が減ったことです。

これからも集団に所属する違和感と付き合いながらも、持病を抱えながらスルスルとは進まなくても、私はゆっくり歩んでいけば良いのだと感じています。

次はどんな出会いが有るのか?
これからもまだまだ分かりませんね。

お読み頂きありがとうございました。