【パンケーキを毒見する】と【枝野ビジョン】で直視すべき日本の現実

昨日30日公開の映画『パンケーキを毒見する』、もうご覧になりましたか？全国民に観てほしい超おススメ映画です。

私はちょうど菅義偉首相のお膝元、横浜市の映画館で観たのですが、上映後は自然と観客席から拍手が沸きました。嬉しいことに、制服姿の高校生も何人か来ていました。

今日は『パンケーキを毒見する』や『枝野ビジョン』についても軽く触れながら

🥞エダノンVSパンケーキ
🌹立憲民主党VS自民党

を語ってみます！

☆立憲民主党に対する３つの疑念？

皆さん率直に言って、立憲民主党や枝野代表をどう思いますか。例えば以下の３点などが気になる、あるいは許せないという方もいらっしゃるかもしれませんね。

✅本多平直・前衆議院議員の処分をめぐるドタバタ
→本多平直・前議員の発言内容それ自体もさることながら、離党・議員辞職という結論までに２ヵ月を要したことや、党の方針が二転三転した（ように見える）こと、さらには党内での率直な話し合いだったはずの内容までもが産経新聞にリークされるなど党としてのガバナンスの問題などに疑念を持つ方も少なからずいると思います。

✅東京五輪に対するスタンス
→立憲民主党は五輪の中止・延期を求めていたにもかかわらず議員の中には日本選手の活躍を祝うツイートをしている方がいること、枝野代表が定例会見で「現段階で中止すればかえって大きな混乱を招くと強く危惧している」と主張したと報じられるなどに対して、ブレてるという印象を持つ方も一定数いるようです。

✅野党共闘の進捗
→４/27に立憲民主党と日本共産党との間で「党首合意」がなされた、という話から３か月経ってもいまだに具体的なその後の展開が聞こえてこないけど本当に共闘する気あるん？…と思っている方もいるかもしれません。

☆メディアに騙されないことは基本中のキホン

ネトウヨや自公維の信者が野党を悪く言うのはある意味で当たり前なので、そこはまったく気にする必要はないし気にしても時間とエネルギーの無駄です。

しかし、いわゆるリベラル系、自公政権を倒したいと考えている方による、立憲民主党に対する批判的なツイートも少なくない（ように見える）点は真摯に受け止め対応する必要があると思っています。…立憲民主党が、ということだけでなく「私たち主権者が」です。

まず基本中のキホンを申し上げます。皆さんは、立憲民主党による発信を直接聴いたり読んだりしていますか。メディアに騙されないことはイロハのイのイのイです。自公維の言うことをそのまま垂れ流すのが日本メディアの現状です。日本にはジャーナリズムを自称しておいてその実は単なる政府広報、というのが非常に多いので騙されないこと。報道だけを見て「やっぱり枝野はダメ」などとツイートすることは厳に慎んでください。

✅News is what somebody does not want you to print. All the rest is advertising.
ジョージ・オーウェルは初の共通テスト世界史にも出題された小説『1984』の著者としても有名です。

例えばこちらの動画（46分37秒）をご覧になるだけでも、上記３つの懸念はほとんど解消すると思います。

☆立憲民主党による本気の改革案

46分も見てられない、という方のために要点をまとめます。（できれば冒頭11分、枝野代表からの発言部分だけでもご覧ください🙇‍♀️）
🌹都道府県連まで含めて性犯罪・ジェンダー差別の現状と関連する国際条約などにつき改めて研修を徹底し、その実施過程を公表する。
🌹今回のWT（ワーキングチーム）も含め、議論や意思決定の場に圧倒的に女性が少ないということがそもそもの問題の背景にあるのでこれを改善する。遅くとも2030年までに国会議員・地方議員・党員の少なくとも３割を女性が占めるようにするとともに、枝野新政権の発足後は現政権が断念した「指導的地位の女性割合３割」に向けて、作成・公表するロードマップに従い強力に推進する。
🌹党の常設機関「ジェンダー平等推進本部」の本部長を枝野代表自らが務め、党を挙げて上記２点をより強力かつ直接的に推進する。
🌹情報管理の在り方や自由闊達な議論と党員倫理の確保など党としてのガバナンスについて速やかにガイドラインを作成する。「事実関係の確定に困難を来した場合」に備えた第三者的調査体制の整備などの改善策を枝野代表自らが整理し、党内における公平かつ迅速な手続きを担保できるようにする。

☆立憲民主党と自民党の違いとは？

エダノン（立憲民主党）とパンケーキ（自民党）の大きな違いを３つお示ししてみます。
✅「反省と謝罪」ができるか否か。
✅反省を踏まえた具体的な改善策があるか否か。そしてそれは実現可能か。
✅質問にちゃんと答えるか否か。言ってることの意味がわかるか否か。

同一の感染症で４度も緊急事態宣言を出し、各回において期間を延長したり対象となる都道府県を拡大したりせざるを得ない羽目に陥ったことについて、あるのは簡単で形式的な謝罪のと「今回で最後にする覚悟」という空疎な言葉だけ。
聞かれたことにまともに答えず、「なぜそうなってしまったのか」の分析も「今後何をどう改善して取り組むか」という具体案についてもまったく示さない（あるいは示される案にまったく現実味も妥当性もない）自民党に対して、立憲民主党の質疑応答、そしてジェンダーと党ガバナンスに関する改善宣言には本気と具体性、そして圧倒的な論理と知性を感じるのは私だけでしょうか。

ネトウヨの常套句は「野党はできもしないことを言う」「野党は批判ばかり」というものです。皆さんもそう思っていませんか？
しかし、「安心・安全な五輪」などの「できもしないこと」を言っているのも、「野党を批判」してばかりなのも、むしろ自公政権や維新の側ではないでしょうか。
（※しかも自公維のそれは「批判」のレベルに達していない、タダの「悪口・誹謗中傷・デマ」の次元に留まるものが大多数です。「悪夢の民主党政権」「共産党は全体主義者」「なにを極左が偉そうに」などのフレーズが典型的ですね。）

なにを極左が偉そうに💢 https://t.co/Fiz6L5pt5j

— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) July 24, 2021

※足立康史（日本維新の会）による、大椿ゆうこ・社民党副党首を引用してのツイート。維新にはこのように国会議員になってはいけないレベルの人材(人罪)が多数存在しますがこの記事ではこれ以上は掘り下げません。

☆五輪と野党共闘について

あまり長くなってもアレなので以下は簡単に触れるに留めます。
🌹立憲民主党も日本共産党も「自公政権の感染症対策に本気が見られない」「菅義偉首相に危機感がなさ過ぎて、根拠なき楽観論など誤ったメッセージを国民に伝えている」ことを問題視しているのです。五輪中止の是非はテクニカル論に過ぎません。
🌹枝野代表の発言をよく聴いてください（14分35秒くらいから）。「政府の危機管理能力が疑問視」され、今さら中止する能力は現政権にはないのではないか、という懸念を表明しているのです。中止しないべきだ、と「翻意」したわけではありません。
🌹維新の鈴木宗男などに見られる「五輪反対派はテレビで五輪を見るな」「立憲議員がお祝いツイートするのは矛盾」などの言説は明確に誤りです。それは原発反対の方も電気を使う権利はあるし、五輪賛成派の方でもいざコロナにかかったら病床を利用する権利があるのと同じです。
🌹反対派は人命尊重とそのための真っ当な感染症対策を求めているのであり、選手やスポーツそのものを全否定してはいません。もし今からでも五輪やパラリンピックが中止になったとすれば、それは私たち反対派のせいではなく真っ当な感染症対策を怠った政権与党の責任です。責任転嫁はやめてください。
🌹「野党共闘」は口で言うほど簡単ではありません。そもそも考え方が違うから別の政党なわけで、過度の期待は禁物です。一致点があるほうがむしろ奇跡でラッキー、都議選みたいに「候補者の一本化」が50～100の選挙区で実行できれば御の字です。日本共産党も立憲民主党もそのように考えていると私は受けとめていますし、動画を見る限り枝野代表が野党共闘に後ろ向きだとも私は思いません。
🌹「敵を騙すにはまず味方から」。たとえ野党共闘が進展しても敵に手の内を見せないために、選挙公示まで公表されない可能性が高いでしょう。水面下では進展していると信じて泰然自若でいましょう。

☆おわりに　『枝野ビジョン』もぜひ読もう！

枝野ビジョン 支え合う日本 (文春新書 1314)

『枝野ビジョン』は立憲民主党を支持する方は当然お読みになっているでしょうけれども、むしろ立憲民主党にあまり良くないイメージを抱いている方にこそ読んでほしい名著です。長くなってしまうので内容紹介やレビューはまたの機会に…（っていうか誰か記事にまとめてくれ…💦）

『枝野ビジョン』には、民主党政権が国民の期待に十分に応えられたとは必ずしも言えないことを率直に認め、その原因分析と改善策もきちんと述べられています。

✅実は多大な功績を遺した民主党政権。当時、報道の自由度ランキングは11位、国民一人あたりの名目GDPが20位以内に返り咲いたのも民主党政権下だけ。今はどちらも韓国に抜かされ、G7やOECD諸国で前者は最下位、後者も下位グループです。

最後に『パンケーキを毒見する』を観たり『枝野ビジョン』を読んだりした中で感じたことを箇条書きにしておきます。
✅昨今の日本メディアは戦時の「大本営発表」にまで後退した。テレビや大手メディアを信じないこと、野党の発信に直接触れること、海外メディアからの情報を摂取することから民主主義の奪還が始まる。
✅見たいものしか見ない、聞きたいものしか聞かない、その成れの果てがネトウヨであり、今の日本の惨状を生んだ。「見たくない現実」から目を逸らさずに直視し反省すること、それを踏まえ改善策を具体的に出して実践することが日本を良くするには必要。っていうか人生の向上にも必要。
✅イメージより中身。感情より論理。やってる感よりホントにちゃんと愚直にやること。大事なことは得てして地味なのです。
✅「健全な批判」そのものは悪いことではなく、むしろ健全な社会の維持に必要なもの。批判が封じられた結果、世界大戦が起きたことを忘れないように。皆さんちょっと「空気」ばかり読み過ぎではありませんか？空気より本を読みましょう。

(参考)

まずは野党を知ってください。何事も食わず嫌いはいけません。動画にせよ本にせよ、枝野代表の仰っていることは確かに易しくない部分もあります。しかしそれを理解できる国民が多数派になれないようでは国際社会でやっていけないし競争にも勝てないし、先進国としての明るい未来などあり得ません。

それでもなお「野党がだらしない」と思うなら、だらしないのは野党でなく私たちの側だと心得てください。政治家は主権者によって権限を付与されて初めて「国民のために働く」ことができます。

日本共産党、社民党、れいわ新選組を推している方は無理に立憲民主党を好きになる必要は必ずしもありません。しかし、自公政権を倒すためには一度は枝野代表を総理にする必要があります。この事実はちゃんと踏まえて日々の発信をしてください。繰り返しますが自公維やメディアの言うことを鵜呑みにしたdisりツイートは厳に慎んでください。

特にジェンダー平等を実現したい方、お気持ちはわかりますが立憲民主党を叩くのはほどほどに。性交同意年齢が13歳のままなのもジェンダー平等が一向に進展しないのも、その責任は無為無策である自公政権の側にあります。自公政権はその気になればどんな法律も通せる立場に８年以上もいるのですから。野党は叩くのではなく育てていかないと結局はジェンダー平等の実現は遠のきます。政権交代はジェンダー平等実現のための必要条件です。

もとより完璧な組織・人など存在しません。経営者や上司が社員・部下を根気よく育てるが如く、政治家を育てることは私たち主権者の大事な務めです。あなたが社長・上司なら、育てるべき直属の部下あるいは新入社員として菅義偉首相を選びますか。私なら迷わず枝野代表のほうを選びます。

以上です。いつも長文の記事を最後までお読みいただき真にありがとうございます🙇‍♀️今後もがんばりますので励ましのスキ・コメント・フォロー・サポート・おススメ・記事の拡散などしていただけますとめっちゃ嬉しいです。フォローは100％返します。

映画を観て本も読んで、そして必ず選挙に行こう！またねー！💕

🥞法學院狂魔さんによるすばらしい映画レビューです！映画の魅力を余すところなく説明しています！（ネタバレを含むので観に行ける方は観てからお読みください🙇‍♀️）「東京五輪よりもこの映画を観るべし」というご意見に全面的に同意します！

🌸🍃この記事の執筆者、Study Partnerは、コペル＆アヤでした🐣

ジェンダー平等✨ハートフル💖ピースフル🌻私の【#自己紹介】記事🐣｜コペルくんwithアヤ先生＠note大学初代教授💕｜note

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政治も恋愛も「人を見る目」が大切です！

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⚠️本当は映画や本について軽く触れるに留めてイベントのご案内をする予定でしたが、長くなったのでイベント告知は次の機会にします。note界で初となる政治系イベントにご期待ください🙇‍♀️

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